しょこら の ぷち自然派生活

外食多し 甘いもの大好き! だけど ちょっと健康のことも気になる。そんなしょこらの ぷち自然派生活 を紹介します。

「登校拒否は自立の時の病気である」

2009-07-03 08:09:34 | なんちゃって!ワーキングマザー。
先日、昨日、一昨日と紹介してきた
↓「母親と教師がなおす 登校拒否」ですが、

母親と教師がなおす 登校拒否―母親ノート法のすすめ
東山 紘久
創元社

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一昨日は、「実際どうやればいいの?」という自身の疑問に
答えるべく、技術的なところをかきました。
昨日は、特にしょこらの心に響いたフレーズをご紹介。
今日は、理論的理解に役立った箇所をご紹介します。


**********************

第3章のタイトルが、ずばり、
「登校拒否は自立の時の病気である」
となっていますが、著者によると、
登校拒否のピークは二つ。

一つは幼稚園、小学校へあがる時で、
もう一つは、思春期であるといいます。

以下、24ページより抜粋。
「子どもから大人になる時の病気(自立のための病気)というのは、
 大人の側からすると、扱いにくいものである。

 大人扱いすると、子供は淋しがる。
 かといって、子ども扱いすると、子どもは反抗したり、
 大人を無視する。

 だから、子ども扱いも大人扱いもできない。
 どちらをしてもうまくいかないからである。

 うまくいかなくなると、親はどこかで腹が立つか、
 なげやりになる。
 あるいは、この二つをくり返す。
 このくり返しが、子どもと親を更なる泥沼に引きずり込んでいく。


 大人扱いも、子ども扱いもできないとすると、
 どうすればよいか。
 (略)
 親の方から働きかけたり、やってやったりしないで、
 見守ってやるのである。
 子どもからの要求が生じた時のみ反応し、
 あとは見守るのである。
 
 (略)
 
 それに子どもに勝っても、負けてもいけない。
 (略)
 親が勝ってしまっては、いつまでも子どもは子どもの状態に
 置かれたままである。
 親が負けてしまっては、世間で闘えるような強い大人に、
 子どもは成長していけない。」


子どもの成長に保護者の接し方が重要って、
あらためて痛感させられる文章です。


ところで、著者はまた、登校拒否を
「現実での闘いでの、ある種の敗退を意味する」
としつつも、
「その時点での無理な闘いをせずに、
 一旦は、ある地点まで退却し、自己の陣容を建て直し、
 再度闘いに挑むのが上策となる」
としている。


そして、精神的な場合には、幼い方向への退却となり、
「別の視点からこの問題を考えれば、現在の闘いに敗れたのは、
 現在の力に弱点があるためであるが、精神的には、
 今までの人生のどこかに穴があったと考えられる」
とし、
「精神的な穴は、それぞれの時代(乳児期・幼児期・学童期)を
 充実して過ごしていない場合に生じる」
としている。


また、
「それぞの時代の課題をやり遂げていない場合、
 そこに穴が生じる」
として、この穴が赤ちゃんに近いほど、退却は大幅となり、
回復に時間がかかり、登校拒否が治りにくくなるとしている。


乳児期の発達課題は、「基本的安全感の確立」。
基本的安全感とは、自分がこの世に存在してよい、
との存在証明の基本を、心の中に形成することであるとして、
安定した母子関係を通じて形成される。


幼児期の発達課題は、「自立性の獲得」。
この時期の特徴は、自分でやりたがるが、
見ていてもらわないと不安になり、出来ない。


学童期の発達課題は、「生産性の時期」。
いわゆる学習の時代。
学習には、勉強だけでなく、友人との関係の持ち方、
遊び方、など将来の大人としての生活に必要な
あらゆる技術の基礎の習得がある。


思春期の発達課題は、「自我同一性の確立」。
自分とは何かをはっきりさせることであり、
男子は「男」を、女子は「女」を受け入れ、確立すること。


著者によれば、登校拒否が思春期に多発するのは、
この時期が子どもから大人への最大の関門であり、
この時点で、今までの時期に持ち越してきた発達課題を
解決しなければならないからだとしている。


思春期の課題のみ、すなわち、
「私は何者であるか、私は将来何をするべきか」
を問うために迷い、登校拒否になっている場合は、
それ以上に退行しない限り、
本人のはなしをじっくり聞いてやり、
大人からのメッセージを自己に取り入れるだけで、
登校できる子どもも多いとのことであった。


***********************


そういえば、こうたん、このところ、
「ママ!みててや~!!」
がすごく多い。
ということは、幼児期に、しっかり
「見てもらってる中で、やる」
っていうのを、してこなかったのかもしれない。


なるほど。
しばらく、こうたんの、
「見てて!!」
に、腰を据えて付き合っていこう。


さて、今日はこれまで。
今日も読んでくださって、ありがとう。
今日があなたにとって素敵な一日になりますように。
Have a nice day!
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