スヌーカーのブログはじめました!

スヌーカーって実は、ビリヤードより競技人口が多いんです。

スヌーカープレイヤー。スヌーカーの名場面をご紹介します。

スヌーカーのブログ No54

2019-03-22 21:35:36 | オサリバン 祝センチュリー1000


天才オサリバンが歴史的な記録を達成!


ずいぶん、ご無沙汰しており、申し訳ございませんでした。

この歴史的な快挙は、是非とも「みなさんに、お知らせしないといけない!」と思いブログNo54を執筆した次第です。

今回の記事に関しては、ご存じの方もいらっしゃるかもしれません。なにぶん、数日のタイムラグがありますので・・・すみません。


ついに、前代未聞のセンチュリーブレイク1.000回をロニー・オサリバン選手が達成しました。


ちなみに、センチュリーブレイクとは

ノーミスで、突ききって100ポイント以上だすことです。
スヌーカーの最高得点が147ポイントですから、100ポイント以上たたきだすことは至難の業です。
赤ボールが1ポイント、イエローが2ポイント、グリーンが3ポイント、ブラウンが4ポイント、ブルーが5ポイント、ピンクが6ポイント、ブラックが7ポイント。
赤ボールとそれ以外のカラーボールを交互にポケットして、100ポイント以上です。
ちなみに、赤ボールはポケットしたら戻しません。赤ボール以外は所定の位置に戻します。


まだ、その感動的なシーンをご覧になっていない方達にご覧になっていただきたいと思います。

記録達成の瞬間が近づくにつれて、オサリバン選手の表情がなんともいえない幸せそうな表情になります。
私は今まで、オサリバン選手が試合中に、こんなにも幸せそうな顔を見たことがありません。

実は、オサリバン選手の人生は、かなり波乱万丈な人生だったのです。

記録達成の瞬間は観客が全員、スタンディング・オベーションで拍手喝采です。

オサリバン選手を誰もが暖かく祝福します。そんな会場の中でオサリバン選手は100ポイントをオーバーしても、楽しそうに突き続けます。

今までのスヌーカー人生の中で、オサリバン選手自身が「スヌーカーをやってきて良かった」と感じた最高のひと時だったと私は思います。

この記録を達成したのは、今年2019年の3月4日から10日に行われたランキング・トーナメントである「2019 Coral Players Championship」の決勝戦です。
なんとも、できすぎです。

しかも、記念すべき1.000回目のボールをサウスポーで打ちます。ミスしたら、取り返しのつかないアホ呼ばわりされる状況で、左手で打つなんて、やっぱり天才です。

相手は、オーストラリアのネイル・ロバートソン選手です。1.000回のセンチュリーブレイク達成と同時に優勝も決めました。
ネイル・ロバートソン選手は、ロニーが「最高にいい性格だ」と言っている選手です。

最後の手玉(白い玉)はポケットしてしまうという、これまた出来すぎな展開に、ロバートソン選手も笑いながら祝福してくれます。

では、ご覧ください。

約10分間の動画です。↓

Ronnie O' Sullivan Makes Snooker History With His 1000th Century Break


オサリバン選手が、1.000回のセンチュリーブレイク達成時点での、他の選手のセンチュリーブレイク達成回数の表が以下の通りです。





実は、もう一つ歴史的な快挙を打ち立てた選手がいます。



上の写真のロニー選手の右側に立つあどけない少女が、すごいことをやっちゃいました。


女子スヌーカー選手では、初めての147(マキシマム・ブレイク)を達成という快挙です。

ひょっとしたら、映像として残っている最初の147という意見もあるかもしれませんが、そんな突っ込んだ野暮なことは言わないでおきましょう。

とにかく、今話題の女子のスヌーカー選手です。

Nutcharat Wongharuthaiという名前の選手で、タイの選手で19歳です。現在、世界ランキング8位です。

ちなみに、147(マキシマム・ブレイクとは

ビリヤードで言うところのマスワリなんですが、最高得点の147ポイントをゲットするためには、赤ボールとブラック・ボールを交互にポケットして、すべての赤ボールをポケットしなければならないという難しいミッションがあります。
天才ロニーは、過去の公式試合中に15回も147を達成していますが、一度しか147を出したことがない男子プロなんか大勢います。

では、こちらのシーンもごらんください。

約16分半の動画です。↓
147 by Nutcharut Wongharuthai (Mink) on practicing @ Hi-End 11/03/19



では、最後に現時点(2019.3.22)での世界ランキングもお知らせしておきます。

No1 Mark Selby
No2 Ronnie O'Sullivan
No3 Mark Williams
No4 John Higgins
No5 Mark Allen
No6 Judd Trump
No7 Kyren Wilson
No8 Neil Robertson
No9 Ding Junhui
No10 Barry Hawkins


これから、しばらくは、色んな選手を詳しくご紹介していこうかと思います。
次回は、「まるごとロニー・オサリバン」というタイトルで、知られざるロニー選手の過去から現在。趣味や私生活などの情報をお伝えしたいと考えています。

では、また!


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スヌーカーのブログ No53

2018-11-05 14:00:27 | スヌーカーを考える③


みなさま。お久しぶりでございます。

実に昨年の11月に第52話を執筆させていただいて、まるまる1年が経ってしまいました。

おそらく、「もうこのブログ終わったんかい!」といったお声も飛び交っていたことかと思います。


単に個人的に仕事が忙しかったのと、正直に申しまして、時間の経過とともにスヌーカーに関しての熱狂度が薄れていってしまったのが原因であります。

実際に、私自身がキューを持つ機会もなくなってきてしまったのです。


しかし、スヌーカーの試合は観てました。また、このブログの訪問者数などのデータは毎週、送られてくるので、なんとなく目を通してもいました。

このブログの読者の方々は当然、スヌーカーに興味をお持ちの方々ばかりだと思います。
しかし、今の日本の現状ではスヌーカーをご存じの方は、かなりレアな存在と申し上げても言い過ぎではないかと思います。
間違いなく、このブログの読者の方々が知人や職場の同僚などに「スヌーカーって知ってる?」と質問しても、99パーセントの方々から「知らない」という返答が返ってくることは目にみえているかと思います。

そんな日本では、かなりマイナーな競技でありながら、このブログの読者数は思ったほどには少なくないのです。

私自身が、ビックリなのですが、実はこのブログの読者数は毎週200人を超えております。今でもです。

せっかく読んでいただいている方々もいらっしゃるのだから、またボチボチ書き始めないと申し訳ないという気になりはじめました。
そんな矢先に、近所に新しいビリヤード店がオープンしまして、また玉を撞く楽しさを味わいだしたのも、またブログを書いてみよう思った一因です。


では、「スヌーカーを考える ③」です。

日本ではビリヤードは、やったことはなくても、ご存じの方は多いと思います。
日本人に認知度があるビリヤードと、日本では知られていないが、世界的には競技人口が多いスヌーカーの違いは何だと思われますか?

・台の大きさやボールの大きさが違う。
・ルールが違う。

などの大きな違いがあるのですが、世界的にみて競技人口がなぜスヌーカーの方が多いのか?という点から両者の違いを考えた場合、ビリヤードとスヌーカーのもっとも大きな違いは、スヌーカーは観戦していても面白いゲームだという部分なのではないかと思うのです。

私のブログの他の回でも少し触れたのですが、スヌーカーは観戦していても面白いのです。
野球はやらないけど、球場に足を運んで球場に野球を観に行く人は大勢いますよね。
野球はやらない。サッカーはやらない。でも観に行ったり、応援してしまう競技。
実はビリヤードと違って、スヌーカーという競技は、それに近いものがあります。

ビリヤードの試合会場の観戦者は選手の仲間や関係者ばかりなのに較べて、スヌーカーの試合会場の観戦者は若人からおじいちゃん、おばあちゃんもいますし、選手目当てでキャーキャー言ってる女性ファンまでいるのです。

では、観戦していて面白いのはなぜなのか?

と言いますと、スヌーカーでは試合中にExhibition(エキシビッション)というパフォーマンスが観れるからに他ならないと思います。

ビリヤードの試合の大半は9ボールか10ボールです。どっちが最後に9番ボールを入れるか10番ボールを入れるかで勝敗が決まります。
よって、9番ボールか10番ボールを入れる最後の最後まで、ショーアップしたプレイなどできません。
最後まで真剣勝負です。

それに対して、スヌーカーのゲームは点数加算方式であり、点数が高い方が勝者です。
具体的には、入れた玉の色で点数が異なり、玉を入れるごとに点数が増えていくゲームです。(赤ボールは1点、黄色は2点、緑色は3点、茶色は4点、青色は5点、ピンク色は6点、黒色は7点)
90点ぐらいの差がついていれば、すでに勝ちは決まっているため、リラックスしてショーアップした入れ方も可能です。
勝ちが決まった段階から、真面目に入れないでショーアップしたショットを多くの選手は始めます。
Exhibition Shot(エキシビッション ショット)と呼ばれておりますが、トッププロによるExhibition Shotは、観客席にいるお客さんにとっては、緊張感ある試合の後のリラックスした楽しいひと時なのです。

このエキシビッションのパフォーマンスを通して選手のキャラクターもうかがえることができ、選手に対しても親近感も湧いてくるのです。


ここで、ちょっと真面目な話なのですが・・・


私は少しでも多くの日本人の方々にスヌーカーを知って欲しいという想いで、このブログを書き始めました。
できるだけ、スヌーカーを知らない人が読んでも楽しめる内容を心がけております。
よって、なるべく専門的な難しい用語は使わないようにもしております。

できるだけ、面白いスヌーカーの動画を厳選して貼り付けるようにしております。

知人や恋人にも、面白いシーンやカッコいい選手の動画なども見せたりして欲しいなぁ~と、チラッと思いながらブログを実は書いてます。

「実は、こんなスポーツがあってさぁ」とか、「日本ではマイナーだけど、実はこんなに稼げるスポーツもあるんだよね」とか・・・

こんな地道でコツコツ型の口コミから始めることも大事な気もするのです。


という事で、今回は面白いスヌーカーのエキシビッションのシーンの動画をご用意させていただきました。

今年の試合の動向は、まったくお伝えしておりませんが、ネット等の情報からご承知のことかと思います。
それにしても、今年の世界チャンピョンに輝いたマーク・ウィリアムズ選手のニュースは私にとっても嬉しいニュースでした。
マーク・ウィリアムズ選手に関しては、私の「スヌーカーのブログ No47」にも面白い話を載せておりますので、ぜひご一読ください。

では、ジャド・トランプ選手による約6分のエキシビッション集です。楽しんで観てください。

EXHIBITION FREAK ft. Judd Trump



現時点(2018/11/5)での今期の賞金獲得額による世界ランキングです。

① Mark Selby
② Mark Williams
③ Ronnie O'Sullivan
④ John Higgins
⑤ Judd Trump
⑥ Barry Hawkins
⑦ Ding Junhui
⑧ Shaun Murphy
⑨ Kyren Wilson
⑩ Neil Robertson
⑪ Stuart Bingham
⑫ Mark Allen
⑬ Luca Brecel


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スヌーカーのブログ No52

2017-11-14 20:20:15 | スヌーカーを考える②


いやぁ~、前回のブログから半年近くすぎてしまいました。

実は、不思議な現象が起きております。最近、読者数が急に増えているんです。
それほど、最近はマメに記事を書いていないのに・・・・?

この怪現象は何なのでしょうか?

日本では、ビリヤードからスヌーカーに移行している日本人が増えてきているのか?いや、そんなはずはない。「当店も、スヌーカー台を設置しました」といった事態が、あちこちのビリヤード店で始まっている訳でもない。

しかしながら、素直に嬉しいことではあります。そこで、せっかく読んでくださっている方々の為にも、今後のスヌーカー界に一抹の不安はありますが、久しぶりに書いてみようという気になった次第です。

私の読者でもあるHiroshiさんから、「是非、スヌーカー関連のFaceBookを始めてください」というご要望もありました。

「ヒロシです。最近になりケンさんのブログが目にとまり、ブログNo1から読んでいます。ヒロシです。
あまりの面白さに寝不足になるほどケンさんのブログを読んでしまい、ナインボールをやっていても、ついつい最初に赤い3番のボールを狙ってしまい、いつもファールをとられて負けてしまうとです。ヒロシです。是非、FaceBookも始めてください。ヒロシです。ヒロシです。ヒロシです。」

といった文面です。(↑すみません。Hiroshiさん、かなりアレンジしてます。しかもギャグが古い!)

私はつねに人生、ポジティブなので、前向きに検討したいと考えております。しかしながら、FaceBookはブログ用のフォーマットではないのでページが1ページしかないのです。昔の記事を読む為にはかなりスクロールしないといけないといった難点があるのですよね。

それでは、本文に入ります。

「スヌーカーを考える②」

前回に引き続き、「スヌーカーを考える」で行きます。今回は私が密かに注目している選手をご紹介したいと思います。当然、面白い選手です。面白みに欠ける選手ばかりで、いまひとつワクワク感がなくなってきているスヌーカー界ではありますが、そこにほんの少しの一筋の光が輝いているではありませんか。
”スヌーカー”の本来の意味は、「邪魔をする」とか「上手いセイフティー」のことを言うのですが、そんなプレイばかりでは、試合は観客にしてみれば、退屈極まりないです。

「男は度胸です。」「観客を楽しませてこそプロ」なのです。

そんな期待に応えてくれる選手。中国のLiang Wenbo選手をご紹介したいと思います。




ニックネームは「The Fearless」日本語で「怖いもの知らず」です。
なんともワクワク感たっぷりの素敵なネーミングではありませんか。
その名の通り、怖いもの知らずのイケイケのプレイで観客を楽しませてくれます。

今年、30歳の選手です。2016年からランキング・トーナメントとして始まった「English Open」の第一回目の初代チャンピョンになった選手です。


「これは、いけるかもしれない」という思いが脳裏をよぎると実行せずにはいられないといった性分を持ち合わせている選手です。
よって安全策として、難しいショットを行ってもアンド・セイフティでいくのが普通なのですが、この選手は失敗したら、相手にボコボコにされるかも知れない危険なショットをする事もしばしばです。
よって、その結果として負けてしまうこともあります。「やらないで後悔するよりも、やっちまおう。」という私が大好きなアレックス・ヒギンズ選手に似通った性格を持ち合わせています。

こんな性分でプレイをしていて現在の世界ランキングは15位(2017 11月14日時点)とは素晴らしいと思います。

では、まずは見て頂いた方が早いですね。

↓約11分の動画です。

Liang Wenbo 104 v Mark Selby International Championship 2016


こんな性格の選手が増えてくれば、スヌーカーはもっと楽しくなると思います。Liang Wenbo選手には今後も期待したいところです。

では、現在の世界ランキング(2017 11月14日時点)。

① Mark Selby
② Ding Junhui
③ Judd Trump
④ John Higgins
⑤ Shaun Murphy
⑥ Mark Allen
⑦ Ronnie O'Sullivan
⑧ Marco Fu
⑨ Neil Robertson
⑩ Barry Hawkins
⑪ Stuart Bingham
⑫ Ali Carter
⑬ Kyren Wilson
⑭ Luca Brecel
⑮ Liang Wenbo

なんと、中国のスヌーカーのスーパースターであるディン選手がランキング2位です。そして、昨年まではランキング1位を維持していたオーストラリアのNeil Robertson選手が9位と大きく後退。私が注目していたLuca BrecelやLiang Wenbo選手が予想通りに頭角を現してしました。

昨日に決勝戦が行われた「The 2017 188BET Champion of Champions 」の試合で優勝したShaun Murphy選手が5位に躍り出てきました。
どうも最近のロニー選手のプレイを観ておりますと、なんだか吹っ切れたような、試合を楽しんでプレイしているように感じます。嫌がっていたアジア・エリアでの試合にも最近は頻繁に出場しています。
中国や上海でもロニーのファンは大勢いますから。少しはアジアも好きになってくれたようです。

では、オマケの動画です。

今年の2017年の「English Open Snooker 2017」で147(マキシマム・ブレイク)を出したLiang Wenbo選手の動画です。
↓約12分の動画です。

Liang Wenbo 147 Maximum Break. English Open Snooker 2017



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スヌーカーのブログ No51

2017-06-27 13:30:53 | スヌーカーを考える①
スヌーカーを考える①




 すみません。かなりご無沙汰しておりました。
と申しますのも、どうも最近のスヌーカーが面白みに欠けると言いますか、なんだかねぇ。といった感じなんです。

私は暇な時には海外の記事をネットサーフィンしたりするのですが、記事を見ても私が最近になり感じはじめている危機感が伝わってくるんですよ。
ずいぶん前に、スヌーカーの危機感を十分にただよわせている記事を目にしまして、それがずっと気になっておりました。

それが最近になり、顕著に現実味を帯びてきている現状に向かいつつあり、ブログを書く気力が失われてきたというのが、正直なブログ更新が遅くなった理由です。

すでに、今年のWorld ChampionshipやMastersは終了しておりますが、もう結果はみなさんご存知かと思います。
大会の結果報告よりも、大事な問題を今のスヌーカー界は抱えているという点を重視しまして、今回のお題は「スヌーカーを考える」にしました。
私なりの視点で、今後のスヌーカーのあり方や昔と今を比較して、私らしく語らせていただきます。

その危機感の内容ですが、

① 魅力的な選手が少なくなってきた。
② 資本や拠点が中国に移行しつつある。

この大きな2点です。

今回は、①に絞って考えていきたいと思います。

昔は魅力的な選手が多かった。

プロスポーツの魅力や人気は、選手達の魅力が必用不可欠です。

スーパースターが生まれれば、そこにはファンが存在します。そこから、そのスポーツの人気や知名度が上昇していきます。
当たり前といえば、当たり前の話です。
昔のプロレスにはアントニオ猪木がいたジャイアント馬場がいた。昔はゴールデンタイムにプロレス中継がありました。
最近ですと、テニスの錦織選手が世界ランキング4位まで登りつめる快進撃もあり、テニススクールに通う学生も増えてきております。
その錦織選手は、体調が不調のために試合の途中放棄が多くランキングが9位と後退しましたが、がんばって欲しいものです。

メジャースポーツの図式

ファンが増える → 大手のスポンサーがつく → 賞金がでかくなる → 稼げる(お金持ちになれる)
→ 人気のメジャーなスポーツとなる

稼げるカッコいいスポーツ」ここ、とても大事です。
稼げないと夢がありません。しかもカッコいい。憧れも重要です。
憧れがないと、情熱は生まれません。

サッカー界には、本田圭介というスターが登場しました。かっこいいスーツで登場し、愛車はフェラーリです。
稼げてるし、カッコいいです。言動も派手ですが、格好も派手です。

それでいいのです。それって、とても大事な事なんです。
「サッカーやってがんばれば、フェラーリ乗り回せる。」わかりやすくて良いじゃないですか。
夢がないと競技人口は増えませんからね。

さてさて、今のスヌーカー界にはオシャレでカッコいい選手はいるのでしょうか?

昔はいましたよぉ。

■ Kirk Stevens(カーク・スティーブンス)



どうですか。白のスーツですよ。こんな場違いともいえるオシャレな格好でスヌーカーの試合に臨む根性がある選手が現在いるでしょうか。
彼はカナダの選手です。一時期は世界ランキング4位まで登りつめたのですが、現在はカナダでの試合をメインにのんびりと生活をしているようです。ジミー・ホワイト選手とは、とても仲がよかった選手です。

■ Paul Hunter(ポール・ハンター)



上の写真は若き日のポール・ハンターの写真です。どうですかぁ。モデルさんのように整った綺麗な容姿です。残念ながら、この世を去ってしまいました。スヌーカー界には、まことに惜しい選手でした。
もっとポール選手を知りたい方は、私の「スヌーカーのブログNo15」をご覧下さい。

現在のトップ選手のファッション・チェック

■ Judd Trump(ジャド・トランプ)選手のシューズ



過去にも何度も、ご紹介しましたトランプ選手です。
なんですか。このシューズ。これでプロレスのリングに上がったら完全に凶器シューズです。
このシューズは最近、日本でも人気がでてきているChristian Louboutin(クリスチャン・ルブタン)というブランドのシューズなのです。
トランプ選手らしいといえば、らしいです。しかし、もっとド派手に頑張ってもらいたいものです。
気になって、お値段を調べましたら189,000円でした。

■ ロニー・オサリバン選手の時計



実は私は時計が大好きでして、ずっとロニー選手の腕時計が気になっておりました。どうやらスイスの高級腕時計のジャガー・ルクルトで間違いなさそうです。細かいモデルまではわからないのですが、ひょっとしたら秒針か24時間時計が下についているタイプかもしれません。値段は100万近くします。
なかなか、いい渋いセンスだと思います。

スヌーカー選手の愛車チェック

■ トランプ選手の愛車 Ferrari 430 Spider → Audi R8 → BMW i8



またしてもトランプ選手です。上のトゲトゲ・シューズでも出てきた選手です。
今や世界中にファンが続出している選手であり、モテモテの選手でもあります。
いい成績を出すたびに自分へのご褒美として車を購入しているトランプ選手です。
今の愛車はBMW i8というBMW社が作ったハイブリッドのスーパーカー。
最高速度が250キロで燃費もいいという未来型のスーパーカーです。
ちなみにX-JapanのYoshikiさんも乗っておられるそうな。また、ドバイではパトカーとしても使用されていることでも話題になった車です。
お値段は2,000万円ぐらいです。

■ Jimmy White(ジミー・ホワイト)選手の愛車 ベントレー



さすがのスヌーカー界の重鎮が乗ってる車です。ベントレーです。この選手を知らない日本人が見たら、ちょっと近寄りがたい危ないオーラを放っているともいえなくもない風格です。

みなさん、この車のナンバープレートに注目してくださぁ~い。

「CUE BOY」って?ん?こんなナンバーありなの?と思いませんか。
パッと見は「CUE BOY」ですが、そう見えるだけで正確には「CUE 80Y」なんです。
実は英国では、ナンバープレートの売り買いが可能でありまして、人気のナンバーなどはかなりの高額で取引されます。このナンバープレートは有名なスヌーカー選手から譲ってもらったらしいです。

■ Ali Carter(アリ・カーター)選手のセスナ



ついに出ました。車ではなくセスナです。これぞ、人生の成功者の証の乗り物ではないでしょうか。
彼のニックネームは「キャプテン」です。それは飛行機の操縦ができるところからきています。実際にヨーロッパ内の試合では、自分で操縦して遠征にいくこともあるそうです。

まとめ

私が今回の記事で何を言いたいのかと申しますと、スヌーカーの中継を見ていてもスヌーカーの華やかさが伝わらないのです。最近、地味な方向に向いつつあります。
キャーキャー言われるスター選手も数少ない。面白味のある選手も少ないという現状です。

試合の中継を始める前に、選手が愛車で会場入りするシーンを流したりしても面白いかもしれません。
スヌーカー選手って、頑張ればこんな車に乗れるんだぁ。などと若者に憧れという感情が生まれてくるかもしれません。

カーター選手がセスナで会場近くの飛行場に着陸しているシーンが流れようもんなら、感動ものです。「スヌーカー選手って、ちょークール」と話題になるに違いありません。

とにかく見ている人を惹きつける、ワクワクさせる何かが欲しいのです。
もっと。もっとーです。

こうなりゃ、ノリノリのイケメン部門ではトランプ選手に頑張っていただくしかありません。もっと、派手ではなやかなパフォーマンスを期待したいところです。

あと、コメディ部門も欲しいところです。そこはぜひ、Dechawat Poomjaeng(デッチャウェット・プーンジャッグ)選手に頑張っていただきたいと思います。



タイの選手で38歳です。まだまだ頑張ればいけます。いや、スヌーカーの未来の為にも頑張っていただく必要のある選手なのです。喜怒哀楽がすぐに表情に出るいいキャラです。
現在の世界ランキングは70位です。大きな大会では最高、ベスト16どまりです。しかし、今後大きく飛躍して頂けることを大いに期待してやみません。

では、今回はDechawat Poomjaeng選手の動画をご覧下さい。

↓約6分間の動画です。



この動画の中で、試合の途中でDechawat選手が負けになってしまうシーンがありました。かなりレアなケースなのですが、3回続けてファールすると、そのフレームは負けになってしまうのです。

では、現在の世界ランキング(賞金獲得ランキング)も報告しておきます。6/27/2017時点

No1 Mark Selby
No2 John Higgins
No3 Judd Trump
No4 Ding Junhui
No5 Marco Fu
No6 Barry Hawkins
No7 Neil Robertson
No8 Shaun Murphy
No9 Stuart Bingham
No10 Mark Allen

なんとロニー・オサリバン選手は14位でした。トランプ選手は3位。ジョン・ヒギンズ選手(42歳)は歳にもめげずに素晴らしいです。ゴルフと同じく長く活躍できるスポーツですね。

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スヌーカーのブログ No50

2016-12-22 21:05:51 | オサリバンの苦悩


Uk Championship 2016 が終了しました。実を申しますと、決勝戦の前半を見ましてショックで後半を見る気力がなくなってしまったのです。。

結果は目に見えていたので、ずっと結果は見ないでブログも放置していました。まったく、大人気なくて申し訳ない限りです。

天才ロニーも人の子だった

ロニー・オサリバン選手のニックネームは、言わずと知れた「ロケット」ですが、決勝戦の前半のロニー選手はジェット燃料を積んだロケットではなく、すぐに落下してしまうペットボトル級のロケットでした。

打つポジションに入ってからも、何度も打つのをためらい打ち直しするシーンが多く見られました。
特にセンターポケットにおいての時間をかけた上でのショットのミスが多かったですね。
要するに、いつになく迷いが多かったのです。よって、いつものロニー選手のリズムが狂っていました。

天才に迷いは禁物です。天才は迷わないのです。天才は躊躇してはいけないのです。「おいおい、どうしたんだ、ロニー!」と叫びながら序盤の試合は6-2で終了。マーク・セルビー選手と大きな差がついてしまいました。

ここで休憩が入り、私はリアルタイムで観ていたのですが、もう日本時間では深夜にさしかかりました。
いつもなら、私も根性を入れてコーヒーでも飲んで休憩するのですが、睡魔に対抗してコーヒーを飲む気にもなれず、そのまま寝てしまいました。

昨夜、後半も全部見たのですがロニーはやっとこさ、何かがふっきれたのか?エンジンがかかってきた様子
で、いつものリズムでゲームをやりだし8-7まで追いついていたんですね。

それにしても最大の問題は前半のロニー選手です。それは大勢の人達の期待と偉大なる二人の影の存在が大きくかかわっていたかと思います。

前回の私のブログNo49でも申しましたが、今大会を制しますと伝説のスティーブ・デイビス選手の6度の優勝記録と肩を並べるのです。おそらく、色々な方々から「スティーブと並ぶね!」とか奥様からも「歴史的な快挙だから、頑張って!」などと今大会前に彼には多くの期待がのしかかっていたと想像できます。

私は過去の偉大なるレジェンドの歴史的な記録を意識してしまっていたとしか思えない試合展開だったのです。

彼が意識していた二人のレジェンドとは・・・

Steve Davis



スティーブ・デイビス選手は、実はロニー選手の事をかなり心配していました。それは今年のWorld Snooker Championshipの2回戦でバリー・ホーキンズ選手に13-12で破れた時からです。
「ひょっとしたら引退するのでは・・・」とまでロニー選手の事に対し懸念していたのです。

これは、スティーブ選手がメディアに対してコメントしていた事なのですが、「ロニー選手は、真っ向から勝負する事に恐れをいだき始めている」「I thought Ronnie O'Sullivan had lost his mojo」といったコメントでした。
私はこのスティーブ選手のコメントを見て見ぬふりをしていたのです。

まさに、デイビス選手のコメントは、スティーブ・デイビス選手やヘンドリー選手の持つ歴史的なタイトルをロニー選手自身が意識し始めた事から、以前のいきいきしたプレイが出来ずにこのまま消滅してしまうのではないかといった心配でした。

スティーブ・デイビス選手は、ロニー選手が幼少の頃からずっとロニーを見ていた選手です。何度もテレビやラジオでも対談もしている仲なのです。
まさに、そのデイビス選手の心配が的中しているかのような前半の試合展開だったと思います。

Steve Davis選手のスヌーカー歴史に残る記録

ワールドチャンピョン優勝回数  6回
UK チャンピョンシップ優勝回数  6回
マスターズ優勝回数       3回
センチュリーブレイク回数    355回
公式試合中のマキシマムブレイク(147)回数   1回

Stephen Hendry



ヘンドリー選手は、ロニーが歴史的なタイトルの記録を塗り替える事を恐れている選手でした。彼自身も述べていた事ですが、もし街角で「一番、すばらしいスヌーカー選手が誰だと思いますか?」といった質問が投げかけられたとしたら、「100人中の80人以上の人は、ロニーと答えるだろうね。」と言っています。

それほど、ロニー選手に対する世間の評価は異常に高かったのです。デイビス選手もヘンドリー選手も回りからの期待がさほどなかったので、さほどのプレッシャーもなくタイトルを取れたと言っています。

そんな中でヘンドリー選手はレジェンドと呼ばれるに相応しいスヌーカーの歴史において、すばらしい記録を残しました。

Stephen Hendry選手のスヌーカー歴史に残る記録

ワールドチャンピョン優勝回数  7回
UK チャンピョンシップ優勝回数  5回
マスターズ優勝回数       3回
センチュリーブレイク回数    775回
公式試合中のマキシマムブレイク(147)回数   11回

Ronnie o'sullivan



ワールドチャンピョン優勝回数   5回
UK チャンピョンシップ優勝回数  5回
マスターズ優勝回数        6回
センチュリーブレイク回数     856回
公式試合中のマキシマムブレイク(147)回数   13回

これらの、わかりやすい有名なタイトルの中において、圧倒的に記録を塗り替えておりますのは、センチュリーブレイクの回数とマキシマムブレイク(147)の回数です。

マスターズの優勝回数においては、新記録をすでにうち立てております。ワールドチャンピョン優勝回数においては、あと2回でヘンドリー選手と並びます。UK チャンピョンシップ優勝回数にいたっては、今回優勝していれば、デイビス選手と並ぶ記録だったのです。

ロニー選手は、試合中での解説者のコメントの中でも「天才(Genius)」と何度も呼ばれていた選手です。また、愛嬌もある性格から誰からも好かれているキャラクターでした。

天才モーツアルトと比較して異なる点は、ロニー選手は普通の結婚もしており子供も授かり、人々から親しまれていたという点でしょうか。

ロニー選手は、『BBC「スポーツ・オブ・ジ・イヤー」の処置に対して、スポーツ界においてスヌーカーの扱いは、現在人気のスポーツは例えるならば「※ ハロッズ」のデパートであり、スヌーカーは「ガレッジ・セール」であるかのごとく侮辱を感じる』と憤慨してました。

※ Horrods (ハロッズ)
ロンドンで有名なイギリス最大の老舗の百貨店です。

それほど、スヌーカーというスポーツに誇りを持って真面目に真摯に向き合っていた選手だったのですね。
それがスヌーカー選手としての人生を歩んで行く中で、後世に残るスヌーカーの歴史的な記録を意識してしまうようになってしまった。
それが裏目に出ていると言いますか、昔のロニー選手に見られた天真爛漫だった天才的な才能を少しずつ萎縮させているような気がしてなりません。

結論

私としては、やはり「最後まで破天荒な天才スヌーカー選手」と言えるのはアレックス・ヒギンズ選手ではないかといった結論に達してしまうのです。
現時点では、スヌーカーの歴史の中で、最高の実力者はロニー選手だと思います。

しかし、もしも一人のスヌーカー選手の人生を映画化するという企画があったとしたら、はやりアレックス・ヒギンズ選手の方が有力ではないかと思います。
技術と実力も伴い、さらにハチャメチャな選手であったこともあり、私たちの凡人から見ればワクワク度も高いのではないかと思います。

それでは、今回ご紹介します動画は、2007年のロニー対デイビス選手との戦いです。
この頃は、まさに生き生きしていたロニー選手でした。

↓ 約7分半の動画です。



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しかしながら、やっとこさ私のスヌーカーのブログも50記事を迎えました。
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