読書備忘録

私が読んだ本等の日々の
忘れない為の備忘録です

桐野夏生著「錆びた心」

2009-11-14 | 桐野夏生
十年間堪え忍んだ夫との生活を捨て家政婦になった主婦。
囚われた思いから抜け出して初めて見えた風景とはなんだったのか・・・表題作ほか、
劇作家にファンレターを送り続ける生物教師の“恋”を描いた・・・「虫卵の配列」、
荒廃した庭に異常に魅かれる男を主人公にした・・・「月下の楽園」など全六篇。
魂の渇きと孤独を鋭く抉り出した短篇集。 「羊歯の庭」「ジェイソン」など。
ちょっと考えると怖くなるようなどの短編も心の底のひだを刺激してくれます。
こんな短編をもう少し膨らませれば長編が書けそうな気がする
読みやすい短編集です。

1997年 文藝春秋 刊 文春文庫
     

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