猟奇的殺人事件をプロファイリングと防犯カメラの莫大な情報の中から見つけ出して解決していこうとする警察の一チームの物語。ビッグデータ解析による犯罪予測システムの開発をしている蒼井俊は、連続猟奇殺人事件“V事件”の犯人を突き止めるため、プロファイラーの水無月玲率いるPITへの異動を命じられた。刑事の勘を信じ、俊に反感を抱く川名基三刑事や、玲を信奉する女刑事春野杏菜らとVの犯人を追っている最中、現職の刑事が惨殺される事件が発生して・・・。
未解決事件の世田谷一家殺人事件の一つの著者流見解を小説にしたとも採れるが、伏線がよく分からない中で後半の意外な展開とエピローグは取ってつけたようなバタバタで意外性よりリアル感が感じられない展開でちょっとがっかりの読後感。
2018年9月光文社刊
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