Facebookで川村修一先生が面白い症例報告を書いている。川村先生は巣鴨オステオパシー治療室の院長であり、また松原次良(じろう)先生の主宰するCBS(クリニカル・バイオダイナミック・システム)のセミナーでは松原先生の右腕として、15年以上にわたって前半の機能解剖や生化学に関する講義を担当している方である。
川村先生から許可を頂いたので、以下にその記事を引用する。BGMは映画『攻殻機動隊 Ghost in the Shell』OSTから「謡3 Reincarnation」。
こんな治療の仕方もしています!
50代前半 女性
(既往歴)
1年前より、左五十肩
半年前より、右五十肩
CBS治療により、
左右の肩関節とも、ROM(屈曲、外転)は、ほぼ正常。
外旋:右(10°)、左(25°)
今の所、肩関節に関しては、自覚症状は無し。
(主訴)
2週間前より、時折、右股関節の痛みや左肩こり、
及び深く息を吸った時、胸(胸骨中央辺り)の痛み
昨日から、左下眼瞼の痙攣
→9月上旬からの右下眼瞼の痙攣は9月中旬の治療で解消。
(所見)
頭蓋仙骨系リズム:振幅減少
総合的生命力:55
エネルギー・フィールドのインバランス
→第5層ー第5次元ー神界ー精神(霊人)
MMT(右小円筋)弱化
(処置)
「随神(かんながら)」
<今、ここにいるのは、”私”であって、”私”ではなく、すべて
の生きとし生ける者としての”我々”なんだ。それも、今、こ
の瞬間に、眼下に拡がる、青い地球に生きるすべての生
命、過去に生きたすべての生命、そして、これから生まれ
てくるであろう、すべての生命を含んだ”我々”なんだ。>
以上を朗読していただいた。
(評価)
頭蓋仙骨系リズム:振幅増大
総合的生命力:85
肩関節外旋:(右)15°、(左)35°
※今朝方(10/17)、ご本人からの聞き取りで、主訴は全て無いとのこと。
(考察)
通常の治療法が、筋肉反応テストでロックせず、
まさかと思い、先日読破した書籍「随神(かんながら)」を
チェックしたら、筋肉反応テストがロックしたので、
必要なページをチェックして、必要な文章や語句を
チェックした結果、上記の文章を朗読してもらった。
※私が、この書籍を読んだ事によって、このような場が開いて、
繋がったのかもしれない!
自分で言っては、なんだが、CBSはワンダーランドだ!
なお、途中に出てくる「随神」は、『随 かんながら 神ー意識の扉を開く鍵ー』(阿部敏郎著、ナチュラルスピリット刊)のもの、とのこと。
実は私も勝手に「呪法セラピー」などと名付けた方法を使っていることもあって、「言葉の収集」を行っている。本やネットで使えそうな言葉を見つけて、それをストックしておくのだ。だからこの記事を見て早速、「随神」が使えるかどうかキネシオロジーの筋反射テストを用いて調べたのだが、結果は
「お前には使えない」
ということで、あえなく却下された。
というわけで、それを受けてこの記事に対して川村先生に次のようなコメントをした。
残念ながら私には「随神(かんながら)」は使えなさそう。
これは不思議なことですが、「いいことが書かれているから」「自分が気に入っているから」といって、その言葉がツールとして使えるわけでは必ずしもないようです。
世の中にある全てのツール(道具)がそうであるように、同じツールでもそれを使える人と使えない人がいて、それは使い手の「器」によって決まるものらしい(この「器」は単に大きさだけが関係するのではなく、形とか用途など多くの要素で決まってきます)。
だから川村先生のように「随神」を使おうとしても、誰もが同じように使えるわけではないことに注意。
上のコメントにも書いたように、「何を言っているのか理解できない」とか「その言葉が嫌いだ」とか「共感できない」といった明確な理由があるわけでもないのに、その言葉が治療ツールとして「使えない」ということが起こる。
それが以前から不思議でならなかったが、最近になって少し分かってきたことがある。それについては「2」で。
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