読書備忘録

私が読んだ本等の日々の
忘れない為の備忘録です

尾張富士登山

2025-02-27 | 
春らしい陽気に誘われて尾張富士(275m)にハイキング。
犬山の浅間神社に車を停めて登山開始。隣の本宮山との背比べ伝説のあるこの山
負けて悔しいと毎年石上げ祭りが行われている。至処に献石碑が建てられていてその碑を眺めながらごつごつした岩の登山道を上る。神社では1石200円の色違いの石(色により願い事が違うらしい)が願掛け石として用意されていてそれを持って登るようになっている。約30分で標高差197mの頂上神社に登れる。沢山の献石が積み上げられて壮観。頂上は眺望なし。
安全登山を願う路傍で拾った石を献石して下山。往復60分約2k標高差198m



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梅が咲いた

2025-02-24 | Weblog
我が家の小さな庭の梅の木に花が3輪咲いた。昨年は200個近くの梅の実が採れた枯木。今日の朝は薄っすら雪景色だったが直に融け陽当たりのいいぽかぽか陽気に咲いたようだ。
写真を写してから散歩に出かけて、途中の無人販売の露店ではっさくを手に入れた。風が強いが遠くの鈴鹿山脈の山々は良く見えた。今日の散歩6000歩約4k。

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大沢在昌著「魔女の後悔」  

2025-02-21 | 大沢在昌
魔女シリーズ第4弾。通称〝地獄島〟に娼婦として売られた過去を持ち、闇のコンサルタントとして裏社会を生きる女・水原。ある日、山梨の寄宿舎から学校に通う13歳の少女由乃を京都の寺にある墓まで連れてきてほしいという依頼から始まる。ボディーガードとして同行するが、途中で謎の人物に襲われかけ、由乃の亡父が韓国政財界を震撼させた巨額詐欺事件の主犯だったことを知る。被害金は回収されないまますでに死亡している。それを狙って韓国の政府系組織や、主人公に怨みを持つグループなどが入り乱れる展開。新しい登場人物が次ぎから次と現れご都合主義の展開、リアル感の無いドンパチで大沢ワールに没頭しないと読みにくいがハラハラドキドキの筋立ては主人公のキャラと過去と相まって楽しんで読めました。おかまの元刑事星川やドライバーの木崎や公安の湯浅など個性豊かな面々の仲間たちも大活躍でした。
2024年4月文藝春秋社刊  


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名古屋芸大卒展

2025-02-17 | Weblog
2月15日から24日(10時から17時迄土日祝日は18時)名古屋鉄道犬山線徳重名芸大駅から徒歩15分の名古屋芸大西キャンパスで開催中の展示会に行きました。スタンプラリーで学内展示箇所の各棟巡るウォ−キング約3k歩いた。広い校内エレベータを使わず登り降りいい運動になりました。日本画西洋画、陶芸、ガラス工芸、ジュエリー、テキスタイルなどのアートな作品群から映像作品やデザインなどたっぷり楽しめます。





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森沢明夫著「さやかの寿司」

2025-02-17 | ま行
海辺の町のひなビタ商店街にある「江戸前夕凪寿司」という小さなお店を中心に繰り広げられる感動物語。母の納骨を終えた作田まひろ(22)は、「別れ」を受け入れるため、幼い日に母と一度だけ訪れた寿司店にやってきた。「江戸前夕凪寿司」という小さなお店。意を決して暖簾をくぐるも、ランチ営業はちょうど終わったところだった。がっかりしたまひろだったが「ちょっと、お客さぁん」と若い女性の綿飴みたいな声に呼び止められ、まかないの海鮮丼をいただくことに。「さやかさん」と呼ばれる声の主は、ふんわりした見た目とは裏腹に、丁寧な「仕事」をする凄腕の寿司職人で・・・。かっての大将伊助さん、店員の未來ちゃん、常連さん、個性豊かな面々が登場する心温まる素敵な物語でした。
「自分から身体の向きを変えて・・・するとずっと逆風だった強い海風が、わたしたちの背中を押しはじめた。これは順風だ。要するに、自分がどちらを向いて生きるかで、凍えるような逆風も“追い風”に変えることができる」(P268)
『人生の中からなるべくMUSTをなるべく消して、むしろもっと「いい道があるかも」って考えながら行動すること。従来の狭い価値観で自分を縛らないで、頭も心も身体も、なるべくのびのびと「自由」にしておくこと』(P136)
2024年9月角川春樹事務所刊



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今野敏著「海 風」

2025-02-13 | 今野敏
幕末外交歴史小説。舞台は1853年(嘉永六年)六月、浦賀にその姿を現した四隻のアメリカ軍艦いわゆる黒船。強大な武力をもって日本に開国を求める艦隊司令長官・ペリーの対応に幕府は苦慮していた。開国か攘夷か。
隣国の清国がイギリスとの戦争に敗れ、世界の勢力図が大きく変わろうとするなか、小姓組番士・永井尚志は、老中首座・阿部伊勢守正弘により、昌平坂学問所で教授方を務める岩瀬忠震、一足先に目付になっていた岩瀬の従兄弟・堀利煕とともに、幕府の対外政策を担う海防掛に抜擢される。
強硬な欧米列強を前に、新進の幕臣たちが未曾有の国難に立ち向かう。
老中阿部伊勢守とのやり取りや下田や長崎の出島を始め、その後の外国との交渉に駆けずり回る様子が、現代口調のくだけた会話形式で分かりやすい。
清国と同じようにならない為には攘夷でなく国力を富ませ国を開くしかないと身をもって知り、現代へと繋がる日本の方向性を決定づけた重要な転換期を描がれていて面白い。
2024年8月集英社刊


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宮本輝著「よき時を思う」

2025-02-11 | ま行
東小金井にある、中国風四合院造りの建物から始まる。家主である三沢平馬は、夜になり、近くの欅の森の木が囁く言葉を聴いている。そこに、四合院の建物の一角を借りている金井綾乃が帰宅してくる。綾乃は三十歳、海運会社の経理部署で働いている。彼女は帰宅して、祖母の徳子に墨書で手紙を書く。綾乃の手紙に、徳子は朱を入れて、返してくる。九十歳になる祖母の徳子が、孫の世代に対して、未だに大きな影響を与えていることを知る。徳子は、戦後ながらく教職に携わってきた。彼女は、教え子たちに、そして周囲の人に大きな影響を与えてきた。徳子は、なぜ出征が決まった青年と結婚したのか?夫の戦死後、なぜ数年間も婚家にとどまったのか?そしてなぜ、九十歳の記念に晩餐会を開くことにしたのか?孫の綾乃は祖母の生涯を辿り、秘められた苦難と情熱を知る。徳子の生き方、溢れるばかりの知識や教養が人格を貫いている様子が挿話を挟みながら描かれる。よき時、それはかつての栄光ではなく、光あふれる未来のこと。いつか、愛する者たちを招いて晩餐会をと九十歳の記念に祖母の徳子が計画した、一流のフレンチシェフと一流の食材が織りなす、豪華絢爛な晩餐会。子どもたち、孫たちはそれぞれの思いを胸にその日を迎える。一人の命が、今ここに在ることの奇跡が胸に響く感動物語です。普通の生活者の自分から見ると上流社会に属する幸せそうな金井一家の豪華な食事風景と薀蓄にはちょっとうんざりしたが、個性豊かな登場人物描写と徳子おばあちゃんには感服。徳子おばあちゃんが自分のお気に入りを身内それぞれに生前贈与するくだりは面白いと思った。
2023年1月集英社刊


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薬丸岳著「籠の中のふたり」 

2025-02-04 | や・ら・わ行
恋人に去られ父親を亡くしたばかりの弁護士・村瀬快彦は傷害致死事件を起こし服役中の従兄弟の蓮見亮介の身元引受人となり、釈放後に二人は川越の家で暮らし始める。小学6年生のときに母親が自殺し、それ以来、他人と深く関わるのを避けてきた快彦だったが、明るくてお調子者の亮介と交流することで人として変化成長していく。だが、ある日、母が結婚する前に父親の安彦に送った手紙を見つけ、母は結婚前に快彦を妊娠していて、快彦に知られてはならない秘密を抱えていた衝撃の事実を知る。やがて、その出生の秘密は亮介の傷害致死事件とも繋がっていた。他人と触れ合うことの喜びと難しさ、人殺しの罪と贖罪。つらい過去を背負った二人が共に暮らすことで成長し、全ての過去と罪を受け入れ、本当の友達になれるのか・・・。母親の自殺、亮介の父親の失踪、そして亮介の犯罪そのものの真相とは。展開が予測できてしまう点もあるが、実は二人とも自分に厳しく、他人を思いやれる人達。これから先、決して平坦な道ではないだろうが、籠から抜け出し、助け合いながらささやかな人生が予想される結末は感動物語でした。 2024年7月双葉社刊 
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今野敏著「一夜 隠蔽捜査10」

2025-02-01 | 今野敏
シリーズ第13弾。大森署から神奈川県警刑事部長に栄転した・竜崎伸也のもとに、著名な小説家・北上輝記が小田原で誘拐されたという報が舞い込む。
犯人も目的も安否もわからない中、竜崎はミステリー作家・梅林賢の助言も得ながら捜査に挑むことに。劇場型犯罪の裏に隠された、悲劇の夜の真相とは。
 私利私欲とは無縁で、鮮やかさ、爽やかさ、清々しさの国家公務員。竜崎。
登場する捜査協力者であるミステリー作家は著者今野自らを重ねて書かれているのかな。いつもながら会話形式の展開は読みやすく痛快感一杯で読了。
2024年1月新潮社刊
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