筑紫の国から『花つくし日記』

福岡から情報発信の山野草・庭の花などをテーマにしたブログです。
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●『源氏物語』26帖 常夏(とこなつ) 内大臣のもう一人の娘、近江の君

2024年10月13日 | xx源氏物語

『源氏物語』26帖 常夏(とこなつ)
内大臣(もと頭中将)のもう一人の娘、近江の君
光源氏36歳夏 太政大臣時代
玉鬘22歳/近江君?歳/夕霧15歳

[無教養な近江君]
内大臣(もとの頭中将)は、娘の近江君(母は某女)を引きとります。
近江君は軽口の無教養な女で、世間の評判になっていた。
真夏のある日、光源氏は釣殿に涼み、近江君を話題にして内大臣の処置を皮肉った。
その日の夕方、光源氏玉鬘を訪ね夕霧(息子)と雲居雁(内大臣の娘)との恋愛事件のいきさつを語った。
玉鬘は養父である光源氏と、実父である内大臣の仲の悪さを悲しんだ。
内大臣は娘の弘徽殿女御に近江君の教育を託し、行儀見習いに出すことにしました。

巻名は光源氏と玉鬘が常夏の花(撫子)を詠んだ和歌にちなむ。
なでしことこなつかしき色を見ば
                                  もとの垣根を人や尋ねむ」

【常夏(とこなつ)】《夏から秋にかけて咲くところから》ナデシコの古名。

※写真は、「常夏(とこなつ)・繊細な花びらナデシコ」/無料(フリー)写真素材を使用

光源氏の娘、玉鬘の評判が良いのもうらやましく、行方の分からない夕顔との娘を帝の后にできないかと探しますが、その娘こそ玉鬘だと知らないのです。


【源氏物語26帖に出てくる主な登場人物】

光源氏(ひかるげんじ)
第一部、第二部の物語の主人公。亡き母にそっくりと言われている藤壺の中宮恋をしてしまう。
その後も亡き母・桐壺更衣の面影を求め、様々な恋愛遍歴をたどる。
紫の上も、女三の宮藤壺の姪である。光源氏は藤壺中宮の血縁者に強く心を惹かれる人生だった。

夕霧(ゆうぎり)
光源氏と葵の上の息子。
イケメンだが、真面目で恋愛下手である。雲居の雁と妾の藤典侍だけしか
妻がいなかったが、柏木の没後、未亡人の落葉の宮に惹かれ、妻とする。

内大臣(もとの頭中将とうのちゅうじょう))
左大臣家の息子であり、光源氏のいとこ。葵の上の兄である。光源氏にとっては親友であり、恋のライバルでもある。
夕顔との間に娘(玉鬘)をもうける。

近江の君(おうみのきみ)
頭中将の娘。
光源氏が美しい玉鬘を引き取ったことをうらやましく思い、探し出してきた娘である。
(実は玉鬘は頭中将の娘)早口で教養がなく、笑われ役である。

雲居の雁(くもいのかり)
頭中将の娘であり、夕霧の正室。
夕霧とは幼馴染で、二人とも大宮に育てられた。子だくさんであった。
夕霧が落葉の宮に心を寄せるようになった際には嫉妬するシーンが描かれている。


今年のNHK大河ドラマ「光る君へ」(2024年)を解りやすく視聴見るために平安時代の勉強を兼ねて『源氏物語』のブログを書いています。『源氏物語』には、物語に欠かせない要素のひとつとして多くの「植物」が登場します。これなどを切り口に『源氏物語の花』『源氏物語の風景』をブログで表現できたらと思っています。

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