これは私が自分自身に行っている治療の話。
去年の8月にルンルを受けてから、左目の奥に痛みを感じるようになった。多分それは、ルンルによって悪くなったのではなく、ルンルを受けたことで元々悪かった部分が表面化したのだろうと思うが、とにかく目の奥がズンと重く痛むのである。本来なら眼科を受診するところなのだろうが、いい機会だと考えて自分の体を使ってさまざまな治療を試みている。
AK(アプライド・キネシオロジー)の筋肉反応テストで調べて、まずあったのは、左目の肉体より上のレベルの弱さである。それが肉体からかなり離れたところまで──と言っても、自分の腕の長さが及ぶまでしかわからなかったが──何層にも渡ってあった。と同時に、硝子体や虹彩、あるいは下直筋や内側直筋など眼球を動かす筋肉の弱さなどもあり、それらをまとめて丹念に取っていった。すると痛みはスッと治まるのだが、しばらくパソコンを使っているとまた痛みが現れ、調べてみると上記のような問題がまた出ているので、それを取り…といったことを3週間ほど繰り返したところ、痛みはほとんどなくなった。
だが、また2カ月すると左目奥の痛みが戻ってきた。ちょうどその頃、本の出版が決まり、原稿の手直しやら何やらで目を酷使していたせいかもしれない。調べてみると、また目の肉体より上のレベルの弱さがあったが、今度はそれが眼球から10cmくらい離れたところに、ちょうどドーム状に現れていて、これにはちょっと感動した。これについては、上と同じようなやり方でも治療したが、冬だったので布団の中で寝る前の30分くらい使って、クラニオ(クラニオセイクラル・ワーク)による治療も試みた。
クラニオセイクラル・バイオダイナミクスの教科書的な本である『CRANIOSACRAL BIODYNAMICS Vol.1』で著者のFranklyn Sillsは、施術の際にコンタクトしている患者の組織から手を離してはならない、患者との身体的なコンタクトを失ってはならない、と繰り返し述べている。が、私はこの部分に以前から疑問を持っていて、せっかくの機会なので一切のホールドなしに自分自身の体にクラニオの施術を行ってみた。自分の体に行うのと、他人の体に行うのとでは、同じというわけにはいかないと思うが、やってみた限り、必ずしもホールドして身体的に接触を保つ必要はないように思う。
ただ、自分で自分にクラニオをしていると、途中で眠ってしまったり、飽きて全然別のことを考え始めたり、といったこともたびたびあり、時間をかけてやった割にあまり効果がないことも多かった。とは言え、症状そのものは徐々に改善し、いつの間にか消えていた。
さて、そんなこんなで、しばらくなかった左目の痛みが、最近また現れた。長時間パソコンに向かうと、目の奥に重い痛みが現れるのである。今回は、目の肉体より上のレベルの弱さもあるにはあるが、こちらがメインではなく、どうやら左椎骨動脈が絡んでいるようなのだ(実際、左目奥に痛みを感じる時、左椎骨動脈付近に意識を向けると、その痛みがフッと和らぐ)。
ちなみに、椎骨動脈は内頚動脈と共に脳を栄養する動脈である。七つある頚椎はそれぞれ左右に横突孔という小さな孔を持っていて、椎骨動脈はその横突孔を通って脳へと向かう。椎骨動脈で特徴的なのは、第1頚椎の横突孔を出で脳に行く手前で、血管が急カーブを描くことである。この部分は動脈硬化などがあるとアテロームが付着して、血管内腔を狭めやすい。そうした血管内腔の狭窄の有無を見るテストに、バレ・リーウー・テスト(あるいは、バレーリュー・テスト)がある。このテストでは、首を左右に回旋させて、その姿位を30秒程度維持させ、眼震(眼球の震え)、めまい、悪心(おしん=吐き気)などが生じないかを見る。
余談だが、バレ・リーウー・テスト陽性の場合、カイロプラクティックでの頚椎の矯正は禁忌である(アジャストによってアテロームが剥がれ、それが血流に乗って脳梗塞や心筋梗塞を引き起こす可能性があるため)。
私の場合、バレ・リーウー・テストは陰性だが、左椎骨動脈付近に意識を向けると、気のせいか、若干詰まったような感じがある。そこで今回は、その詰まったものを吸い出すというイメージ治療を試みている(最初は、血流によって押し流そうと考えたが、それは上に述べたように逆に危険なので、やめた)。これは、コンサルタントの神田正典氏と七田チャイルド・アカデミーを主宰する七田眞氏の対談テープを聴いて思いついた方法だ。その対談テープには、こんなエピソードが出てくる。
ある時、七田チャイルド・アカデミーに通っている子供の母親から、子供が肺炎になったので、しばらくお休みする、という連絡があった。ところがその日、肺炎で入院したはずの子供がいつも通り教室に来ていた。どうしたのか、と先生が尋ねると、その子が答えて言うには…
病院で肺のレントゲンを撮ったところ、肺全体が白くなっていて、即入院が決まった。病室に入って一人になった時、ふと思いついて七田の教室で教わった丹田呼吸法をして、肺にストローを刺して、中に溜まった汚いものを吸い出すところをイメージした。何回かやって吸い出すものがなくなったところで、ストローを抜いて穴をふさいだ。その後、医師が病室にやって来たが、患者の様子がさっきと違うのに驚き、改めてレントゲンを撮ったら肺が全くキレイになっていて、その場で退院が決まった。
…のだという(その子はその病院の最短入院記録を作ったそうだ)。
その対談テープは何度も繰り返し聴いたので、以前そのマネをして、自分の緊張性頭痛を治したこともあった。今度は椎骨動脈の血管壁に付着しているもの(があるかどうかは、本当のところわからないが)を吸い出す、というのに挑戦している。10~15分くらいそれを行うと、実際に左目の痛みがある程度取れるのだが、私の場合、イメージングの力が不足しているらしく、体に聞くと、ちゃんと治るにはまだかかるようだ。
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