筑紫の国から『花つくし日記』

福岡から情報発信の山野草・庭の花などをテーマにしたブログです。
お花紹介は九州に咲く季節の花がメインですよ。

●源氏物語』42帖 匂宮(におうのみや) 薫と匂宮、2人の青年

2025年02月09日 | xx源氏物語

源氏物語』42帖 匂宮(におうのみや)
薫と匂宮、2人の青年
薫14歳~20歳 薫君の中将時代
匂宮15~21歳/夕霧40~46歳/秋好中宮52~58歳/女三宮35~41歳
明石君52~58歳/明石中宮32~39歳/雲井雁42~48歳


巻名は本文の
「世人は匂ふ兵部卿、薫る中将と聞きにくく言ひつづけて…」ちなむ。本来の題は「匂兵部卿(におうひょうぶきょう)」で、「匂宮」は略称。


[薫と匂宮]
光源氏の死後、光源氏に代わる人として(母は女三の宮)と、匂宮(母は明石中宮)とが、すぐれた人として噂されていた。
は女三宮のもとで成長、侍従から右近中将になった。
匂宮は紫の上の遺言により二条院に住み、元服して兵部卿宮と称した。

[香を競い合う二人]
は衣に妖しい香がただよい、真面目さの中にどことなく暗い影を宿していた。
または自分が本当に光源氏の実子なのか不審を抱いていた。
一方、匂宮は明るく社交的なプレイボーイで、に対抗して衣に香をたきしめていた。


※写真は、「香炉」/無料(フリー)写真素材を使用

光源氏の子、夕霧は、このふたりの貴公子いずれかと娘を結び付けたいと考えています。


【源氏物語42帖に出てくる主な登場人物】

(かおる)
源氏物語第三部の主人公。
表向きは光源氏と女三の宮の子どもであるが、本当は柏木と女三の宮の子どもである。
生まれつき体から良い香りを放っており、「薫の君」と呼ばれている。
自身の出生の秘密に悩み、宇治八の宮を訪れ、娘の大君に恋をする。
後に大君によく似た浮舟にも惹かれるが、恋は成就しない。

匂宮(におうのみや)
今上帝と秋好中宮の御子。
六条院で一緒に育った薫にライバル心を抱いている。
容貌は美しいが軽薄。薫の戦略で中の君と結婚するが、浮舟にも心を惹かれる。


今年のNHK大河ドラマ「光る君へ」(2024年)を解りやすく視聴見るために平安時代の勉強を兼ねて『源氏物語』のブログを書いています。『源氏物語』には、物語に欠かせない要素のひとつとして多くの「植物」が登場します。これなどを切り口に『源氏物語の花』『源氏物語の風景』をブログで表現できたらと思っています。

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2月8日 は「つばきの日」 2025年

2025年02月08日 | 00.今日は何の日

2月8日 は「つばきの日」です。
万葉集には、椿(つばき)を詠んだ歌があります。


今日は、植物を詠んだ  椿(つばき) の歌です。

万葉の時代も、「椿(つばき) 」と呼ばれています。
日本原産です。ヤブツバキ、ユキツバキが良く知られています。
椿は古事記・日本書紀にも登場し、古くから神聖な樹木として扱われていたようです。


万葉集/巻20-4481  作者/ 大伴家持(おとものやかもち)

あしひきの  八(や)つ峰(お)椿(つばき)  つらつらに
                     見とも飽(あ)かめや   植ゑてける君 

【意味】峰々に咲く椿の花を 見飽きることがないように
    どんなに見ても飽きようものか 植えたあなたという方は

 ※枕詞:あしひきの
 ※「あしひきの八つ峰の椿」〈つらつら〉を導く序詞。
 ※「八つ峰」多くの峰。重なり合った峰。
 ※「つらつらに」念を入れて。よくよく。つくづく。
 ※「見とも」たとえ見たとしても。〈とも〉接続助詞。

万葉集には、自然、草花、四季、生き物などがたくさん登場します。
万葉人が豊かな自然の中に暮らした時代を歌で楽しみましょう。

※写真は、「椿.」/無料(フリー)写真素材を使用。


「椿の日」の由来は、「つ(2)ば(8)き」の語呂合わせで長崎県五島市が、日本人の生活と文化に密接なつながりを持つ「椿」に焦点を当て、大事に守り育てていくために「つばきの日」が制定されました。

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福岡の散歩道の花 2025/02/07【金】

2025年02月07日 | 01.自然(草花等)

福岡散歩道の花です。
ブログ読者も皆様も、福岡の散歩道の花を写真でお楽しみください。

 早歩きを含めたウオーキングは、

 健康増進ウォーキング 。

『運動で 減らす体重 増す寿命』

 頑張っていますよ。

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季節の山野草/セツブンソウ(節分草)  2月

2025年02月06日 | 15.季節の山野草

「こんにちわ」

ブログ読者の皆様は、お元気でご活躍のこととお喜び申し上げます。

さて、今日は、「山野草」を写真でアップします。
季節の山野草で癒されませんか。元気が出ますよ。

今日も楽しくお過ごし下さい。

セツブンソウ(節分草)
キンポウゲ科 花期/2月~3月


※写真は、「セツブンソウ(節分草)」/無料(フリー)写真素材を使用


【一口メモ】
節分の頃に咲くことから「節分草」の名がつきました。白いがく片に、黄色いY字をした花弁、中心の花粉は濃紺と、小さいながら繊細な色合いが美しい花です。

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「令和」の典拠 梅花の歌三十二首 万葉集/巻5-833

2025年02月05日 | 21.万葉の花

今日は、「令和」元号の典拠とされる。
万葉集・梅花の歌三十二首のうち一首を紹介します。


万葉集/巻5-833  作者/大令史野氏宿奈麻呂(だいりょうしやじのすくなまろ)

年のはに   春の来(き)たらば   かくしこそ
                     をかざして    楽しく飲まめ

【意味】毎年春が来たならいつも 梅の花をこのように
  髪に挿して飾り立てては 楽しく酒を飲みましょう

 ※「年のはに」毎年。
 ※「かくしこそ」〈かく〉副詞、このように。〈し〉強意。
                                 〈こそ〉係助詞。

写真は大宰府展示館模型「梅花の宴」を写したものです。


令和」という語を、万葉集にある(漢文での序)「初春(しょしゅん)の月(れいげつ)にして 気淑(きよ)く風(かぜ)(やわら)ぎ、...」という文から採り、「人々が美しく心を寄せ合う中で、文化が生まれ育つ」という意味を込めている、とのことでした。

天平二年正月十三日、大伴旅人の邸に集まって宴会での梅花の歌、三十二首の序文

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