01月26日の朝。
三毛猫はいつも通り気怠い身体を引き摺るに引き摺り出勤した。
日曜だけは毎週毎週、三毛猫は気怠さMAXである。
さて、いつも通り業務を熟しつつ様々な事に思考を巡らせていた三毛猫。
07:50頃からそわそわしだす。
頭の回転も良くなり、正に絶好調!
そして白狐も出勤なので08:00前には現れる!
そう、逢える。顔を見れる。
そんな嬉しさが込み上げてきてるので動きも良くなり、テンションも少しだけハイになる。
クールの仕分を開始した頃…
一時仕分け用のコンテナに入れるのに下を向いていたのだが、斜め上前方に見慣れた姿がチラッと視界に入り込んだ。
そのまま仕分をしていたら…
正に白狐が直ぐ近くを通ったのだが…
どスルー。
は?今、通った…よね?
真逆のどスルー!?\\\٩(๑`^´๑)۶////
白狐が気付いて居なかったのか、或いは敢えて人が近くに居たから声を掛けなかったのか…
不明ではあるが…
挨拶しても不自然じゃないだろうが!
と、三毛猫はイラッとしたのである。
そうして2.3回スルーされた三毛猫は頭に血が昇り何故か分からないが白狐が所属するセンターのドライアイスが三毛猫の所属センターのコールドBOX(クール荷物をトラックで輸送する際に使用する専用のBOX)に入ってくるのでそれを引っ掴み苛々しつつ持って行く。
案の定、白狐は自分が稼働するトラックの荷台に居たので…
普段はやらない不意打ちを三毛猫は仕掛ける。
おはようございま~す。(超重低音かつ小声)
!?お、おはようございます。
ドライっす。(いつも職場で使うトーンかついつもの声量)
ありがとう!
んじゃ、宜しくっす。
正に不意打ち。
そして不貞腐れてます。私。の、図を見事に表現したのである。
白狐は声を掛けた瞬間、ビクッとした。
白狐にしか聴かせない低い声のトーンで挨拶をしたからであろう。
その反応を見逃さなかった三毛猫は内心ざまぁみろ。と、本気で思ったのである。
三毛猫は珍しく寂しくなったのだ。
数ヶ月前までは目を合わせなきゃ挨拶なんてしなかったのに…
今となっては挨拶を交わして一言、二言だけだが会話をするのが当たり前のルーチンワークになったからだ。
それが無かったので無性に寂しくなったのだ。
不思議なものだ。と、三毛猫は感じる。
けれど白狐が好きと云う事実がそうさせるのだろう。
と、三毛猫は推察する。
その後、何事も無かったかの様に三毛猫は白狐へ文(LINE)をしたため、入れる。
流石に不貞腐れてるのを察知したのか…
将又、気まぐれか…
白狐の返信は予想以上に早いのだった。。。
そうしてRoll Over Beethovenの話で盛り上がる事になる。
不貞腐れてた姿は何処へやら…
些細な事で不貞腐れる己に三毛猫は苦笑を洩らしつつも、白狐とのやり取りを楽しむのだった。