筆者は、定年退職者であり、時々区立図書館を利用することが楽しみになっている。しかし、新型コロナが蔓延して以来、この楽しみが著しい制約を受けている。
写真は新宿区立の、とある図書館の内部風景である。読書用の机の使用が制限され、椅子が此処彼処に積み重ねられている。利用者は立ったまま読書することを強いられているのである。
図書館がコロナのクラスターにならないよう実施している措置である。コロナ感染を完全に防ぐには、図書館の閉鎖が最も良い方法である。しかし、これでは区民の要望に応えられないため、苦肉の策として、利用者の「密」を避けつつ図書館を開いているというのが現在の状況である。
しかし、程度というものがあろう。図書館の利用者は相互に口泡飛ばして話し合うことはない。50センチないし1メートル離れていれば、感染は防げると考えられる。図書館をより多くの区民が利用できるよう、施設管理者の再考をお願いしたい。