読書備忘録

私が読んだ本等の日々の
忘れない為の備忘録です

幸田真音著「傷」

2009-11-16 | 幸田真音
TVドラマ化されたこともある原作。
芹沢は、NY出張の折り高校時代の友人明石と卒業以来ばったり遭い、
次の日夜中その友人明石からホテルに助けを求めるFAXが・・・しかし会うこと躊躇う内に帰国。
そして、友人の自殺の報道に自責の念にとらわれた芹沢Vはその死に疑惑を持つ。 友人のNYでの生活にス-と呼ばれる女の影が・・・・
エピロ-グで「傷」の意味が明らかにされる。
「傷だらけになりながらそれでも追い求め続けた答えとは・・・」
「自分の傷を自分でディスククロ-ズすることで前に進 もうとしている。」
経済小説且つミステリ-小説です。
「問題ばかりのシステムかもしれない」と日本の今の経済現状に鋭くせまり、
「矛盾だらけと解かっていてもなんともならない・・・ しかし、この国で生きていかなくてはならない。」のだからと作者の思いが・・・
1998年文藝春秋刊

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