粗碾き蕎麦の美味しさを求めて

地元箕輪町上古田産石臼碾き「信濃1号」が主体の蕎麦屋です。

「一人で勝手にやれば」語る会 27

2011-07-16 11:13:04 | 語る会
 大変な被害にあった名取市。その名取市で被災された名取市職員の張り紙が市役所入り口に張られているのが紹介されました。張り出されたそのメッセージのメモです。「最愛の妻と、生まれたばかりの一人息子を大津波で失いました。 いつまでも二人にとって誇れる夫、父親であり続けられるよう精一杯生きます。 被災された皆さん、苦しいけど、負けないで!名取市職員S」この張り出されたメッセージに、どれほど疲れ切った被災者が勇気づけられたことでしょう。

 また、テレビを通し、ある報道が伝わってきました。家を流され全てを失った方の言葉です。「私達は生きていられたからまだイイ。亡くなってしまった方がいっぱいいるんです。もっと大変な方々の所へ行って助けてあげて下さい。」

 岩手県大船渡市の「東海新報」の女性記者のお話しが新聞に掲載されました。要旨のみ紹介させていただきます。地元新聞社で原稿を書いている時に震度6強の激しい揺れを感じ、その後に来た言葉を失うまでの津波に、彼女の自宅も、見慣れた風景もありとあらゆる建物や、施設全てが無くなっていたそうです。その女性記者である鈴木さんの、取材インタビューに応じてくれた女性のことばです「持ってった。全部、津波が」と云ったきり、鈴木さんの前で泣き崩れてしまったそうです。津波に自宅を飲み込まれた女性記者の鈴木さん曰く。「私より困っている人がはるかに多い。つらいという気持ちはない。今こそ新聞記者としての役割を果たす時だと感じている。」と、また、曰く「毎日、涙で前が見えなくなる。仕事中に泣くなんて社会人失格。でも、悲しくて泣くこともあるけれど、うれしくて泣けることの方がはるかに多い」。「うれしくて泣けることの方がはるかに多い。」どういう事でしょう。みなさんどう思われますか?言葉を失うような悲惨な状況の中で、自分も大変な中、それでも周りの人を助けようとされる人達。、人間の命の奥深くにある、本来持っている優しい心、慈悲の心に接し、嬉しくなるんでしょう。 続く。


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