読書備忘録

私が読んだ本等の日々の
忘れない為の備忘録です

堂場瞬一著「ラストダンス」

2009-11-15 | 堂場瞬一
プロ野球「スターズ」の同期、投手の真田誠と捕手の樋口孝明。
17年前にただ一度だけバッテリーを組んで大敗をした経験がある二人、その野球人生は常に対照的だった。
ドラフト二位で即戦力と期待された樋口はついにレギュラーを奪えず、真田はドラフト五位から球界を代表するスター投手へとのし上がる。
そして今季、球界最年長・40歳の二人に引き際が訪れた。
二軍監督要請という形で引退勧告を受けた樋口に対し、真田はシーズン半ばで突然引退会見を行う。
ところが引退宣言以降の登板で真田は連勝、低迷していたチームも優勝争いにからむ快進撃を始めたのだ。
シーズン終盤、正捕手の負傷で一軍に昇格した樋口と真田に17年ぶりのバッテリーを組む日が到来する。
展開は読めているのに試合の臨場感や心理描写は流石、スポーツ物得意の著者だけあって厭きさせない。
特に避けあっていた二人がお互いを認め合うようになっていく終盤の優勝と引退試合の係った試合の中で
選手同士が繰り広げる駆け引きハラハラドキドキの臨場感がたまらない。
架空の世界だがスターズが実在のどこの球団で誰がモデルかなど想像しながら最後まで楽しめた。
2009年9月 実業之日本社刊

コメント (2)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 桐野夏生著「錆びた心」 | トップ | 幸田真音著「傷」 »
最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
お疲れ様です! (松坂世代)
2009-11-15 14:24:45
すごく面白いブログですねっ!
これからも頑張って下さい!
返信する
有難うございます (sky7dddd)
2009-11-15 17:28:37
読後の忘れない為の記録のつもりなんですが・・・
返信する

コメントを投稿

堂場瞬一」カテゴリの最新記事