読書備忘録

私が読んだ本等の日々の
忘れない為の備忘録です

幸田真音著「ランウェイ」

2012-02-10 | 幸田真音
「ランウェイ」とは、ファッションショーなどで、客席にせり出した通路状の舞台のこと。
ファッション業界を舞台に描かれた仕事と恋とのサクセスストーリー。
有名ファションブランドのバイヤーからセレクトショップのバイヤーにそひて自分のファッションブランドのプロデューサーへと。店のセールス・スタッフからバイヤーに抜擢された柏木真昼。
イタリアミラノに初めて先輩に同行しながら買い付けに行き確かな手応えを感じ帰国した。
さらなる飛躍を胸に2度目のミラノへ向かった彼女に、思いもよらぬ人生の選択肢が突き付けられる。
「洋服が好き! 情熱(パッション)は人生の新たな扉を開ける」
先輩バイヤー、元カレ、セレクト・ショップのやり手バイヤー、イタリア人の恋人、それぞれの思惑が交差、絡まって、主人公の運命は何処へ。
ファッション業界の内情が詳しく語られ面白かった。
著者が2004年から2011年まで7年かかってその時々の経済情勢の変化も背景にして書かれている点。
逆境やチャンスや出会いをものにしてのし上がっていく真昼の人生を応援しながら600ページ一気に読めました。
残念なのは真昼の人との幸運な出会いが業とらしいのと、ご都合主義的展開でリアル感が欠如は否めない。
ステップアップしていく為の人生の秘訣が詰まっています。

2011年9月 集英社刊

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