公立相馬総合病院の研修医のブログ

被災地医療を支える公立相馬総合病院
http://www.bb.soma.or.jp/~psghjim1/

気が付けば7月

2018年07月13日 | 日記
はいどうも研修医1年目の中川です。
どこかの誰かさんは言いました。せめて月に2回は投稿しようと。しかしふたを開ければ2か月に一度くらいの頻度に・・・
まぁ過ぎてしまった時間は何ともできないので、とりとめもない話を書いていきます。

きたる7/15(日)にはレジナビフェアが行われます。
1年目研修医が1人ということでeレジフェア、福島県ネットワーク、艮陵協議会、そしてレジナビフェアをコンプリートしてしまいまいた。
特に今回のレジナビフェアは1年間で行われる研修医の合同説明会で最も規模が大きいんですよね。
会場は東京ビックサイト、とてつもなく広い会場です。ただ歩くだけで1周するのに20分くらいはかかった気がします。
そして説明もテンプレート的なものが多くだんだん飽きてきます。
レジナビの特徴はなんといっても「客引き」でしょう。
病院からの客引きがものすごいんです。なのでテンプレートを聞くために数時間客引きに引っ掛かり続ける苦行を味わうことになります。
私は医者以外の職種のインターンや合同説明会に行ったことがないのでわかりませんが、聞いた話では少なくともこんなに客引きがあるのは医学生向けの説明会だけらしいです。
あとお菓子やUSB、県によっては日本酒にペンライトといろいろなプレゼントを配っていることも特徴の1つでしょう。
これもたぶん医学生向けの説明会だけ。
あと大きな病院はすごいなぁと思うのが、病院単位で自作の本を配っているところがあったことです。よく作れるなぁと。
もちろんもらえるものは頂いたほうが学生にとってもお得だと思うのでいいものはもらっておきましょう。
ですが一応将来のキャリアにかかわるものなので「客引きに引っ掛かるだけでは時間がただただ過ぎていく」ということを忘れないでください。
なんとなくこの辺に行こうかなというのは目星を付けてから会場に行きましょう。
僕の友人のうちの何人かはレジナビで知った病院に興味を持って、見学に行って結果的にそこに就職したという人が何人かはいます。
この時間がもしかしたら自分自身のキャリアに絡んでくる・・・かもしれないと思ってせっかく時間を割いていくならば極力無駄は省きましょう。
私も初めてのレジナビで客引きにみごとに引っ掛かり続けました。日曜日丸ごと使ったのに・・・大きな収穫はなかった気がします。
まぁ結局レジナビで話を聞けることはたいていの場合病院のホームページに書いてあります。
レジナビの話より自分で現地で見聞きしたことのほうが進路を決めるときには間違いなく目印になると思います。

ところでですがeレジフェアなるものに行ったときに「バナナスタンド」がなぜか設置されていました。
別に東京都や沖縄県のブースってわけではありません。普通にバナナを配っていました。
今でも趣旨は分かりかねますが改めて医学生向けの説明会っていわゆる合同説明会とはかけ離れているのかなぁと感じました。

相馬の魅力 その2

2018年05月19日 | 日記
はいどうも研修医1年目の中川です。
前回の投稿から1週間で次の投稿です。これから月2回くらいは投稿できればと思っています・・・
研修についてのまじめーな投稿もいいんですが、どうせなら相馬の魅力について移住者としての視点でこれから書いていこうと思います。
第何回まで続くかは完全に未定ですが(笑)

記念すべき第1回は前回の鹿狼山でした。(事後報告)
そして第2回の今回は松川浦です。前回の鹿狼山の登山後、帰宅途中にせっかく天気も良かったので海のほうもドライブしようということで海のほうに行きました。海風薫る中さっそうとドライブ、いい感じですね。この間まで住んでた横浜でもやろうと思えばできたんでしょうが、車がなかったものでできませんでした。改めて思います、車って素晴らしい。そんな感じでドライブを楽しんだらそれで終わって帰るつもりだったんですが、以前相馬に来た時には通行できなかった松川浦大橋が通行可能になっているじゃないですか、行くしかない!・・・ということで橋を渡ってみました。

そしたらなんということでしょう。橋の先には4/21 15:00~開通という立て看板と報道カメラと自家用車の列が待っていました。どうやら新しい道が開通するようで、本当に何も知らない状態で偶然その開通日の開通直前にその場所にいることになりました。1時間ほど海を眺めて時間をつぶし、いざその道路へ。
いきなり進行方向左側に壁が出現し、最初は景色は見えません。すぐに鵜の尾崎トンネルに入りトンネルを抜けるとそこには・・・なんだかよくわからないテントが張ってある光景が広がっていました。(今は駐車場があります。何かのイベントの準備だったようです。)なんだと思いましたが、すぐに視界が広げそこには松川浦が一望できる絶景が、そして約5kmの完全な直線ルートが広がっていました。さすが日本百景。とてもきれいな景色です。


この道路は震災前にもあり、津波で流されてしまいましたが再度建設され実に7年ぶりに開通したものでした。
その開通の日に偶然といえど居合わせることができたこと、ありがたいことだと感じています。
・・・もう1か月も前のことなのでブログの趣旨には若干合わない気がしますね。
ですが次回の投稿はゴールデンウィーク中の話にしようと思っています(笑)
以上相馬PR第2弾でした。

5月も中ごろ

2018年05月13日 | 日記
はい、研修医1年目の中川です。
最初の投稿から2週間ぐらい経ったし2回目の投稿でもさせていただこうかなと思います。
(事務の方にもっと書いてと言われたのは内緒)
とは言いましても何を書こうかいいアイディアが浮かばず、ネタの参考にさせていただこうと先輩方の投稿を眺めておりました。
そしたら投稿頻度が異常に多い期間がありました。それは4月~7月です。
歴代の先輩方と比較しても現時点で最も私が書いていないということになっていました・・・
これではいけない。



この写真は先代の先輩方もよく投稿されていた鹿狼山(かろうさん)の山頂からの写真です。
この山から相馬市内が一望できます。往復はゆっくり歩いても2時間、とても頑張ると1時間というかなり手ごろな山なのです。
なのにこの景色!コスパ最高ですね。私もすでに2回登りました。
ですが世の中には猛者がいまして、1日に何回も登るとかいう耳を疑うような方々がいらっしゃるそうです( 一一)
山頂には新地町の町長さんの512回登頂記念の鳥居が立っています。
皆さんその元気さを私に分けてください。
まぁ天気が良くて軽い運動がしたいときはぜひ鹿狼山へ。きっとあなたもとりこになるでしょう。
以上中川による相馬の魅力PR第1弾でした。


平成30年度最初の投稿

2018年04月29日 | 日記
はじめまして。
今年度から研修医1年目として研修をさせていただいている中川良太と申します。
私は福島医大の卒業ではなく、横浜市大の出身で福島にも相馬にも住むのは始めてですがこれからこの地域の魅力を随時発信していければなぁと思っています!

ですがとりあえず僕にとっては初回の投稿なのでまずは研修について書いていきます。
研修が始まって4週間が経過しましたが、当院恒例の看護研修が昨日終了しました。
最終日にして初めて3人の採血に成功してこっそり喜んでいます。
今月は合計で35人の方に採血を、11人の方にルートをとらせていただきました。
失敗して痛い思いをさせてしまった方々にこの場をお借りしてお詫び申し上げます。
ですがなるべく早く上達して今後はなるべく痛い思いをさせないで済むよう精進いたします。

当院の研修医は全員、看護研修、薬事科研修、検査科研修、放射線科研修、栄養科研修と医師以外の病院スタッフの方々から指導をしていただいております。
病院での他職種連携という話は大学の講義等でよく耳にしていましたが、今までは医師以外のスタッフの方とお話をさせていただいたりする機会はほとんどありませんでした。
まだ看護研修が終わったばかりなのですが実際に業務をご指導いただきながら行わせていただき、個人的にはなんとなく靄のかかっていた看護師さんの業務内容とその苦労を身をもって学ばせていただきました。
やはり実際に携わるのと講義を聞いたり本を読んだりするのではやはり吸収できるものが全く違うという印象を受けます。
お世話になりました2病棟3階の看護師さんにこの場を借りて厚く御礼申し上げます。

まだまだ仕事には慣れませんが頑張っていきます!
今後とも何卒よろしくお願いします。

世代交代

2018年03月31日 | 日記


研修医2年目の名取です。
写真は当院の裏の蛯沢堤です。

先日医師国家試験の合格発表がありました。
見事に難しい関門を突破し当院の内定者から合格の報告を聞くことができました。数多くの研修病院の中から当院を見出して来るので、ぜひ実りある研修生活になってくれたら嬉しいです。

当の私は3月末で研修医を終えることになりました。今後も相馬で働きたいのはやまやまですが、専門医取得のためには当院を出なくてはなりません。本当に働きやすくて充実して楽しい研修期間であっという間の2年間でした。何も出来ないところから比べるとだいぶ形にして頂けたように思います。私がきた頃、相馬の研修制度も出来立てでまだフワフワな状態でした。この2年間において臨床研修委員会の方々と力を合わせて、研修制度を確固たるものとして地域や病院スタッフに理解頂き定着させることができたように思います。やり残したことは、私がずっと取り組んできたことですが、フワフワであるが故の従来の型にとらわれない相馬ならではの研修を活かす形で残すことができたかという点と、その驚くほど自由な研修を全国に知らせるには力及ばなかった点かなと感じています。この辺りは臨床研修委員会と次の研修医達の力にお任せしたいなと思います。




お世話になった方々には感謝してもしきれないほどですが、感謝の気持ちを照れずに伝えるのは難しいですね。最近は送別会に呼んでいただきお世話になった方々にお礼を言ってまわっていました。そのひとつに超豪華な送別会を開いていただきました。相馬の蟹づくし送別会です。相馬の海産物も放射線基準値をクリアしどんどん解禁されています。自分が相馬の震災復興の一助となろうと思った頃から比べるとかなり日常が戻ってきたように思います。復興を肌で感じられたことも良い経験になったと思います。今後も脈々と相馬に来る研修医にも単なる研修だけでなく社会経験にもなると良いなと思います。

それでは2年間相馬で研修させて頂きありがとうございました。また、ブログを読んでいただきありがとうございました。

スーパーローテート

2018年01月13日 | 日記
研修医の名取です。

最近こんな記事が出ました。

新人医師の臨床研修に産婦人科必修・・・2020年から
https://yomidr.yomiuri.co.jp/article/20180110-OYTET50006/?catname=news-kaisetsu_news

平たく言いますと、研修医は絶対に産婦人科と小児科と外科と精神科を研修するように決めますのでそれらの科に興味を持ってねということです。
臨床研修制度を少し知っている方は、研修医はいろいろな科を周るスーパーローテート方式を採用し将来の専門科以外も診れるよう研修に勤しんでいると思っていると思います。
しかし臨床研修制度の内実をきちんと知っている方は、スーパーローテートは年月が経つうちに有名無実化し、現在の必修科は内科、救急、地域医療、加えて2つの選択必修だけで、それ以外の科を周るかどうかは研修医のやる気次第であることを知っています。
今のところ当院の研修医は様々な科を自ら進んで選択する先生が多いようですが、研修医にも色々いますので、他の病院の研修医は楽な科と噂されているところしかとらないとか自分の将来の専門科しかとらないなんて人もいるわけです。
私は研修医の2年間のうちは将来の専門科以外を学んだ方が良いと思っている方ですので、この記事は良いことかなと思っています。


堅い内容になってしまったので軽い内容に戻しましょう。
恒例の私の趣味のドライブは続いています。
車の運転中はラジオを聞いたり色々なことを考えたりするので、電車通学や通勤で即寝落ちし最寄駅で奇跡的に目を覚ます!なんて移動時間の使い方よりも有意義な時間を自分としては過ごせているかなと感じています。
何より、夜のドライブは静かで落ち着いて街灯の灯りも綺麗なことが日々の癒しですね。
そんなことを思いながら国道6号線を南下していますと、南相馬市小高区の6号線沿いにきれいなイルミネーションを見つけました。

トトロと猫バス。




かなり大きく立派なもので、子供さんは猫バスの中で遊べるようです。
そんな夜のドライブの収穫でした。


明けましておめでとうございます

2018年01月08日 | 日記
新年明けましておめでとうございます。
研修医の鈴木です。
先月まで小児科で研修させて頂いてましたが、1月から外科でお世話になっております。
年明けなのでまだそれほど忙しいわけではありませんが、新しい環境に慣れるまではしばらくかかりそうです。

さて国試まであと1か月ほどになりました。この時期になってくるとあとは本番に向けての気持ちの持って行き方が重要になってくると思います。多少の不安はあるにせよ、ここまで勉強を続けてきた自分を最後まで信じてできない問題は仕方がないと割り切り、確実にとれる問題をしっかり得点にすれば合格できると思いますので受験生の皆さんは体調管理に気をつけながら頑張ってください。

相馬の地名

2017年12月14日 | 日記
昨日は相馬郡医師会の忘年会だった研修医名取です。

その際に言われて改めて気付かされたことがあります。当院は「一般内科・外科」を学ぶことができる病院なので研修医にとってはとても勉強になる。相馬の地域医療に染まってしまったためか、この事を当たり前のように気付かずに享受していました。事細かに書くと説教臭くなってしまうのでこの話はこれくらいにして、そんなことを思った日でした。


話は変わって、私は地図や地名を見るのが好きで、そのためときどきブログにも土地ネタを投下してきました。小説や歌詞に知っている地名が出てくると、それだけでその作品を好きになってしまいます。例えばで言いますと、サザンオールスターズの湘南や椎名林檎の東京を題材にした歌詞、又吉直樹の小説や、何かしらの純文学にもよく地名が出てくることが多く、その土地の雰囲気や風景が思い浮かんできてストーリーに奥行きを感じて好感を抱いてしまいます。
相馬の土地についても同様に愛着が沸き、だいぶ地理が分かるようになってきました。これは診療にも役に立ち、最近では患者さんの住所や交通外傷の交通事故が起きた場所などが思い浮かべられるようになりました。

そのようなことを思っていたらなんと嬉しいことに相馬市図書館では相馬を題材にした本をweb上でリストアップしてくださっていることがわかりました。なんと素晴らしいことか。

「本のなかの『相馬』をご紹介します」
http://www.city.soma.fukushima.jp/tosyo/osirese/search_soma_syokai.html

たくさんあるのでいつか読んでみたいです。



ついでに、私が覚えた相馬の珍しい地名を書いてみます。

坪ケ迫(つぼがさく):当院、公立相馬総合病院の住所。初見で読めません。パソコンで変換できません。
日立木(にったき):JRの駅名なので読める人は多いです。
日下石(にっけし):こちらは難しい、けれど初歩。
百槻(どうづき):なんとか読めるでしょうか?
本笑(もとわろう):ほんしょうと読んでしまう。でもパソコンで変換できて驚きました。
潜石(くぐりいし):せんせきと読んでしまう。でも相馬では有名。
柚木(ゆぬき):読めないがパソコンで変換できて驚きました。
涼ケ岡(すずみがおか):すずがおかだと思っていました・・・。
牛鼻毛(うしはなげ):ちょっと驚くが、相馬では有名な地名。
御仮殿前(おかりでんまえ):前におかりでんがあるのでしょうか?おかりでんとは何でしょうか?
雷前(らいまえ):こちらは前に大雷神社という神社があります。
五郎右エ門橋(ごろうえもんばし):橋ではなく地名です。なんだかすごい。
ヂイゴ沢(ぢいござわ):相馬市の皆さんは無意識に近くを通っています。
ハツカラ(はつから):そんな地名あるの?というレベル。
玄蕃壇(げんばだん):よ、読めない。さらにたどり着くのも難しい地域です。

いくつ分かりましたか?

当直じゃー

2017年11月28日 | 日記
更新をサボることに定評のある研修医阿部です☆
⊂彡☆))Д´)
前回9月ってお前・・・。

今夜は楽しい楽しい当直ですぞ。
当直っていうと絶望にたたき落とされる学生さん多いと思いますが、実はすごく勉強になるのが当直です。
限られた時間と装備でいかに診療するかというのがキーになるので、普段の研修でやっていることを存分に発揮する必要がありますよ!

当院は常勤医の数は少ないですが、当直は東北大学 第二外科の先生に応援に来ていただいていたり、夜間の一部を地元の開業医の先生に支援していただき回しております。本当に有難いお話です。夜間支援に入っていただけるので、その間夕食やお風呂などに入ってゆっくり休憩できます。♨
但し緊急時は除く。
当直室もしっかりしているので、休憩はゆっくりできるぞい。

その夜の忙しさはその日の運次第になります。こればっかりは如何ともしようがない。
ただ患者さんは時間を問わず困っていますので、張り切るしかないですね!ただ眠そうな顔をしていたら勘弁して下さい。
大きい病院の研修医さんから見たら、何甘えたこと言ってんじゃオラアン!!って感じですが。

ちなみに緊急時の検査はもちろん可能ですが、画像やら血液検査(ガス除く)はできるまでタイムラグがあるので、まず身体診察及び救急室にある設備での対応が求められます。
見て聞いて触って、患者さんの状態を把握しましょう。
そも検査系はいずれにしろ患者さんの体に何らかの侵襲的操作をしますからね、それをするだけの根拠は必要と思います。学生時代に耳が痛いほど言われることでしょうけど、それが一番大事なことだと現在進行形で学習中です。

いまだに多方面に迷惑をかけっぱなしですが、はやく恩返しできるように頑張るぞい。

最近当直に当たると忙しくなると言われる 阿部

福島県臨床研修病院ネットワークガイダンス

2017年11月25日 | 日記
お疲れ様です。鈴木です。

昨日は福島市のウエディングエルティにて県内18の臨床研修病院が集まり福島医大の5年生向けに合同ガイダンスが開催されました。
当院からも研修医として私と阿部先生の2人で参加させて頂きました。当院は研修病院となってからまだ歴史は浅く、福島医大の学生にも知名度が高いとは言えないのが現状ですが少しでも興味を持って頂けるように努力してきました。各研修病院のプレゼンも見させて頂き参考になりましたが、どの研修病院も「経験できる手技や症例数が豊富である」とか「設備が新しくて充実している」などといった点は共通してアピールしており各研修病院ごとの大きな差はあまりないような印象を受けました。

ガイダンスは研修病院について知るきっかけにはなるとは思いますが、実際に見学してみないことには自分に合った環境なのかはわからないと思います。交流会で学生さんと話をしましたが、研修病院をまだどこも見学していないという方も少なくなく、見学に行ったとしても1、2施設程度という方が多かったような気がしました。冬休みや春休みの機会を利用して当院を含め積極的に病院見学に行くといいのかなと思います。

宇多川と鮭

2017年11月18日 | 日記
先月まで地域医療研修をしていた研修医の名取です。

その地域医療研修中の在宅診療の際に、相馬市の真ん中を流れる宇多川を見て驚きました!
何十匹という鮭が川を遡上していたのです。
もっと間近で見たい!と思ったのですが日が沈むのが早く、その後仕事帰りに見に行く機会がありませんでした。

そして1ヶ月後、なんとなく相馬の街に漂う生臭さを日々感じていました。
今日ランニングをしながら川を見て驚きました!

川中鮭の死骸だらけ!


産卵を終え亡くなったのでしょうか。
生臭さの原因はこれでした。
あまりの数に街中が生臭くなっております。
昨年は気がつかなかったな。


鳥達は嬉しそう。
食べ放題。


生きている鮭がいた。
と思ったら鯉でした。


そんな現在の相馬市でした。
ちなみに福島県で鮭を捕獲すると密漁になるようです。
勿体無いな〜。




インフルエンザワクチン

2017年11月11日 | 日記
御無沙汰しております。鈴木です。
当院での研修を開始してから半年が経過しました。現在は小児科で研修中です。インフルエンザのワクチン接種の時期なので予防接種目的の受診が多くなっており、私も担当させて頂いております。子供達に接種するたびに大泣きされ、睨みつけられる毎日です。まだ相馬ではインフルエンザの流行は始まっていないようです。
米疾病対策センターの推計では昨シーズンのインフルエンザをワクチン接種で予防できた確率は42%でした。その原因としてはインフルエンザA型(H3N2)の突然変異であることが米科学アカデミー紀要に発表された論文で記されました。昨年はH3N2型の変異型インフルエンザが流行しましたが鶏卵を利用して大量に生産されたインフルエンザワクチンはこの変異型に対応しておらず予防効果が低下してしまったようです。

インフルエンザワクチンは効果がないわけではないですが、必ずしも感染を防げるようなものではないので手指衛生やうがいなどの標準予防策をしっかり行っていく必要があります。皆様、くれぐれも体調管理に気をつけて下さい。

研修医の週末

2017年09月10日 | 日記
今日はオンコールフリーだった研修医名取です。

オンコールというのは病院で急変があった場合に家にいる医師に連絡が来ることです。市中病院の研修医はオンコール待機の日が多いのですが、この日曜日はオンコールが免除でした。おかげでリラックスした休日を過ごせたので研修医の週末の日常でも書き綴ってみようかなと思います。

昨日の土曜日は日直でした。日直というのは、いわゆる休日出勤のことで、当院の場合は休日日中に病院に来た患者さんの対応になります。救急も含めた普通の外来のお仕事です。昨日はなぜか重症の患者さんが多く、一人一人の検査がフルコースとなりとても大変でした。そのため日中の仕事が押してしまい、この地域の見学にきてくださっていた早稲田大学の法科大学院の学生さんとの懇親会に遅れてしまいました。昨日はオンコール待機でもあったので、病院から呼ばれたとき車でかけつけるためにお酒は控えておきました。学生さん方にはこの地域の良いところを是非見つけて東京に戻っていただけたら、というお話をしました。

今日の日曜日は完全休暇で、オンコールもフリーだったのですが、症例発表の資料を作らないといけなかったので病院に行かざるを得ませんでした…つらい…。昨日の救急外来が暇であればそのときに資料を作ろうと思っていたのですがうまくいかないですね。ついでに病棟回診をしたら、患者さんに休日もご苦労様と労われました。午後に資料を作り終え、久しぶりにバッティングセンターに行きストレスを発散しました。 そして昼寝をして、夕方に起きて運動不足だと思ったので相馬の町を走ってきました。走っていたら手違いで病院からオンコールが来ました…まあそんなときもあります。そして夜もオンコールフリーなのでひとり酒でも飲みに行くかー!と思ったのですが、外に出たら面倒になり近くのレストランでちょっと贅沢な食事をして帰って来ました。今週末は仕事が入っており忙しい方でしたが、そんな研修医の週末の日常でした。

夕方のランニングのときに綺麗にとれた写真を載せておきます。

川面の雲


川にお魚


相馬の猫たち


早稲田大学の学生さんに言った手前、私は相馬のこんな風景が好きかなと思いました。









サムゥイ

2017年09月02日 | 日記
更新をサボっていたら大学の後輩に怒られました、研修医1年目の阿部です。
前回書いたのが5月1日・・・。4ヶ月・・だと・・・。
いかん、切腹ものだ俳句を詠もう。

というわけで9月にとなりましたが、学生さんたちはそろそろ夏休み終了か、既に新学期が始まっている頃ですね。自分の母校は来週から始まると聞いています。
そう、夏休みも終了、まだまだ残暑が厳しい・・・って寒っ!?
書いている今現在、長袖長ズボンな私です。毛布もかぶりました。夏とはいったい何だったのか。

今年は全国的に冷夏な様ですが、相馬はなんと日照時間が例年の1割とか。
農作物が心配な限りです。
さかのぼれば相馬には冷夏で被害を受けた過去があり、天明の大飢饉では多数の餓死者を出しています。この際、加賀、越中、因幡などから移民を誘致(※当時は本当は禁止)したりして農民人口をなんとか増やそうとしたようです。移民を出してくれた地方には感謝感激雨あられですね!
続く天保の大飢饉では倹約に努めていたほか対策をとっており一人の餓死者も出さなかったとか。
その後は二宮仕法の教えにならい、藩政の回復に努めました、と、こんな感じで私が小学校の時は学校で相馬史の授業がありましたよ。

まあよくいえば夏も比較的過ごしやすいのが浜通りのいいところです。
海風があるので、それなりに風も吹きますし。その気になれば窓開けていればエアコンなしで寝れないこともないです。(※寝れるとは言ってない)
それに冬も滅多に雪も降りません。(※降らないとは言ってない)

というわけで気温変化が激しいここ最近ですが、皆様体調管理にはご注意を。
私は台風が来るとのことなので田んぼの水路を見に行ってきますね。


すっかり秋空になってきました

その土地を楽しむ

2017年08月27日 | 日記
研修医の名取です。

「靠山吃山、靠水吃水 (カオ シャン チー シャン、カオ ハイ チー ハイ)」

中国のことわざです。
山に近ければ山で生計を立て、川や湖が近ければ川や湖で生計を立てる、それぞれの有利な条件に依拠して生活するたとえ、とのことです。

最近当院に多数の学生さん達が見学に来てくれました。
関東出身の方々もいたりして「福島って何もない、遊ぶところがない」と若々しく忌憚のない意見をもらったりします。
福島県の人は怒るかもしれませんが、まあ………分かります。
昔、東京から横浜に引っ越した時に、友人に「横浜って何もないね」と言われました。
都会の人はそのようなレベルの感覚です。
おそらく横浜には、新宿もお台場もないし伊勢丹もないし109などもないということだと思います。
そういうものは福島にも無いですので。

話は戻りますが、福島や相馬の先生方の中にはそこにあるものを探し出して心から堪能している方がときどきいます。
登山をしたり、虫をとったり、ドローンを飛ばしたり、ロードバイクに乗ったり。
地域を楽しめるというのは「そこにあるもの」を見つけ出せるかどうかなのかなと思いました。

私にとっての相馬の楽しみ方は、夜のドライブ&天然サファリーパークですが、最近もう一つ増えました。
相馬市沿岸の松川浦は日本でも有数の干潟です。
というわけで磯遊びをしてみました。
わさわさ蟹がいてとても興奮しました。
写真の蟹はクロベンケイガニというみたいです。
食べるわけではないので鑑賞後に逃しましたが。
今回はこれくらいでしたが、いつかウミウシ、ヤドカリ、ハゼなどに出会いたいなと思いました。
またひとつディープに相馬を楽しめた気がします。