謡のお稽古に伺う事が決まって、師から、用意する物のご指示を受けました。謡本(『鶴亀』が載っている初級本)・ノート・レコーダー(稽古を録画して自宅で聴く為)です。お月謝の話は、最後になさいました。入会金2万円を白い封筒に入れて、お月謝は11000円、こちらは月謝袋を用意しますから、その中に入れて渡して下さい…との事でした。
お金の話を最後になさるのは、奥ゆかしいというべきか、高いと思われるのを警戒なさってか…一対一のお稽古、月2回と電話で伺った時から、春宮夫と、だいたい、このくらいでは…と推察していた通りのお月謝でした。カルチャー稽古は、宗家の弟君が師でしたので、能楽堂のチケットの案内が度々ありました。春宮は、本当に拝見したい時だけチケットを求めさせていただいておりましたが、皆勤賞並みの方もいらっしゃいました。チケットの事も、新しい師に伺いましたが、「実は、私はチケットでトラウマがあるのです。自分の師は、毎月チケットを求めるように…という方でしたので、その通りにしましたら、一度、お弟子さんにゴッソリ辞められまして…チケット・チケットという事はありません」と笑っておっしゃっいました。
謡本は、カルチャー稽古の時に求めた本がありますから、そのまま使えます。レコーダー、カルチャー稽古の時もはじめは使っていたのですが、師のいい謡の後に、音痴の声の大きい男性の謡?が、交互に入ってしまうので、録音やめました。パナソニックのレコーダーでしたが、小さく軽いのですが、少し使いにくいのと、宗家の弟君の録音を消してしまうのも勿体ない気がして、アマゾンで操作が簡単そうなレコーダーを購入する事にしました。
物の準備は、いいとして、『白い封筒に入会金を…』に困りました。白い封筒は、鳩居堂さんの奉書紙の封筒が、常時、沢山用意してありますので、よいのですが、上書きをどうしようか…と。入会金ですが、『入会金』と、書くのも、何か無粋なような…、春宮のお茶の稽古の時は、母が用意してくれていたので、覚えておりません。今更、何方に伺う?身内の婆様達は、あの世ですし…。三越本店に文具売り場があった頃は、熨斗袋の事など伺えば、すぐ教えて下さいましたが、今は、文具売り場はなくなりました(なくなって不便らしく鳩居堂さんも入っていないショボい売り場があるとか…)。鳩居堂さんの奉書紙の白い封筒を使うのだから…と、鳩居堂さんに電話してみました。「お稽古の入会金、母は確か『お膝付け』と書いていたような記憶がありますが、何と書いたらよろしいかしら…」と尋ねましたら、「お稽古の種類にもよりますが、『お膝付け』という書き方もありますし、『入会料』ですと、いろいろなお稽古で通用するかと思います」と教えて下さいました。たかが上書きですが、『入会金』より『入会料』の方が、『金』という字が表に出ないのでスマートかと思いました。さすが鳩居堂さんです!何でも、親任せにしていたて、きちんと覚えなかったツケが今頃まわってきました。反省しても遅いですね。鳩居堂さんを頼ります。上書きだけでも、バタバタしているのでは、先が思いやられます😓