「2」では、バイオダイナミックなクラニオ(クラニオセイクラル・バイオ)を認識-思考場(awareness-thought field)、略してATフィールド使って相手のシステムの情報空間にアクセスすることで行う、ということを述べた。そして情報空間へのアクセスには相手の身体への物理的な接触は必要ない、と。
では、情報空間にアクセスするにはどうすればいいか?
対象にリンクを張って、そこからの情報を構築したATフィールドに映し出せばいい──と書くと「怪しげなオカルトの類か!?」と思われるかもしれないが、我々はインターネットでそれを毎日のように行っている。電脳の中の情報空間にアクセスするのと同じように、自分自身を端末にして現実の情報空間にもアクセスできる、と私は考えている(し、十分なレベルかどうかは分からないが、実際、やればできる)。
そこで次に問題になるのは、そうして獲得した情報をいかに読み解く(つまり解釈する)か、である。
医学というのは突き詰めれば「人体の解釈学」だと私は思っている。そこではまず五感による身体の認識、つまり解剖学、生理学が基本となる。それがあらゆる医療的処置の基本であり、それを学ぶことが王道であることは言うまでもない。クラニオにしろキネシオロジーにしろ、医学をベースに施術するので解剖学、生理学の知識は不可欠だ。
ただ私はそうした解剖学、生理学をマニアックなレベルまで突き詰める、ということには何の興味もない。私に興味があるのは、人体を全く別の形で解釈することである(それは考えようによっては王道を外れた邪道なことなのかもしれないが、私は王道より邪道が好きなのだ)。
その1つは、解剖学、生理学といった西洋医学の体系とは異なる医学体系、思想体系による人体の解釈であり、よく知られたものに東洋医学(中医学)の体系があるが、ほかにもシュタイナーによる神智学、人智学的な視点から構築された「オカルト医学」や、カバラの「生命の木」を用いた解釈なども考えられる。
もう1つは、いわゆる医学とは違う数学的な概念や理論物理学的な視点から人体の構造や機能を解釈し直すことで、過去に書いた「人体の連続性と滑らかさを調べる 1」、「同2」、「人体に位相を導入する」、「同2」などは、そうした試みの一環である。
だから、ネットなどを見るとよくクラニオの効果として、「脳脊髄液の循環が改善する」とか「頭蓋の縫合の圧縮が解放される」とか「膜系の緊張が緩む」とかいったことが書かれている。が、ATフィールドに映し出した情報の解釈を変えることでそういった解剖学、生理学的なレベルとは違う効果を引き出すことができるはずだ。
──ということを実は以前、セミナーの中で既にしゃっべっていたことがわかった。ので、その時の動画を載せて終わりにしたい。
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