千曲川のうた

日本一の長河千曲川。その季節の表情を詩歌とともに。
人生は俳句と釣りさ。あ、それと愛。

清見オレンジをいただいた

2020年03月23日 | いただきもの歳時記
知人から清見オレンジを送っていただきました。



私は柑橘大王でたくさん食べますから、うれしい。

こんなんなんぼあってもいーですからねえ。


インコにも後で味見させてやります。


皮が柔らかいけど丈夫なので、手で剥こうとすると中身が潰れそうです。ナイフを入れてこんな感じで食べました。

温州蜜柑とオレンジの交配種ということで、食べると納得。甘い香りです。
私はずっとこれを「清美」オレンジだと思っていました。信州林檎に「あいか」という品種があって、開発者のお嬢さんの名前が付いていると聞いていたので、このオレンジも女性の名前に因んでいるとなんとなく思っていたのでしょう。
今調べてみたら、静岡県で作られた品種で旧清水市の清見潟からとったネーミングだそうです。歌枕なんですね。

清見オレンジは歳時記には載っていません。
花も野菜も果物も、どんどん新しいものが登場するので歳時記は対応しきれません。
伊予柑・八朔・三宝柑・ネーブルなどは春の季語ですから、入れるとすれば清見さんもここでしょう。いっそ、これら春のオレンジ類を総称する短い名前があると俳句には便利なんですがねえ。

まあヘボ俳人の都合なんてどうでも良いことで、清見はなかなか味のある名前です。

 清見潟おきの岩こすしら波に光りをかはす秋の夜の月
 清見潟月すむ夜半のうき雲は富士の高嶺の烟なりけり

いずれも西行「山家集」より。

 蜑か家や月に戸をさす清見潟
 初秋の月ほのかなり清見潟

この2句は正岡子規。
月の名所なんですね。


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