わにの日々-中西部編

在米30年大阪産の普通のおばさんが、アメリカ中西部の街に暮らす日記

Santa Ana の風が吹く

2012-10-01 | 日記
 暑いです。原因は秋から冬にかけて局地的に吹く季節風、サンタ・アナの風で、この風が吹くと気温が上がり、乾燥が進んで、山火事も起こりやすくなります。サンタ・アナの風の名前の由来は、ロサンゼルス東部のサンタ・アナ谷から来るからですが、元々の発生地は、ロッキーとシエラネバダ山脈の間にあるグレートべイスン(大盆地)で発生した高気圧から吹き出した風です。この高気圧の風がシエラネバダを越えて吹き降りる際、空気が圧縮され熱を帯び、暑くて乾いたモハヴェ砂漠を通って、さらに乾燥して温度が上がり、その熱風がサンタアナ谷に吹き溜まる。この風は、谷を超えると、我々、ロサンゼルスの住民は、暑い、暑いとぼやくことになります。LAから、ラスベガス方面に行く時に、このサンタ・アナ谷を通過しますが、モハヴェを超えた熱風と、LA側から来た悪い空気が停滞して、いつもスモッグでどんよりと紫色に煙っているような気がします。住んでる方には申し訳ないけど。

 これはサンタナ


 私の育った地域でも、六甲おろしと呼ばれる冬の空っ風は吹きました。海沿いの高校に自転車通学していた頃は、山の方面に向かって、さりげに緩い登り坂を一生懸命自転車こいでると、いきなりピューっと来る。六甲おろしに颯爽と、からはほど遠く、背中丸めて通学したものです。いくら帽子やスカーフで武装しても、露出してるほっぺがガサガサになったもんだ。

 でも、こちらロサンゼルスの冬の空っ風は熱風。秋から冬に熱風が吹いて暑い、というのは、日本語的に何か許せんような違和感がありますが。だいたい、ここ秋とか春とかないし。乾季と雨季とサンタ・アナだけだし。

 来るのはサンタモニカ


 日が暮れると、一応、有難いことには風が吹き込みますが、これがまた、生暖か~い風で、気持ちいいわぁ~ とは、とても言えない代物。こういう時には、打ち水が効果的だと思うのですが、こちらにはそういった習慣はありません。アパート住まいの私は、自分のベランダにお申し訳程度に打ち水をしていますが、少しは効果がある… ような…… 気が… しないでもない… いーのっ!気休めでも!!

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