和歌山県の加太というところは、
大学時代のサークルの友人達と卒業旅行に行った
思い出の場所です。
写真は、とったかもしれませんが、
当時フィルムの写真は、よくて現像どまり、
アルバムに整理したり、ということは
めったにしなかったので、手元にありません。
しかし、思い出は今も鮮明で、
タイトのロングスカートに、小さいバック一つという、
「漁村行くカッコウちゃうで!!」
という服装をしていた女子約一名が、
着いた途端、Tシャツに短パンという、
一番ラフな格好に変身してしまい、驚きつつ、
いつもと同じジーンズ姿の自分を振り返り、
窮屈というわけではないものの、
「オフって、こういう風にするもんなんや~。」
と感心したものでした。
その加太ですが、
ノロさんの日記で紹介されていて、
(今年のあげパンバージョンはこちら。
去年の磯ひがりバージョンはこちら。)
あまりの懐かしさに、
しょこらも加太でのエピソードを紹介させていただくことに!
しょこらが行った時は、
民宿からほど近い防波堤に、
釣り人が何人もいて、籠に小さい海老を入れ、
おもむろにバ~ンと海に投げ入れると、
どうやらアジが取れるらしき様子。
ふと、堤防から海をのぞくと、なんと鯖の大群が!
そういうえば、鯖って回遊魚だったよな~、などと
ぼんやり思っていたら、
いつの間にか、落ちていた枝と糸と針で釣り道具を
完成させている人、約一名。
「浦島太郎じゃあるまいし、まさかね。」
と思っていたら、釣れるは釣れるは、
呆れて思わず笑ってしまいました。
そういえば、鯖って、遠藤淑子さんのコミックで、
「フランスでは、四月に大量にとれることから、
四月の魚(ポワソン・ダブリル)、
転じて、四月馬鹿(エイプリル・フール)の代名詞になってる」
って書いてあったけ。
しかし、餌もつけてないのに、回遊してくる鯖の大群の中に、
針をつけた糸をポトリと垂らすだけで、
次々つれます。
しょこらも、させてもらいましたが、
「ほんとに、釣れちゃったよ。」
という感じ。
地元の人には、
「そんなん釣ってどうすんの。」
という扱いの鯖でございましたが、
ウキウキと民宿に持ってかえり、
焼き魚と煮付けにしてもらって食しました。
たぶん、民宿の人、あきれてたやろね~。
鯖はぼくも小学生のころ釣りました。
大群で、とにかくなんでも放り込めば釣れるので、持ってるバケツに入るだけ釣って。
でも小さいやつばっかりなんですよね。
母は、「ちいさいアジだったらおいしいのに~」と言いながらも楽しげにさばいてくれました。
でも2回目にまたバケツに何杯も釣っていったときはさすがにうんざりしたようで、「ちょっと、もうすこしおさえて」と父に文句を言ってました。
お店で食べる鯖は、物がいいのか、
料理法がいいのか、塩焼きでも煮付けでも
しっとりしてて美味しいんですが。
お母さんの気持ち分かります。
うちの実家では、父が釣りを趣味にしていましたが、
たまにしかお目にかかれない魚もあれば、
アユやハゲを大量につってくることもあり。
そういえば、アユを保存するようの、専用の冷凍庫
なんていうのもありましたね~。
(アイスクリームの冷凍庫だったような。。。)
はげは、自家製の干物にしていただいたかな。
父は、釣った魚は自分で料理していたので、
「妻に嫌がられる」ことはなかったですが、
同じ魚ばかりで、子どもたちに嫌がられることは
ありました。
しかし、いろんな料理法で食べさせてもらって、
今思えば、有難いです~。
鯖もびっくりするほど簡単にたくさん釣れたよね。
楽しかったなあ。
なんか、落ちてる木の枝と糸と針だけで、
本物の魚を釣れちゃうなんて、
あほっぽくって、楽しかった。
懐かしいね。