冬野菜の種をまいてみた。

今年の夏は、驚くほどたくさんのミニトマトを収穫できた。

初心者でろくに世話もしないのに成績がよかったのに気をよくし、

ミニトマトを抜いた後に、ミニ大根と春菊の種をまき、ネギを株分けして植えてみた。

 

夏が終わる頃訪れた夫の母、スパー主婦のタカちゃんは、

「そろそろミニトマトも終わりやね。」

と、まだまだ花を咲かせ、実をつけているミニトマトを引き抜き、

整地してさっていった。

いちまつの寂しさとともに、草引きなどしてしばらく過ごし、

お彼岸の頃やってきたタカちゃんに、

「ミニ大根の種を持っており、これを植えてみたいのである」

と告げてみた。

 

すると、

「冬野菜の種まきは彼岸までっていうんやで、ほんとやったら、

　昨日までにしなあかんのやった。

　しかし、少し過ぎたぐらいなので大丈夫であろう。」

と、じいじも動員して、畑を耕す。

といっても、我が家には鍬がないので、スコップで耕す。

「大根とか、下に大きくなるものは、こんな硬い土地では育たん！」

と言いながらも、ああして、こうして、このようにするのだ。

と段取りを説明しつつ、作業をすすめる。

その間、せっかく耕した畑を、

バンバンのダンプトラックのお兄さんに変身したこうたんが

車を乗り回し、再び土を固める。

「ああ～。」

の大人の悲鳴をよそに、いたってご機嫌のこうたん。

「これは、こうたんが見てないときにしなあかんわ。」

と一旦あきらめモードに入りつつ、

「やはり種蒔くところ見せて、双葉が出て、それから大きくなって、

　大根が出来るのを見せるのも教育やわ。」

と呟き、こうたんに種まきを指導するタカちゃん。

そして、

「ここからは畑で土が固くなったら、芽がでえへんから

　入ってはいかん。」

と話しつつ、ロープを張る。

神妙な顔をしてうなづくこうたん。

大根の種を蒔いた横あたりをさして、

「ここへは、百円均一で小松菜の種を蒔くとよい」

とアドバイスして、タカちゃんは去っていった。

 

翌日、

「だいこん芽出たかな」

とウキウキで畑を見に行くこうたん。

そんな早くでえへんって、と思っていたら、

一週間もしないうちに、芽が出た！

すごい！

これまた期待できる！

と気をよくして、小松菜の種を買いに行く。

そして、小松菜の種を買わず、春菊の種を買って帰ってきた。

だって、ムシもつかないし、無農薬で育てられる、強い品種って

書いてあったんだもん。

タカちゃんによると、トマトもミニは原種だから、強くて

ほとんど世話をしなくても、勝手に実がなるらしい。

小松菜もムシとの闘いって言ってたし。

春菊は結構好きな野菜だから、ムシがつきにくいなら尚よし。

ということで、昨日春菊の種まきをした。

 

今日は、以前友人からもらってきたネギの根っこを植えてたのが、

みごと成長してきていたので、それを株分けして、

日当たりのよい場所に移植。

少し肥料をあげた方がよいかと、油かすを加工した肥料をまく。

こうたんに手伝ってもらったら、えらく気前良くなってしまったけど、

そこは気にしない。

 

そんな訳で、しょこら的、なんちゃってキッチンガーデンの冬版。

みごと収穫できたら、ご喝采！

続報を待て！