粗碾き蕎麦の美味しさを求めて

地元箕輪町上古田産石臼碾き「信濃1号」が主体の蕎麦屋です。

「一人で勝手にやれば」語る会 29 最終回

2011-07-16 11:23:00 | 釣り
 私自身も、先ほどお話ししたような愚かな人間ではありますが、そのような一隅を照らす生き方ができたらいいなと常々思っています。そして、自分なりに実践していることがあります。それは信仰の実践です。こんな私でも、よくぞ信ずるに足る信仰にめぐり逢うことができたものかと喜びで一杯なんです。多少なりともいろんな分野の本を読んで勉強したり、立派な方々の講演もよく聴きに行ったりしますが、決して信仰への確信が揺らぐことはありませんでした。そして、それらを通して益々信仰への確信は深まってきたと思います。一時期、ある組織に所属したこともありましたが、子供の頃からズーッと持続している信仰で、日蓮正宗という末法の御本仏、日蓮大聖人の教えを正しく伝えていこういう小さな宗派です。その末寺である信盛寺の一信徒として、御本尊様の御前へ端座し朝晩の勤行唱題をしています。自分では純粋な仏教徒だと思っています。

★ギター演奏 人生劇場 

□でも、いくら信仰を保っていても世間の波風は容赦なくやってくるものです。わたしの灯している小さな燈火も大風が吹いたり、雨が降ったりして消えそうになることもあります。元気が失せてしまい、もう駄目か、というような時もありました。
 前世からの「宿業」というものでしょうか、私の命に巣くう怒りや、愚か、貪りの命などが、これでもかというくらい出てきたりします。でも、そんな時にも負けないようにしなければなりません。

□私の好きな言葉、「一燈を掲げて暗夜を行く。暗夜を嘆く事なかれ、ただ一燈をたのめ」その言葉の如く、私にとっての大事な、大事な、一つのともしび。その、ゆるぎない信仰の燈火を高々と掲げて一生懸命、自分らしく「一隅を照らす生き方」ができるようにと励んでいきたいと思っています。


□本日は長時間にわたり、私のつたないお話をお聞き下さいまして、本当にありがとうございました。以上。

「一人で勝手にやれば」語る会 28

2011-07-16 11:18:16 | 釣り
外国のメディアも今回の震災に於ける日本人の対応を驚異の眼で受け取り、報道されていました。あれだけの悲惨な状況下にありながら、パニックが起こらなかった。略奪や、便乗値上げが起こっていない。暴動が起こっていない。飲み水さえままならない中、やっとの思いで給水車の前に並び、整然と順番を待つ被災者の方々、やっとありついた一つのおにぎりやパンをもらうのに、笑顔で並んでいる子供達や、お年寄り。外国では考えられないことだそうです。

□隣の国「韓国」のメディアで報道され、韓国の方々を感心させた例の一つに、このような報道ががありました。震災から何日かたって、やっとの思いで救出されたお婆さんの第一声です。「ご迷惑をおかけしてすみません」泣けてくるじゃァありませんか。

□この場に及んでも、まだ醜い権力闘争に明け暮れる政治的なことはともかく、ほんの一部の心ない人はともかくです、震災に遭われた東北の方々の自己犠牲をも厭わない、他者を思いやる優しい心と、礼節を重んじる日本人の心に触れ、日本に生まれて良かった。まだまだ大丈夫。このような心優しい人達が我々の周りにいる限り、日本は立ち直れる。私には、そのように感じました。

□それと、もう一つ。被災された方々や、亡くなった尊い方々の為にも、今、我々は、日々の生活の中で、お金や物質至上主義の思考から脱却して、人間の心の奥深くにある内なる世界にもっと目を向け、目に見えない世界にこそ本当に大切なものがあるのだと気付くべきだと思います。

「一人で勝手にやれば」語る会 27

2011-07-16 11:13:04 | 語る会
 大変な被害にあった名取市。その名取市で被災された名取市職員の張り紙が市役所入り口に張られているのが紹介されました。張り出されたそのメッセージのメモです。「最愛の妻と、生まれたばかりの一人息子を大津波で失いました。 いつまでも二人にとって誇れる夫、父親であり続けられるよう精一杯生きます。 被災された皆さん、苦しいけど、負けないで!名取市職員S」この張り出されたメッセージに、どれほど疲れ切った被災者が勇気づけられたことでしょう。

 また、テレビを通し、ある報道が伝わってきました。家を流され全てを失った方の言葉です。「私達は生きていられたからまだイイ。亡くなってしまった方がいっぱいいるんです。もっと大変な方々の所へ行って助けてあげて下さい。」

 岩手県大船渡市の「東海新報」の女性記者のお話しが新聞に掲載されました。要旨のみ紹介させていただきます。地元新聞社で原稿を書いている時に震度6強の激しい揺れを感じ、その後に来た言葉を失うまでの津波に、彼女の自宅も、見慣れた風景もありとあらゆる建物や、施設全てが無くなっていたそうです。その女性記者である鈴木さんの、取材インタビューに応じてくれた女性のことばです「持ってった。全部、津波が」と云ったきり、鈴木さんの前で泣き崩れてしまったそうです。津波に自宅を飲み込まれた女性記者の鈴木さん曰く。「私より困っている人がはるかに多い。つらいという気持ちはない。今こそ新聞記者としての役割を果たす時だと感じている。」と、また、曰く「毎日、涙で前が見えなくなる。仕事中に泣くなんて社会人失格。でも、悲しくて泣くこともあるけれど、うれしくて泣けることの方がはるかに多い」。「うれしくて泣けることの方がはるかに多い。」どういう事でしょう。みなさんどう思われますか?言葉を失うような悲惨な状況の中で、自分も大変な中、それでも周りの人を助けようとされる人達。、人間の命の奥深くにある、本来持っている優しい心、慈悲の心に接し、嬉しくなるんでしょう。 続く。