GYAO の聖闘士星矢無料配信(聖闘士星矢 第1話 よみがえれ! 英雄伝説 1986年10月11日放送分 | アニメ | 無料動画GYAO!)、その後も順調に視進めてます。
今30話まで視ました。30話はカラスにさらわれた沙織を星矢が助け出す回です。
細かい話もすっごくしたいのですが、確実に長くなるので今回はざっくり(本当に?)。
30年以上かかって今さら気づいたんですけど、聖闘士星矢ってのは母性父性の戦いの話なんですよ。特に十二宮編までは。
とにかく前にも書いたように、登場する女性キャラクターがことごとく主人公の味方。
美穂ちゃんは言うに及ばず、厳しいけどなんだかんだ救ってくれる上に生き別れの姉疑惑のある魔鈴さん、星矢打倒の執念がすごすぎてほとんどストーカー化しているシャイナさん(シャイナは表面的には今のところ完全に敵だが視てる人全員が『ははーん』と思わずにはいられない執着ぶり)。
そして究極の母性の象徴がアテナである城戸沙織。30話はその集大成。すごかった
自分と沙織がいちゃついてるのをシャイナに「黙って見てろ」とか言い出した星矢は鬼かと思いました。
そういえばもう普通に女の人とも戦ってますね。とは言え「急所は外した」とか言い出し格下の青銅聖闘士に情けをかけられて、白銀聖闘士たるシャイナのプライドを傷つけたりしてますけど。
プライドを傷つけても肉体を傷つけるよりましなんでしょうね、星矢にしたら。シャイナにしたらいっそ殺せと思ってそうだが。
でもそこが星矢のいいところなんだよ…と分かってて一人悶絶するシャイナさん、まで妄想した。
そうして考えてみると春麗もエスメラルダも多分に母性的ではありますね。
ジュネさん(未登場)の影が薄いですけど、これは瞬自身がむしろ一輝にとって母性の象徴なので、瞬の方は母親的な存在を欲していないのでしょう。実の弟が母性の象徴って意味が分かりませんが。
で、そんなフィルターもメタファーもなぎ倒してどストレートにマザコンが氷河ですよ。彼は聖闘士星矢の登場人物全員の代弁者ですよ。ごまかしがないという意味で潔いです。
ひるがえって聖域と教皇アーレスは父性の象徴というわけですね。基本的に遠方からちょっかい(と言う名の暗殺)かけてくる感じですが、当時('86~)は折しもバブルのとば口。24時間戦っているお父さんは亭主元気で留守がいいのが定石であったと老師にお聞きしたことがあります(父性の不在のメタファー)。
いやぁ、今調べてて思ったんだけど、聖闘士星矢の連載時期と日本のバブル景気って時期が丸被りなんだけど。なんてことなの('86~'90、'91あたり)。
まさに24時間臨戦態勢だもの。アテナ対教皇って、会長対社長ってよく言われるしさ。彼らはジャパニーズバブリービジネスマンの象徴であったのか…
というわけで、聖闘士星矢のざっくり感想でした(?)。
個別の話もしたいけどな。今新鮮な気持ちの時にしか書けないからできれば書きたいです。絶対長くなるけど。
追記:上記リンク先('86年の新語流行語大賞の記事)に1$=150円が円高で、日本社会にショックを与えたとあって、ほえぇ…ってなった。 ものはついでに調べてみた