3月いっぱいで、三越カルチャーの謡は、辞めると決心していました。5年ほど通いましたが、コロナ流行のせいで、半端、更にカルチャー稽古(本稽古並みの所もあると思いますが…)で何となく謡の真似事をしただけで半端、『何だかなあ~』と思い乍ら、観世流のホームページをみじめったらしく見ていました。カルチャー稽古に行きはじめる頃よりは、ホームページが見やすくなり、全国地区別に検索出来るようになっていました。試しに、春宮の家付近を検索したら、隣町に稽古場がある…と驚きました。その稽古場の師匠は、昨年クリスマスイブに、能楽堂で、東大と東大OB会の素人会の後見をなさったお二方のうちの片方の方でした。興味半分くらいの気持ちで、観世流の事務局に電話をかけてみました。こちらの電話番号を事務局に伝わると、師の方から電話がかかってくるシステムは相変わらずでした。
5年前は2回、事務局に電話をしても連絡がなかったので、春宮の勝手知ったる三越本店のカルチャーに勝手にまいりました。
今回は、隣町に稽古場を持つ師から、2日とたたずに電話をいただきました。ご自分の稽古場、稽古の進め方などをお話して下さり、見学にいらっしゃい…と誘われて、『謡』が嫌いではなかった春宮は、見学に伺う事にしました。
カルチャー稽古でも、謡の舞台の按配はわかるようになりました。電話が、師からかかってくるのも、舞台や申し合わせや各々の稽古場の時間の合間をぬって電話を下さるのだ…というのも理解出来ます。
指摘の時間に見学に伺いました。稽古は、マンツーマン、前の時間の女性の謡われる声がドア越しに聴こえてきます。カルチャー稽古をはじめる前に、春宮が想像していたような謡われ方でした。カルチャー稽古で、狂ってしまったかと思われる感覚で、このような稽古についていけるのか不安になりました。
前の方のお稽古が終わられた後で、師から説明を受けました。謡本の見方から、一からの稽古になります。春宮も、真似事の謡ではなくて、たとえ『鶴亀』1曲に1年以上かかっても、せめて、一曲くらいは…という気持ちになり、4月から、お稽古に伺う事になりました。
カルチャー稽古は春宮が勝手に入ったとはいえ、宗家のご兄弟が師でしたので、すぐに『退会届』をお送りする事になりました。伝統芸能の上下関係は、難しいです😓春宮は、宗家筋の方に習いたい…などという気持ちはありません。きちんと、教えて下さる方なら、それで満足です。東大の素人会をクリスマスイブに見に行って、その時の後見をなさっていた方というのも、不思議な縁です😓世の中、どこかで、繋がっているのでしょうか…😔