ラスベガスは7月初旬からモンスーンの季節に入りました。地上で温められた空気が上昇、それを補うため高温多湿の空気が北部メキシコやカルファニア湾から流れ込み、9月末ごろまで続きます。雨の大部分はアリゾナやニューメキシコに降ります。
ラスベガスは雨の範囲の西端に位置すること、雨雲が雨を降らせても、暑さと乾燥により地上に達する前に蒸発してしまう現象がおきるなど、モンスーンの季節とは言え雨が多いとは限りません。
モンスーン雲
それでもモンスーンの雨はそれこそバケツの水を溢したという表現がぴったりの大量の雨が降り、ちょっと聞きなれないFlash Floodが発生します。鉄砲水ですが、砂漠地帯は固い岩盤で雨は吸収されず、街の道路は舗装してあるのでそれこそ河川になってしまいます。
2003年の8月に大洪水が起きました。
大きな雷雲がラスベガス上空に発生、こ一時間で一年分以上の雨量。洪水を回避のための遊水地はのみ込まれました。路上の水深は4フィート(1m20cm)、水流は毎時25マイル(毎時40km)の速さになり、車は女性を乗せたまま流されます。
洪水管理の遊水地、放水路あるいはトンネルなど今でも建設が進められています。