ジェームズ・マンゴールド監督の邦題「3時10分決断のとき」
がやっと公開された。第80回アカデミー賞2部門、音響賞・作曲賞ノミネート作品2007年アメリカ映画。
生活苦によって家族ときずなが冷めようとしている小さな牧場主ダン・エバンス(クリスチャン・ベール)が、逮捕された強盗団のボス、ベン・ウェイド(ラッセル・クロウ)を200ドルの報酬で、刑務所のあるユマ行き3時10分発の列車に乗せる護送の仕事を引き受ける。目的地に向かう先々で数々の危険に遭っていくうちに、2人の男の間には相通じあう信頼が生まれていく。だが、強盗団の手下たちがボスを奪還するために、目的地に着いた彼らを取り囲む。列車に乗せることをあきらめるか、それとも命をかけて目的を達成するか。逃がしてくれれば莫大な報酬を出すと甘い言葉で誘惑するボスと誘惑を拒否するダン。牧場主ダンはこの仕事を受けた本当の理由を強盗団のボスに語り始める。それは男の誇りと生き方をかけた大きな決断だったのだ。当時の200$1000$が今のどれぐらいの価値化をさりげなく会話に挿入するシーン、南北戦争で従軍しワシントンを守ったダンが「198$の除隊金で体よく軍隊から厄介払いされた。」と言うシーンなどイラク戦争で傷ついた米軍兵士の代弁を思わせる部分をみると全米ヒットもうなずける。
最後のシーン・・・自分に忠誠を誓ってきた部下を殺してまでダンを男にする必要があったのかウェイドの心変わりが少し分りづらいのが不満だが映画をよく見ていればなんとなく理解できそう。最後護送車両に自ら乗り込み愛馬を口笛で呼び寄せる今後の展開を予想させるあたり心にくい。
逮捕された強盗団のボスの護送役を請け負った男と、ボスの奪還を目指す子分たち。汽車の発車時刻3:10までに両者が繰り広げる攻防戦を緊迫したタッチで描く西部劇。単なるドンパチの勧善懲悪ストーリーとは異なる内容の西部劇で、男としての意地や誇り、そして男の生き方を貫く姿。家族関係が希薄となり、利益追求や競争社会と言われる現代社会の摩擦の中で、失われつつある本当の「男らしさ」が見事に描かれ、2人の男たちの心意気がじわりと心にしみる感動の西部劇でした。
他に、怪我を負いながら護送役をする男にピーター・フォンダ、好きな女優グレッチェン・モルがダンの妻アリス役で出ていて嬉しかった。
1953年エルモア・レナードの同名西部劇小説を、57年にデルマー・デイヴィス監督が「決断の3時10分」として映画化されている。当時の牧場主役バンへフリンのやった役をクリスチャン・ベールがボス役にグレンフォードがやった役をラッセル・クロウが出演しているらしいがDVD化されているので違いを是非見てみたい。
がやっと公開された。第80回アカデミー賞2部門、音響賞・作曲賞ノミネート作品2007年アメリカ映画。
生活苦によって家族ときずなが冷めようとしている小さな牧場主ダン・エバンス(クリスチャン・ベール)が、逮捕された強盗団のボス、ベン・ウェイド(ラッセル・クロウ)を200ドルの報酬で、刑務所のあるユマ行き3時10分発の列車に乗せる護送の仕事を引き受ける。目的地に向かう先々で数々の危険に遭っていくうちに、2人の男の間には相通じあう信頼が生まれていく。だが、強盗団の手下たちがボスを奪還するために、目的地に着いた彼らを取り囲む。列車に乗せることをあきらめるか、それとも命をかけて目的を達成するか。逃がしてくれれば莫大な報酬を出すと甘い言葉で誘惑するボスと誘惑を拒否するダン。牧場主ダンはこの仕事を受けた本当の理由を強盗団のボスに語り始める。それは男の誇りと生き方をかけた大きな決断だったのだ。当時の200$1000$が今のどれぐらいの価値化をさりげなく会話に挿入するシーン、南北戦争で従軍しワシントンを守ったダンが「198$の除隊金で体よく軍隊から厄介払いされた。」と言うシーンなどイラク戦争で傷ついた米軍兵士の代弁を思わせる部分をみると全米ヒットもうなずける。
最後のシーン・・・自分に忠誠を誓ってきた部下を殺してまでダンを男にする必要があったのかウェイドの心変わりが少し分りづらいのが不満だが映画をよく見ていればなんとなく理解できそう。最後護送車両に自ら乗り込み愛馬を口笛で呼び寄せる今後の展開を予想させるあたり心にくい。
逮捕された強盗団のボスの護送役を請け負った男と、ボスの奪還を目指す子分たち。汽車の発車時刻3:10までに両者が繰り広げる攻防戦を緊迫したタッチで描く西部劇。単なるドンパチの勧善懲悪ストーリーとは異なる内容の西部劇で、男としての意地や誇り、そして男の生き方を貫く姿。家族関係が希薄となり、利益追求や競争社会と言われる現代社会の摩擦の中で、失われつつある本当の「男らしさ」が見事に描かれ、2人の男たちの心意気がじわりと心にしみる感動の西部劇でした。
他に、怪我を負いながら護送役をする男にピーター・フォンダ、好きな女優グレッチェン・モルがダンの妻アリス役で出ていて嬉しかった。
1953年エルモア・レナードの同名西部劇小説を、57年にデルマー・デイヴィス監督が「決断の3時10分」として映画化されている。当時の牧場主役バンへフリンのやった役をクリスチャン・ベールがボス役にグレンフォードがやった役をラッセル・クロウが出演しているらしいがDVD化されているので違いを是非見てみたい。
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