芙蓉(ふよう)を詠んだ歌
万葉の時代は、「翼酢・波禰受(はねず)」と呼ばれています。
万葉集/巻11-2786 作者/不明
山吹の にほへる妹(いも)が はねず色の
赤裳(あかも)の姿 夢(いめ)に見えつつ
【意味】山吹のように美しい あなたははねずの色をした
赤裳を着けてわたくしの 夢の中にあらわれた
※「はねず色」はねずの花のような赤い色。
〈はねず〉初夏に赤い花をつける樹木。
芙蓉(フヨウ)ニワウメ、ニワザクラ、モクレンなど諸説ある。
※「裳」女性が腰から下に着る衣。
※「つつ」詠嘆。
【写真は、フリー写真素材(酔芙蓉)を使用 】
万葉集には、植物を詠んだ歌が約千五百首もあるんだそうです。
万葉に読まれた植物と歌を少しですが、紹介したいと思っています。
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