カルテを書いていて急に字が見えづらいと感じたのは、2年くらい前のことだったろうか。
コンピュータ関係の会社に勤務して、ディスプレイ画面を至近距離から見つめるような暮らしを12年もしてきた上に、その後も6年くらいクラニオの本を翻訳するなどして目を酷使してきたことと、もちろん年齢的こともあって、乱視に遠視が加わって、特に小さな文字を読むのが大変になってしまった。
とにかく本を読んでいても文字がキチンと焦点を結ばず、ボヤ~ッとしている。目から離すとクリアに焦点を結ぶようになるが、そうすると小さい文字が見えない。
前にも書いたが、数学書でを読もうとすると、変数に付けられた小さな添え字を読み取るのが大変で、それが2なのか3なのか、iなのかlなのかtなのか、目をこらしてもなかなかわからないことがある。数学の場合、文字が1つ違っただけで全く違う意味になってしまうから、コレは大いに困る。
こちらとしても手をこまねいていたわけではなく、何とかこの状態を改善できないか、いろいろと試行錯誤しながら治療を試みてきた。そのせいかどうかはわからないが、日によっては「お、今日はよく見える」ということもある。が、残念ながら全体的にはそれほど大きな改善は感じられないのが、現時点での結果だ。
そんな中、神保町で本屋巡りをしていて。たまたま立ち寄った東京堂書店で老眼鏡を売っているのを見つけた。冗談半分に掛けて本を見てみると、これが驚くほどよく見えるんだなぁ。治療がメガネに負けたのは悔しかったが、それより字がクリアに見えるのがうれしくて、買ってきてしまった。値段は1580円。
そういうわけで本を読む時は、いつもではないが時に応じて、メガネを使っている。とはいえ、まだ自分の治療によって目を治すことを諦めたわけではないぞ。今はこれが私に出された課題だと思っているから、必ずいい結果を出せる方法を探し出してやる。
さあeins zwei drei…。
今回の曲はアニメ『未来日記』の第1期OP、妖精帝國の歌う「空想メソロギヰ」。決して「あいつバイトない」とか「三倍馬券~」などとは歌っていないので、どうしてもそう聞こえてしまうなら、目ならぬ耳の調整が必要かも。
まだ半身です。