わにの日々-中西部編

在米30年大阪産の普通のおばさんが、アメリカ中西部の街に暮らす日記

翻訳者の悪夢

2016-09-26 | 時の話題
 今日、ニュース・サイトを見ていたら載ってた記事:

TPP和訳に誤り18カ所=外務省が訂正、野党は反発
時事通信 9月26日(月)21時14分配信

 外務省は26日、民進党の会合で、環太平洋連携協定(TPP)の協定文書などの和訳に18カ所の誤った記述が見つかったことを明らかにした。

 和訳は臨時国会で審議するTPP承認案に付属する文書で、同省担当者が一部訂正を申し入れた。

 民進党は「大変なミスだ。訂正版なんか受け取れない。審議の対象だから(承認案を国会に)提出し直すべきだ」と反発し、審議の仕切り直しを要求した。

 外務省によると、誤りが判明したのは協定文書や説明書の和訳。「国有企業」とすべきだった部分を「国内企業」と記したほか、項目数の誤った表記や入力ミス、誤訳が大半だった。TPP承認案は通常国会で実質23時間審議し、継続案件となっている。国会閉会後の今夏に和訳を改めて精査し、誤りが見つかったという。


 翻訳業生活、20ン年ですが、翻訳者にとってこれほどに恐ろしい悪夢は他にないと思う… 今までに、アメリカの議会提出用の書類とか、軍関係の書類を訳したことがありますが、正直、戦々恐々でした。最初に翻訳を始めた時にワシントンDCに住んでいた関係で、法律関係の仕事が多かったのですが、訳のせいで間違った解釈されたら?ってことが怖くて、必ずエージェントを通してたのですが、お国の一大事を決める書類に誤訳があったって、一体何ごと!?!

私がそんな大事な書類を訳することはないでしょうが、国家レベルではなくとも、どんな書類も同じように大事。肝に銘じて精進したいと思います。しかし怖い…

 

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