白狐の真逆の暴走(?)
いや、暴発(?)により三毛猫はえらい目に遭ったのだが…
その後の会話は有意義だった。
「音楽」
に、ついて話を拡げて征く。
どんなジャンルを聴くのか。
どの歌手が好きか。
白狐も三毛猫も基本的に己の世代に囚われず更にはジャンルも多岐に渡る。
そんな話しの中で三毛猫の音楽の趣味に対して白狐はこう言い放つ。
渋いね~d( ̄  ̄)
慥かに三毛猫は自覚がある。
己の趣味が渋いであろう事に。
しかし最近の嵌り所が中島みゆき、アンルイス、松任谷由実、テレサテン、ピンクレディー、狩人…
ラッツ&スター、THE ALFEE…この辺りを挙げたに過ぎない。
ジャンルはJPOPだけには留まらず、洋楽もクラッシックも聴く。
洋楽ならThe Beatles、Carpenters、Queen辺りを聴く。
クラッシックはBeethovenの月光がお気に入り。
勿論、ショパンやモーツァルト、バッハなんかの著名な音楽家の作品も聴く。
さて、この日、三毛猫が白狐の好きな歌手に触れて嵌るに嵌った歌手と楽曲がある。
Chuck BerryのRoll Over Beethoven
先ず曲名からインパクト充分。
ベートーベンをぶっ飛ばせ的な意味なんだよね~
この白狐が言い放つ一言に三毛猫はビビッと感じる何かがあったらしく…
ベートーベンをぶっ飛ばしちゃうの!?
と、興味津々に嬉々として白狐へ問い返す。
そうして三毛猫は楽曲を聴かせて貰うとすっかり曲の虜になる。
翌日には白狐に文(LINE)にてこう報告している。
Roll Over Beethovenダウンロードして聴いてるよ~
エンドレスで歌詞を追いながら聴き入る。
そして白狐とこんなやり取りをした。
ぶっ飛ばしていいんだ…笑
いいんだよ。笑
ぶっ飛ばしちゃって。笑
最早、クラッシックを聴く者の発言とは思えない発言を三毛猫はするのだが。
歌詞の意味合いとしてはクラッシックよりロック。
だからベートーベンはぶっ飛ばしちゃえ。
みたいなニュアンスを三毛猫は感じ取っていた。
故にユーモアを感じるし、何より曲のテンポも小気味いい。
すっかりお気に入りになったのだ。
白狐はこうも文を返してくる。
音楽サイコーでしょ笑
サイコー笑
三毛猫はそう応じたのだった。
こういう感覚が堪らない。
好きな者と互いに好きなものを共有する感覚。
好きな者と好きなものについて心ゆく迄、語る事。
その日(土曜日)、三毛猫には凄く濃かった。
狭い視野が広がり、見識も深め、知らなかった事を知り、気になる者の好みや価値観を知れた。
これ程、掛替えの無い有意義な時間を共に過ごせた。
そんな充実感と満足感に三毛猫は満たされてその日(土曜日)は眠りに就いたのだ。
次の日(日曜)の朝に不貞腐れ事件が起きるとも知らずに…。
演歌を聴く白狐の方が絶対に渋いと思うんだ…
僕(やつがれ)よりも遥かに…
気の所為?