勝手に思うままに 榊原秀光のブログ

日頃 思っていることや感じたことを思うままに書きます。

勝手に思うままに 3

2008-08-22 22:24:23 | 平和
私が師事いたします、志ネットワーク代表 上甲晃さんに聞いたお話です。

明治時代に公務を終えたトルコの軍艦が、帰国するときに嵐に遭って潮岬の辺りで座礁してしまいました。血だらけになったトルコ人達は必死で海岸にたどり着いたところをその村の人たちは嵐の中、必死に救助しました。その当時、外人なんて滅多に見たことがなく、ましてや血だらけの状態は恐怖でもあったにもかかわらず救助を続けた。その後も助けた人たちの介護を続けましたが、村は貧しく自分たちの食料もままならない状況のなかで介護を続けました。 しばらくして、事故に気づいた明治政府が、援助の手を差しのべ、助かった人たちを無事にトルコに送ることができました。 

1985年のイラン・イラク戦争のときイラクのフセイン元大統領が、「今から48時間後にイラクの上空を飛ぶ飛行機は民間機であっても撃墜する」という声明を発表しました。戦争が始まるということで、現地の日本人はイランから脱出しようとしたのですが、日本政府は対応が遅れ、飛行場にある飛行機も各航空会社は自分の国民を乗せるだけで精一杯で、日本人が乗れる飛行機はありませんでした。
そのとき、時間ぎりぎりにトルコの民間機が到着して、日本人を救出してくれました。外務省がその事態を問い合わせるとトルコ政府は、「私達はエルトゥール号の高邁な日本人を忘れていない。だから日本人が困っているのを知って助けにた」と。和歌山県の潮岬にトルコ記念館があり、いまでもその物語を展示説明しています。また、トルコでは教科書にもエルトゥール号の話が載っているそうです。 現在では少し希薄になった高邁な精神を持った日本人。 自分の身を犠牲にしてまで人のために尽くす。 見返りを求めない心 大切にしたいです。     拝