千曲川のうた

日本一の長河千曲川。その季節の表情を詩歌とともに。
人生は俳句と釣りさ。あ、それと愛。

落花生をいただいた

2019年10月17日 | いただきもの歳時記
落花生をいただきました。


畑から引っこ抜いた株ごと土付きです。

採れたては茹でて食べるのが一番。


ちょっと多めの塩を入れて40分。


こんな感じ。

まだ熱いけれど、たべちゃいます。


茹でピーナツの問題点は、やめられないことです。うまい。

落花生は秋の季語。

  落花生喰ひつゝ読むや罪と罰  高浜虚子
  落花生火鉢にかざす指が砕く  富安風生
  南京豆一人にわびし見て買はず 岡本 眸
  抱擁のはてのさむさよ落花生  磯貝碧蹄館

台風19号

2019年10月10日 | いただきもの歳時記
林檎農家のKさんから林檎をいただきました。
シナノスイートという品種です。



たくさんいただいたので、おすそわけの準備中。



台風が接近しているため、予定を早めて急遽全部収穫したのだそうです。

ここまで来て風害にあって落果してしまったら目も当てられません。
いただきものはとてもうれしいのですが、ううん、農家も大変です。

ポポーをいただいた

2019年09月30日 | いただきもの歳時記
俳句仲間のYさんからポポーの実をいただきました。庭にポポーの木があるのだそうです。


小さめのを3個。独特の香りがします。


オカメインコは若干興味をもったようです。匂いはどの程度感じてるんでしょうかねえ。

ねっとりとした食感で、少し癖のある甘さです。食べたのは3回目ですが、ううむ、特にウマイなあとも思えません。不味くはありませんが、これが大好きという人は少ないか。


種が大きい。これを埋めておくと割と簡単に芽が出るらしいですが、大木になるのでやめておきます。

ポポーの実を季語として取り上げている歳時記は見たことがありません。でもまあ、秋の生りものということで季語扱いしてもいいかなあ。

  鱶がいて台風圏の青いポポー     和知喜八
  ポポー二つどちらからともなく匂ふ
  ポポー稔りぐんぐん離れゆくごとく

和地さんのお宅にもポポーの木があるんでしょうか。

マンゴーをいただいた

2019年09月29日 | いただきもの歳時記
沖縄の知人からマンゴーを送っていただきました。


グリーンマンゴー。私はこの緑のは初めてです。


一応、オカメインコに報告。どっちも南国生まれではあるけど……


こんなふうに黒点が出て来たら食べ頃なんだそうです。


切り方へたくそ。


完食。南方のフルーツもいいですねえ。

  犬は海を少年はマンゴーの森を見る  金子兜太

バナナとパイナップルはどの歳時記でも季語になっていますが、マンゴーは載っていません。マンゴーは夏の果物であってバナナより季節感があると思いますが、歳時記に載せるには例句、特に名句がないと難しい。

キウイ、パパイヤ、マンゴー、うれしはずかしフルーツスキャンダル!
古すぎて何の話か分かんないですね。

林檎をいただいた(2)

2019年09月24日 | いただきもの歳時記
林檎をいただきました。




シナノスイートと千秋かな。
最近は品種が多くて良く覚えられません。

これは栽培農家の方からいただいたもので、傷りんごです。収穫の時落ちてしまったものなどで出荷できませんが、食べれば美味しい。ジュースにするという手もあります。


とりあえず食べます。うまい。


オカメインコも食べます。

物の本によるとインコに林檎の種は毒なんだそうですが、うちの鳥は長年食べていたような……

葡萄をいただいた

2019年09月24日 | いただきもの歳時記
葡萄をいただきました。シャインマスカット。
今年は結構高い値が付いています。


色も味も大分のってきました。

知り合いの農家にお願いして、毎年たくさんの葡萄を親戚知人に送っています。これはそのオマケとしていただいたものです。


オカメインコは剥いてやらないと食べません。



  葡萄食ふ一語一語の如くにて    草田男
  葡萄あまししづかに友の死をいかる 三鬼
  葡萄吸ふひとの情人のまなこ澄む  不死男

いずれも初心の頃に読んで覚えた句ですが、今でも結構好きです。

西瓜をいただいた

2019年09月10日 | いただきもの歳時記
親戚の畑でとれた西瓜をいただきました。


今日は9月10日、普通なら「えー今頃!?」というところですが、台風15号の後異常に暑い。西瓜日和です。


ちょっと熟れすぎで実が弾けかかっていましたが、いい色。


オカメインコも試食。


結構イケるでえ!

果肉の食感はちょっとボケ気味ですが、味は最高。


西瓜の俳句について考えるのは面倒なので、私の旧作を掲げておきます。

  大声で呼ばれ大きな西瓜食う  松栞

むかしはどの家も家族五、六人はいました。夏休みの頃などは更に人数が増えて、大きな西瓜もたちまちなくなったものでした。
今は冷蔵庫に収まるように作られた小玉西瓜さえ、持て余します。
この西瓜、完食できるだろうか。

プルーンをいただいた

2019年09月09日 | いただきもの歳時記
Kさんからプルーンをいただきました。


プルーンは大好物。煮たり干したりなんかしないで、どんどん食べちゃいます。


いい色です。


例によってオカメインコにも報告。

昔は家内の実家にプルーン畑があったので季節には食べ放題でしたが、今はパック詰めを買って食べています。だからこのいただきものはうれしい。



プルーンは歳時記には載っていません(もちろん全部見たわけじゃありませんが)。
大雑把に言えば李(すもも)の一種ですから、「李の実」または「巴旦杏」の傍題として扱って良いと思います。夏の果物ですね。プラムとかソルダムなんかも同じでしょう。

  血肉噛むかに巴旦杏甘く渋し   津田清子
  密教の風吹いてくる巴旦杏    宇佐美魚目
  虫食ひすもも赤犬人をなつかしむ 細見綾子

李や巴旦杏の例句はたくさんありますが、プルーンの俳句は見たことがありません。私もこれまで作ったこともありませんでした。
まあ、食べながら考えてみることにします。

どうしろというんだ!

2019年09月05日 | いただきもの歳時記
ロシア旅行みやげです。
これをどうしろというんでしょう。


プーチン。


マトリョーシカって言うんでしたよね。
二人目はエリツィン。


ゴルバチョフ。


スターリン!!??


ん?


レーニン、ちっちゃ!
この5人、順番逆じゃないでしょうか。

私はこれを(レーニンではなくマトリョーシカを)見ると、女性は胎児の段階で卵子を持っているのだという話を思い出します。

それはともかく、変な人選ですねえ。
スターリンを入れるならフルシチョフとブレジネフも欲しい。
エリツィンが居るならメドベージェフは?

もっとも、メドベージェフはマトリョーシカじゃなくてマリオネットということかな。

考えてみればロシアについては何も知らないにひとしい。残念ながら、ロシアと聞いて浮かんでくるイメージは我ながら貧しく類型的で、詩的感興には遠いです。

  大愚イワン夜ごと大きな芋を掘る  松栞

でも青年時代に愛唱したロシア民謡は、今も時折私の頭の中を流れています。歌詞は「劇団カチューシャ訳」というのが多かったですねえ。


  遠い女シベリヤの鴨潟に浮き    西東三鬼
  朧月露国遠しと思ふとき      飯田龍太
  ロシア見ゆ洋酒につらら折り入れて 平井さち子
  レーニンの脳の話や秋の暮     大木あまり

やっっぱりみんな、遠いような。


オカメインコは戦闘モードです。

ニンジンをいただいた

2019年09月03日 | いただきもの歳時記
Tさんからニンジンをいただきました。というか、Tさんの畑で引っこ抜いてきました。


葉も立派。


何を隠そう、私は人参も大好き。


個性あるニンジンもまじる。出荷用に作っているプロではないですから。


例によってオカメインコにも報告。びびって逃げ腰になっています。


葉っぱももったいないから食べようと思いますが、どうすればよいのか。とりあえずサッとゆがいて下拵えしときます。


人参は冬の季語。いただいたのは9月1日ですが、立冬まで人参の俳句を詠んではいかんということでもないでしょう。

  人参を抜きたる穴の黒一列  松栞

なんかひどく類型的な感じ。

  浮雲が来ては人参太るなり  橋 間石
  人参の朱をおもいだす真人間 宇多喜代子
  人参を切つて華やぐ女かな  仙田洋子
  妻となり落暉の坂に人参抱く 中嶋秀子


人参を「にんじん」と仮名書きすると、ルナールの小説を思い出します。
小学生のとき、読書感想文の宿題に「にんじん」の感想を書いたことがありました。何を書いたのか全く覚えていませんし、なぜ「にんじん」を選んだのかも今や分かりません。そもそもあの小説は児童文学みたいな格好しているけれど、子どもには難しい。
おそらく私はあの理不尽なルピック夫人に関心があって、というか、目をそむけたいのに見ずにはいられない、という状態で何か書いたのだろうと思います。

にんじんというニックネーム、というか蔑称のもとは彼の縮れ毛でした。すると、

  にんじんを蒔き縮れ毛の友と楽し 沢木欣一
  人参は嫌ひ赤毛のアンが好き   山田弘子

これらの句は、ルナールを意識した作ということでしょうね。