ボケーッと、ユーチューブを見ていましたら、テレ東Bisの映像が、目に入ってきました。本の紹介です。女性アナウンサーの方が少し、朗読なさっていた文章も美しく、寝ぼけていたような目が覚めました。
本は、『テムズとともに』です。著者は、徳仁親王、紀伊国屋書店発行で、1100円です。学習院創立150周年記念で、天皇陛下の英国留学記が新装復刊されたとか…。早速、アマゾンで春宮夫に注文して貰いました。その本が、翌日には、届きました。
装丁から素敵です。モスグリーンの濃淡のような感じで、英国らしい風景です。ハードカバーではないので、重くありません(指が痛いので、重い本は駄目なのです)。文章が、きれいです。海外の文系の大学システムは、よくわかりませんが、他の学生と普通に交流なさっていらした御様子が、ほんわかと伝わってきます。留学というのは、他国を経験し、その地へ留学してきている色々な国の学生と交流するので、得がたい体験かと思います。
春宮夫は、国費留学があたり(滅多に巡ってきません)、自分の望む国・大学を選べました。獣医の分野では、米国のコーネル大学か英国のグラスゴー大学が、秀でていました。春宮夫は、「文化のある国へ行きたい」と…米国の歴史は200年、グラスゴー大学の歴史は400年ですので、グラスゴー大学を選びました。当時の国費留学は『国』を意識してか、往復飛行機はビジネスクラスに乗るという決まりもありました。その様な事からも『国費』=税金で留学するので、きっちり何かを身につけなさいという意識を持たされたようです。春宮は、義父母と同居でしたので、春宮夫は単身留学、大学の学生寮に入れて貰いました。春宮は、クリスマスからお正月過ぎまで、英国にまいりました。寮や牧場・研究室への道を案内されたり、ギリシャからの留学生にクリスマスに招待されたり…春宮ですら、英国というと、懐かしい気持ちになります。春宮夫は帰国して、御礼奉公する機会も与えられず、企業に出ましたが、米国・英国・ドイツ・スペイン等に出張致しましたが、やはり、『英国』に郷愁を感じるようです。定年した年に、大奮発をして、二人で英国に行きました(ツアーではないので、高いのです)。春宮夫が、一番良い笑顔の写真は、グラスゴー大学で撮ったものでした。コロナ下でも、ギリシャの友人とは、クリスマスカードのやり取りをしていました。船便ですので、二月近くなって届きました。
留学というのは、特別な体験のようです。天皇陛下の『復刊によせて』の文を拝読しても、思いが伝わってきます。エリザベス女王の国葬にいらして、御自分の即位の折には、当時のチャールズ皇太子が一番に出席のお返事を下さったとか…慣例を英国が捨て交流を大切にという趣旨の戴冠式をなさる…さぞ、チャールズ国王の戴冠式に出席なさりたいのでは…と拝察してしまいました。御自分では言い出せないお立場、一般人の春宮ですら、もどかしく感じます。たまには、岸田首相、「天皇陛下、御出席下さい」と、『検討』ばかりではなく、『決断』して、言えないのでしょうか?岸田首相は、留学していませんでしたかしら…そういう意味でも、留学体験って、言葉では、表現出来ないもののようです。
久しぶりに、良い本でした😊ちなみに、印税は寄付なさるとか…👏👏👏