深く潜れ(Dive Deep)! キネシオロジー&クラニオセイクラル・ワーク(クラニオ)の蒼穹堂治療室

「ココロとカラダ」再生研究所、蒼穹堂治療室が送る、マニアックなまでに深く濃い、極私的治療論とお役立ち(?)情報の数々。

象徴体系を使った治療システム 2

2014-05-25 00:01:49 | 一治療家の視点

「1」で書いたように、アプライド・フィジオロジー(AP)の向こうを張って、というわけではないけれど、象徴体系を使った新しい治療システムを作った話を続けると──。

当初から考えていたのは、カバラの「生命の木」を治療システムとして使うための鍵となるのはタロット・カードなのではないか、ということだった。逆に、その方法が確立できれば、目標としていた治療システムの根幹部分はほぼ完成だ、とこの時は思っていた。

もちろん、どんな治療システムもそうであるように、何にでも使える万能のシステムなんてものはなくて、この新しいシステム(面倒なので以下、Symbolic System Therapy Method ; SSTMと呼ぶ)が使える条件というものもあるはず。

ということで、それをキネシオロジー的に判定するための「象徴体系のモード」がないかと探したら、以外にあっさり見つかってしまった。


さて、「生命の木」とタロットの話に戻ると、この2つの照応は随分前から研究されていて、イスラエル・リガルディーは『柘榴(ザクロ)の園』の中で次のように述べっている。

──多くのカバリストは「生命の樹」と七十八枚のタロットカード、即ち一連の宇宙の表示を関連づけてきた。エリファス・レヴィは『魔術の歴史』で以下のように書いている。「絶対的な象形文字の科学は、その原理にすべての概念が数字であり、すべての数字が完全なる表象であるアルファベットを持っている。この象形文字のアルファベットは、モーゼがカバラの大いなる秘密をこめたものであり、著名なるトートの書なのである。
この「著名なる書」のページはまたトートの切り札とも呼ばれ、エジプトの知恵の神である。クール・ド・ジェブラン(パリ、一七八一年)はこう記している。「もし、古代エジプトの書物の、たとえ一冊でも、彼らの優れた図書館を焼きつくした、その書物には、彼らの最も純粋な教理が書かれてるという話を耳にすることができたら(中略)それは驚くべきことではないだろうか。そして、人々がそれをエジプトのものだなどとは疑ってみたこともなく、それを手にしたこともあるともいえない方法で所有していて(中略)その深遠な知恵の成果を、それ自体では何の意味もないとっぴな模様とみなしていたら、驚くべきことではないだろうか?……しかしそれは真実なのだ……一言でいえば、その書物とは一組のタロットカードなのである」

地下の独房に、書物も、どんな種類の指導もなく監禁されたとしても、この一組のカードによってすべての科学、宗教、哲学の本質の百科全書的知識を得ることができるというエリファス・レヴィの主張があったのは、つい前世紀のことである。このレヴィの典型的な多弁の見本ともいえる主張を無視するとしても、彼は魔術文字の原理として、0から始まる十の数字と二十二のヘブライ語のアルファベットを使うかわりに、根本的なわく組みとしてトートの書の二十二のトランプカードを採用し、知恵の二十二の径(パス)の属性に類似した方法で、彼の知識と経験をそれらにあてはめたことを指摘するだけで充分であろう。

とはいえ、タロット・カードの22枚の大アルカナと「生命の木」の22の径(パス)との照応には現在に至るまでさまざまな説があり、オーソライズされていない。

いや、それだけでなく、タロット・カードそのものが1種類ではない。タロットの起源は「マルセイユ・タロット」だと言われているが、その後、アーサー・ウェイトが大アルカナと黄道十二宮を対応づけるためカードの並びを変えてしまった(このカードは「ウェイト版」と呼ばれ、その後に出されたタロットはほぼ全て、この「ウェイト版」の並びに準拠している)。

私はもともと「マルセイユ版」に準拠した「カモワン版」のカード・デッキを持っていたので、この「カモワン版」と径(パス)の照応関係に基づいていたが、ある時に「ウェイト版」も必要だということになり、あわてて購入した(なお、「カモワン版」と「ウェイト版」では径(パス)との照応関係が全く異なる)。

そこでわかったことだが、「カモワン版」と「ウェイト版」(と径(パス)に対するそれぞれの照応関係)はどうやら互いに鏡像のような関係にあるらしい(注)。だから、それを組み合わせて使うことで、同時に2方向から働きかけるような(AP的に言えば、ホログラフィックな)治療ができると考えられる。

コレに気づいた時には、さすがに驚いた。

なおSSTMでは「生命の木」の径(パス)しか使わないのではなく、その径(パス)が結んでいるセフィロトも使うのだが、それについてはここでは述べない。

で、ここまででSSTMは一応の完成を見た、と思っていたのだが、そうではなかった。3では、そのことについて書こう。

(注)ここで言っているのは、それぞれのもつ機能が鏡像のような関係にあるらしいということであって、両者が幾何学的な意味で鏡像関係にあるということではない。


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