スヌーカーのブログはじめました!

スヌーカーって実は、ビリヤードより競技人口が多いんです。

スヌーカープレイヤー。スヌーカーの名場面をご紹介します。

スヌーカーのブログ No49

2016-11-30 23:36:36 | UK Champio...


どうやら波乱に満ちた予想外の展開になってきましたので、UK Championship 2016の中間報告をしたいと思います。

中間報告、並びに私の期待も含めた予想をお伝えしたいと思います。

ベスト16における対戦です。

① Liam Highfield vs Mark Williams
② Matthew Stevens vs Ronnie O'Sullivan
③ Jamie Jones vs David Gilbert
④ Marco Fu vs Oliver Lines
⑤ Luca Brecel vs Stephen Maguire
⑥ Zhou Yuelong vs Shaun Murphy
⑦ John Higgins vs Mark Allen
⑧ Zhang Anda vs Mark Selby

です。

予想に反してベスト16入りにならなかった選手

・Neil Robertson 選手
・Judd Trump 選手
・Stuart Bingham 選手
・Barry Hawkins 選手
・Ding Junhui 選手

おいおい、なんてこったい!という展開になりました。

去年の優勝者であるNeil Robertson選手は、なんと46歳の世界ランキング42位のPeter Lines選手に破れて、第1回戦の初戦で早々と敗退です。
Judd Trump選手は世界ランキング61位のOliver Lines選手に2回戦で敗退。
中国のDing Junhui選手も3回戦でプロデビュー以来、一度も優勝経験のないJamie Jones選手に敗退です。

やはり前回のブログでもお話しましたが、ちょっと気を抜けば足元をすくわれてしまう。そんなプロのスヌーカーの世界なんですね。

そして、本日(12/2)に、QUARTER FINAL(ベスト8)進出の選手が確定いたしました。

Mark Williams vs Ronnie O'Sullivan
Jamie Jones  vs Marco Fu
Luca Brecel  vs Shaun Murphy
John Higgins  vs Mark Selby

私が考える今後の希望的な期待も含めた予想

優勝候補

① Ronnie O'sullivan選手
② Mark Selby選手
③ John Higgins選手

この上記の3人に関しては、大きな大会で場数を踏んでいる、まさに百戦錬磨の3選手であります。

Mark Selby選手


Mark Selby選手は2012年で一度、このUK Championshipで優勝しております。
言わずと知れた現在、今年の賞金獲得の世界ランキングにおいて、第一位の座をキープしております選手です。
元々、昔ながらの堅実なスタイルでプレーをする選手といった傾向が高い選手だったのですが、ここ最近はファン離れが見られたせいなのか、観客に見せるダイナミックな攻撃も時おり見られます。
もちろん、実力は十分に備わっている選手です。

John Higgins選手


John Higgins選手は、今年の年末からの勢いが凄まじいですね。
今年の11月1日から開催された「China Championship」において優勝。その大会で優勝したことによって出場権を得た「Champion of Champions 2016」でも優勝しております。
UK Championshipの大会においても、2012年で優勝しています。
家族思いの良きパパといった、選手としても好感度が高い安定感の高い選手であります。

Ronnie O'sullivan選手


今大会の中でも、大本命とも言える私のブログでも一番、紹介した記事が多い選手です。
まさに、スヌーカーの天才であり、スヌーカー界のモーツアルトとも言われている選手であります。
今年のこの大会に優勝できれば、レジェンドであるスティーブ・デイビス選手の記録と並ぶ今大会6度目の優勝となります。

★ダークホース 私が個人的に期待する選手

Luca Brecel 選手


この選手は、デビュー当時から騒がれていた選手であり、プロデビューした当時から私もずっと気にしていた今年、21歳の選手です。
私のブログNo14でも、すでにご紹介済みの選手なのですが、16歳の時にプロになっており、14歳のときにはJimmy White選手も撃破しております。
実は、4年前の2012年においてのUK Championshipの大会のQUARTER FINALでも、Shaun Murphy選手と戦って破れております。
4年後の時を経て、また同じ状況を彼は今現在、迎えて戦っているのです。
今現在のリアルタイムの情報では、スヌーカー界のマジシャンことShaun Murphy選手に今大会で、1-3と苦戦していますが、がんばって欲しいものです。

さて、この毎年恒例のこの年末の大勝負、はたしてどの選手が征するのか興味津々であります。

といったところで、今回ご紹介いたしますのは、期待のLuca Brecel 選手の動画です。

↓約3分間半の動画です。



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スヌーカーのブログ No48

2016-11-24 00:44:41 | Zhao Xinto...


いやぁ~、約5ヶ月ぶりでございます。大変、長らくお待たせ致しました。

実は、この記事は横浜で書いてます。私の個人的な事情で、しばらく横浜に滞在することとなりました。実は過去にも神奈川県に住んでいた時期がありまして、三浦海岸、鵠沼海岸と両方とも「海岸」が付く地名に住んでおりました。私は近くに海がないとストレスが溜まるという体質なのです。

今回もやはり海の近くです。部屋のベランダからは山下公園にずっと係留されている氷川丸が見えます。都心にでるのにも便が良い点も気に入って、山下公園のそばにある部屋を借りちゃいました。

すこし落ち着きましたが、ここ数ヶ月間、フィリピンのセブと日本を行ったり来たりして、かなり慌しくバタバタしてましたので、なかなかブログを更新できませんでした。すみません。

しかし、今日はめちゃくちゃ寒いですね。ひょっとしたら54年ぶりの関東での積雪になるかもしれないという記録的な寒さであります。すでに、窓の外は雪が降ってます。うひゃぁ~。みなさん風邪を引かないように用心してください。

中華街の肉まんの話もしたいのですが、なんだか私個人の日記みたいなブログになりそうなので、本題のスヌーカーの話にいきたいと思います。
まずは、最近行われたトーナメントのお話から・・・

 International Championship 2016

今年2016年、10月23日から30日まで開催された「International Championship 」。この大会はランキング・イベントです。まだ歴史は浅く2012年から始まった大会です。この大会は毎年、中国で開催されており、"first overseas 'major'"とも呼ばれているんです。なぜ、そう呼ばれているかと申しますと、スヌーカーのランキング・イベントとしては3番目に優勝賞金がでかい大会なのです。

一番でかいランキング・イベントは、もちろん「World Snooker Championship」で優勝賞金が375,000ポンド(約5,200万円)で、2番目が「UK Championship」で優勝賞金が170,000ポンド(約2,400万円)で、この「International Championship」の優勝賞金は125,000ポンド(約1,750万円)。

※ 1ポンド= 140.82円(2016.11.24)のレートで換算してます。

1番目、2番目はいずれも歴史ある英国のランキング・イベントです。なんとトップ3に海を越えたアジアの中国の大会がビッグ・イベントとなりました。まさに中国パワー恐るべしといったところです。

ちなみに、毎年1月に開催される「Masters マスターズ」はランキング・イベントではありません。

過去5年間の優勝者

2012 優勝 Judd Trump  2位 Neil Robertson
2013 優勝 Ding Junhui  2位 Marco Fu
2014 優勝 Ricky Walden 2位 Mark Allen
2015 優勝 John Higgins 2位 David Gilbert
2016 優勝 Mark Selby  2位 Ding Junhui

 China Championship

続いて、またもや中国つながりのお話で、今年の11月1日から5日までの5日間で開催された「China Championship」。「China Open」とは別物です。こちらはノン・タイトル・イベントでした。今年から新たに始まった大会です。この大会に招待される出場者は、年間ランキングトップ10の選手10名とランキング外から4名と、China Billiards and Snooker Associationの推薦で2名がワイルド・カードとして出場の計16名です。

ロニー・オサリバン選手は出場権があったのですが、またしても参加を辞退。その結果、繰り上がってMark Williams選手が出場となりました。

ここ最近、中国においてのイベントがやたら増えておりますが、World Snookerの会長であるBarry Hearn氏は、こう語っております。「これからスヌーカーというスポーツをグローバルに展開するにあたっては中国には輝かしい未来がある」との事。さらに、この大会も来年からは、ランキング・イベントにして出場選手枠も128選手とするプランがあるそうです。



たしかに、今回も賞金総額が650,000ポンド(約9,150万円)。優勝賞金が200,000ポンド(約2,800万円)という「UK Championship」に匹敵する羽振りのよさです。本当に中国におけるスヌーカー熱は今、急速に高まっているようです。中国での大会前日のイベントではトップの写真でもおわかりの通り、スヌーカーの選手はまるでハリウッドのスターの入場シーンを彷彿させる程の歓声が上がります。

↓ 約3分間の動画です。(China Championshipでのレセプションの模様)



おそらく、日本では新しいアメリカ大統領のトランプさんのお顔はわかっても、スヌーカー選手のトランプ氏など1万人中9,999人は知らないといった悲しい現実があります。中国と日本、同じアジア国でありながら、この違いは何なんでしょうね。

ちなみにこの第一回目の記念すべき優勝者は、John Higgins選手でした。

 Champion of Champions 2016

この大会に関しましては、私のブログNo27でもご紹介しておりますが、まさしく今年のチャンピョンが終結して、チャンピョンの中のチャンピョンを決定するという大会です。
China Championshipで優勝したことにより、急遽ジョン・ヒギンズ選手も参加が決定しました。しかも、まさかの優勝です。

スヌーカーの大会のツアーの日程表をよく見てみると、10月23日から30日の「International Championship 2016」の参加選手、そして11月1日から11月5日まで行われた「China Championship」と、この11月7日から行われた「Champion of Champions 2016」に参加した選手は、ほとんどダブっているのです。

ということはですよ、移動して次の日には試合という、すさまじいスケジュールな訳です。スヌーカーがグローバルに発展していくのは嬉しい限りですが、スヌーカーのトッププロ選手には、今後はどんどんハードな世界を駆け巡るスケジュールが待ち受けているような気がします。

ここまでスヌーカーが世界中に、さらに言えばアジア圏(日本やフィリピンは含まない)にまで広まっていこうとは・・・これは、私が英国でスヌーカーをやっていた約30年前には考えられないことです。

しかしながら、このグローバル化が急速に進んでいる今であっても、日本人はスヌーカーというスポーツが存在することすら知らない人ばかりです。なぜなのでしょうか?

 UK Championship 2016

すでに、今月の11月22日から世界3代トーナメントである「UK Championship」が始まっています。1977年から開催された歴史ある大会です。去年と2013年はオーストラリアのNeil Robertson選手が優勝。
ロニー選手は、2014年の優勝も含めて計5回の優勝です。すでに引退したヘンドリー選手も過去に5回優勝しており、今年に引退した有名なスティーブ・デイビス選手は6回も優勝しております。

はたして、ロニー選手が優勝してスティーブ・デイビス選手の記録に並ぶのか?そうはさせじとNeil Robertson選手が王座を守るのか?この大会では一度しか優勝していないMark Selby選手やJudd Trump選手が優勝をかっさらうのか興味深々ではあります。

12月の4日が決勝戦です。今のところは大きな展開はなく、順当な動きではありますが・・・

プロのスヌーカー選手のレベルは、ハンパない話

最後にご紹介したかったのが、今年にプロ選手となった中国の19歳のZhao Xintong選手です。プロになりたてのホヤホヤです。
今年の10月半ばに行われた「Coral English Open」でロニー選手と対戦。試合中に130ブレイクをたたき出しました。大御所のロニーと対戦して130ブレイクです。
あのロニーと対戦して、ブレイク130ですよ、みなさん!普通なら、目の前には、あのロニー選手。独特の会場の雰囲気。手玉を打たずに思わずカラーボールを直接打ってしまっても、おかしくない状況です。

私なんか、ブレイク50出そうもんなら飛び上がってガッツポーズ。間違いないです。スヌーカーをやったことのある方なら解るかと思うのですが、センチュリーブレイクなんて夢のまた夢でございます。でも、まだあどけなさが残るこのヤングなプロ選手は淡々と打っていきます。しかも打つのが早い!

アッパレです。こんな選手が世界ランキング88位なんです。もうトップ10の選手なんて、はるか雲の上の神ですよ。

※ センチュリーブレイクとは

連続してミスなしで撞ききって、100ポイント以上のポイントを獲得すること。赤ボールは1点。イエローが2点、グリーンが3点、ブラウンが4点、ブルーが5点、ピンクが6点、ブラックが7点です。

↓約 25分間の動画です。130ポイントをたたきだすシーンは前半の約10分間です。時間がある方は、そのまま次の動画もご覧になってください。
 
Snooker English Open 2016 Ronnie O'Sullivan - Zhao Xintong Best Of 7 Frames


正直に申し上げて、私のこの「スヌーカーのブログはじめました」のアクセス数は1週間に平均270アクセス程です。この数字は微々たる数なようにも思えますし、日本では認知度が低いスヌーカーを扱ったブログとしては多いような気もしないでもないです。

日頃からご愛読していただいている方々には、あらためて感謝いたします。少しでもスヌーカーが日本でもメジャーなスポーツになっていく日を夢みて、出来るだけ長く書き続けていこうかと思っております。

これからも、スヌーカーのビギナーの方や、あまりご存じない方でも楽しめる記事や動画を中心に書いていきたいと思っております。よろしくお願いいたします。

Ken

2016年11月24日時点での世界ランキング

No1 Mark Selby
No2 Stuart Bingham
No3 Judd Trump
No4 John Higgins
No5 Ding Junhui
No6 Shaun Murphy
No7 Neil Robertson
No8 Ronnie O'Sullivan
No9 Joe Perry
No10 Mark Allen

またしても、Mark Selby選手が1位をキープしてます。一時期、不調だったイケメン・トランプ選手と中国のディン選手も再上昇しておりますね。

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スヌーカーのブログ No47

2016-06-11 14:08:41 | 1998年の名勝負 Williams v


1998年の名勝負 Mark Williams vs Stephen Hendry

私のブログで過去にご紹介した歴史的な名勝負は、なんといってもスティーブ・デイビスとデニス・テイラーの1985年、ワールド・チャンピョンシップです。
(ブログ No10でご紹介しております。)

この勝負は、ドラマッチックなラストのエンディングであり、それ故に最も歴史に残り名勝負として語り継がれております。
そのエンディングとは18フレーム先取という長丁場の試合の中で最後は、ディサイディング・ゲーム。ビリヤードで言うところのヒルヒルといった、お互いがあと1フレーム取れば優勝という状況に・・・17フレームvs17フレーム。
しかも、最後の一個残った黒ボールで勝敗が決まるという、まったくもって出来すぎの展開でした。

しかし、今回、ご紹介致しますこの試合も、なかなかの名勝負であります。



当時、マーク・ウィリアムズは23歳。スティーブン・ヘンドリーが29歳の時の試合です。ウィリアムズ選手は、なんだか口数の少ないタトゥーがんがんのイカツイおじさんといったイメージをお持ちの方もいらっしゃるのではないでしょうか。

ところがどっこい。この23歳の時のお顔立ちは、エエとこのボンボンといった感じであります。実は、郷土愛にあふれた心やさしいお方なのです。

今までマーク・ウィリアムズ選手に関しては詳しくご紹介しておりませんでしたので、プロフィールをご紹介しておきます。

■ マーク・ウィリアムズ

1975年、ウェールズ生まれ。ニックネームは「ウェールズのポッティング・マシーン」であります。
実はウェールズ出身の有名な選手といえば、Terry Griffiths選手やRay Reardon選手、Doug Mountjoy選手など、試合中に煙草をぷかぷか吸ってもよろしかった昔の良き時代の選手ばかりなのです。
そんな中で現在、現役でウエールズの国旗を背負って戦っている選手なのです。地元のウェールズでは絶大な人気があります。彼自身もウェールズの誇りを持ってプレイしている選手です。
ちなみにイギリスは、イングランド・スコットランド・ウェールズ・北アイルランドの4つの国からなる連合大国なのです。
スコットランド旅行中に、「英国大好き」と英語で言ったつもりで「アイ ラブ イングランド !」と叫んだ日には、ぶん殴られます。そこはイングランドではなく、スコットランドだからです。
そんなウンチクはさておいて、マーク・ウィリアムズ選手の半袖姿の試合では彼のタトゥーにビックリする方もいらっしゃいます。しかし、彼のタトゥーの正体はウェールズの国旗のシンボルである "The Red Dragon"なのです。



それほどウェールズの誇りと郷土愛を持ってつねに戦っている心優しい選手なのであります。
2000年と2003年の世界チャンピョンであり、2度のマスターズでの優勝を果たしております。
かつては世界ランキング1位の座をキープしていた時期もありました。

どうですか?少しはウイリアムズ選手を見る目も変ってこられたのではないでしょうか。

さてさて、1998年の今回ご紹介します話に戻りますが、この試合の決勝戦は10フレーム先取です。ネタばらしをしたくないので、詳しくは述べませんが面白いワクワクする見ごたえある試合です。

動画はこの試合をまとめたダイジェストです。では、ご覧あれ。

(↓約9分間の動画です。)




※ ブログ No6とブログ No22 のJudd Trump選手のトップ画像がだぶってましたので、No22のトップ画像を新しい画像に差し替えました。かっこいいトランプ選手の画像です。

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スヌーカーのブログ No46

2016-05-10 21:35:37 | ワールド・チャンピョンシップ2016③
マーク・セルビー選手、おめでとうございます。
2度目のワールド・チャンピョン




5月2日に、2016年のスヌーカー・ワールド・チャンピョンが決定しました。

いやぁ~。リアルタイムで情報をお届けできなくて申し訳ないです。実を申しますと、期待を裏切られた決勝戦のカードであり、結果であったのでブログを書く気力を喪失していたというのが実情です・・・・すみません。

それにしても、中国のディン選手の緊張度がハンパなかったですね。2年前、3年前は絶好調だったのですが、なんせ去年は大きな試合で優勝どころか決勝にもからんでおりません。

尚、ディン選手を詳しく知りたい方は、ブログNo3にて詳しくご紹介しております。

ワールド・チャンピョン戦は18フレーム先取という技術力だけでなく、タフな精神力を求められるというかなり過酷な戦いです。
私は、それ以前に大舞台の試合からのブランクがあったこともあり、プレッシャーがハンパじゃなかったように見えました。
ディン選手の過去のワールド・チャンピョンシップはベスト8までが最高でした。とはいえ、チャンピョン・リーグやチャイナ・オープンやマスターズでの優勝経験はあるのです。さらに申し上げれば、数年前は、初のアジア人の世界チャンピョンになるのではないかといった勢いさえありました。

逆にさほど、期待されていない選手であれば逆に捨て身で、思いっきりいけたのかもしれません。

私のブログを愛読していただいてます方々は、おわかりかと思いますが、中国のスヌーカー人気の過熱とともにディン選手に対する中国民の期待というものは、すさまじいものがあると想像できます。

また、今回の大会もスポーツベットの賭けの対象になっているのですが、お金持ちの中国のディンの支持者や支援者は大金をはたいてディンにベットしていたことも容易に想像できます。

序盤は、いきなり6-0で、セルビー選手に押されてました。私は1985年の歴史に残る名勝負であるスティーブ・デイビス選手とデニス・テイラー選手を思い出しました。その時の試合はデイビス選手は8フレーム先取から始まりデニス・テイラー選手の優勝でした。

その名勝負の再来を期待してはいたのですが、まだ中盤なのにディン選手がタオルでキューを試合中に拭く場面や左の頬がヒクヒクする場面もあり、こりゃかなり緊張してると感じる場面が見られました。

キューをタオルで拭くのは、キューが手汗で濡れてしまい滑らなくなったからであり、ディン選手の癖としては、緊張すると左の頬がヒクヒクするというわかりやすい特徴があります。

数年前だったら勢いに乗って自信もみなぎっており、決勝戦でもイケたかもしれません。しかし、しばらく大舞台からブランクがあり背中で感じる期待が大きい分、プレッシャーもハンパじゃなかったように思えます。



優勝したマーク・セルビー選手は正直に申しまして、個人的にはあまり好きな選手ではなかったのです。本国でもさほど人気のある選手ではありませんでした。それは「守りの堅い戦い」の堅実派スタイルの選手だったからです。
試合を見ていて、面白いといった選手ではなかったのです。そういった声はマスコミを通してセルビー選手の耳にも届いていたかと思います。

しかし、しかし、2年前のロニー選手とのワールド・チャンピョンシップの決勝戦から変り始めたようです。ロニーとの決勝戦に恥じないように戦いたいという思いが伝わってくる決勝戦でした。

今回の決勝戦も、ダブル(ビリヤードでいうバンク)にトライしたりと攻めのスタイルが多く見られました。現在、世界ランキング一位。2014年の世界チャンピョンの名に恥じない堂々としたプレイだったように私は感じました。

○ 余談です・・・・マーク・セルビー選手って背が高い選手かと思っていたんですが、トップの写真を見る限りでは、さほど高くはなかったんですね。意外と香港のマルコ・フー選手が身長があるのには少しビックリしました。ロニーと変らない身長だったんですね。

では今回、ご紹介します動画は、今大会での素晴らしいスヌーカー・シーンの数々です。
ここで言うスヌーカー・シーンとは、ナイスなセイフティ・シーンのことです。

(↓約9分の動画です。)
Perfect Snooker of World Snooker Championship 2016


オマケは今大会の珍プレイ集です。約4分の動画です。



■ 現在の世界ランキング

No1 Mark Selby
No2 Stuart Bingham
No3 Judd Trump
No4 Shaun Murphy
No5 Neil Robertson
No6 John Higgins
No7 Mark Allen
No8 Ricky Walden
No9 Ding Junhui
No10 Ronnie O'Sullivan

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スヌーカーのブログ No45

2016-04-30 00:46:01 | ワールド・チャンピョンシップ2016②


波乱に満ちた2016 World Championship

あっと驚くセミ・ファイナルです。私の期待を大幅に裏切ったと申しましょうか、嘘でしょといった感じのセミ・ファイナルであります。

なんと、現時点での世界ランキングの10位以内の選手のセミ・ファイナルの進出者はマーク・セルビー選手のみとなりました。アワワワ・・・です。

なんと!!セミ・ファイナルの4人に2人がアジアの選手といった、まさしく今の日本の大相撲と同じ状況ではありませんか! まさに今のグローバル時代を象徴する展開となりました。

これは一重に選手層のレベルが年々高くなってきている証とも言えそうではあります。世界ランキング30位以内のレベルともなりますと、スヌーカーの玉突きの世界だと相当高いレベルだと言えるのかもしれません。

では、ここで勝ち残った4人の選手のプロフィールをご紹介したいと思います。

 Alan McManus


今年45歳のスコットランドの選手です。ニックネームは「エンジェル」です。そう言われてみれば、かのラ・ファエロが描いた天使みたいな幸ありそうな、お顔立ちではあります。
現在の世界ランキングは29位。大きな大会での優勝といえば1994年のマスターズでの優勝です。他には1995年のドバイ・クラッシクスと1996年のタイでの試合ぐらいです。
しかし、16歳の時には当時のジュニアのタイトルを総なめにしていた経歴の持ち主なのです。

 Ding Junhui


私のブログでも何度かご紹介しました中国のスヌーカーのヒーローです。現在、29歳。ニックネームは「東方のドラゴン・スター」です。
現在の世界ランキングは17位。
まさしくドラゴンのごとくスヌーカー界に舞い降りたスターです。中国におけるスヌーカーブームに火付け役とでもいいましょうか、中国のスティーブ・デイビスといっても過言ではないといえる選手です。
2014年と2015年は不調ではありましたが、2013年は「上海マスター」「インターナショナル・チャンピョンシップ」「ジャーマン・マスターズ」「チャイナ・オープン」「インド・オープン」で優勝といった世界チャンピョンに手が届きそうな勢いがある選手でした。

 Marco Fu


こちらは香港の期待の星の38歳の選手です。ニックネームは「香港の烈火、聖ルーク・フー」です。
現在の世界ランキングは14位。
今年は「Australian Goldfields Open」で優勝。さらに今年の「World Grand Prix」「Players Championship Grand Final」「General Cup」でもセミ・ファイナルまで進出しています。まさに、今年は勢いに乗っている選手です。

Mark Selby


今年、32歳。イングランド出身の選手です。言わずと知れた現在、世界ランキング1位の選手です。堅い守りの選手であり、一部からはチキン野郎とも言われておりますが、もともと戦略を重視するスヌーカーにおいては古典的な戦略で成績を着実に残している選手です。
しかしながら、2年前のWorld championshipにおけるロニー選手との決勝戦では、果敢な攻めで世界チャンピョンに輝きました。
余談ですが、奥様もなかなかの美人であり、セルビー選手もなかなかのイケメン選手ではあります。


■ 世間の大方の決勝戦の行方ではありますが、おそらくマーク・セルビー選手と中国のディン選手が決勝での戦いの予想が大半ではないかと思われます。
ここまで来ましたら、弱者をついつい応援してしまう私としましては、ディン選手を応援してしまいたい気持ちに駆られてしまいます。
まぁ、ただただ、今後の展開をワクワクしながら見守っていきたい所存ではあります。

ではでは今回、ご覧いただきます動画は、2016年の今回のワールド・チャンピョンシップにおいてのMartin Gould選手による素晴らしいベスト・シーンです。
かなり、見ごたえがありますよ。

↓約9分間の動画です。
Martin Gould Amazing 111 Clearance | Betfred World Championship


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