シリーズ第17作。コロナ禍の池袋を舞台にした4つの連作短編。東京の池袋西口公園近くの果物屋の息子・真島 誠は、“池袋のトラブルシューター”とも呼ばれ、依頼された難事件を次々と解決し、住民の幸福と秩序の維持を目指す。高校時代の先輩が持ち込んだマッチングサイトが絡むトラブル・・・「P活地獄篇」子供や女性などの自分より身体が小さい相手ばかりを狙う、黑キャップに黒マスクのぶつかり男を捕まえろ・・・「グローバルリングの出会いがしらにぶつかり男」新ウィルスのおかげで流行り出したデリバリーサービスの配達員のトラブル・・・・「巣鴨トリプルワーカー」元テレビ局のアナウンサーがストーカー被害から始まったツィツターやインスタグラムに突然嵐のような非難の書き込みが。ネット上の業火に焼かれる女子アナにマコモとサルは・・・「炎上フェニックス」。大いなるマンネリの物語もウィズコロナの時代が反映されて展開されていた。
2021年9月文藝春秋社刊
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