公立相馬総合病院の研修医のブログ

被災地医療を支える公立相馬総合病院
http://www.bb.soma.or.jp/~psghjim1/

相性は大切

2016年07月17日 | 日記
先週は友人の結婚式に行ってきました、研修医の名取です。
お二人の魅力溢れる素晴らしい式でした。
忙しい研修生活を送っていますが出席できて本当に良かったと思います。

久しぶりに大学の同級生と会いざっくばらんに研修の話をしてきましたが、
同級生同士本音が出たのか、まだ始まったばかりの研修生活でも疲れきった発言がちらほらと聞かれました。
わりと楽しく研修ができている身としては、自分は恵まれていることを実感しました。
楽しいとラクは異なりますからね、ブログを更新できないくらいには毎日疲れますがそれでも出来るようになっていく楽しさがあります。

ところで疲れきった理由を聞いてみると、勤務時間が長い、仕事自体が辛いといった量や質から、聞いていた研修内容と違う、仕事を任せてもらえないといった満足度に関わるようなものから様々あったように思います。

ハイパーな病院での仕事の質や量は壮絶なので。
そのような病院はよく知られていて、そういった質や量を望んでその環境に飛び込む人が多いので、覚悟のもとに行く人が多いのです。
話を聞くと、ちょっと私には耐えられませんが…。
その代わりに乗り越えた暁にはかなりの実力がつくのだとは思います。

満足度の方は難しいですね。
思った研修と異なるというのは辛いです。
職場との相性も大事です。
病院を選べる研修医という立場というのはとても恵まれた立場なので、せっかくなのでしっかりと調べたいところです。
立地やブランドやプログラムだけで選ぶと相性の面で辛い思いをするかもしれません。
と言っても事前にしっかり調べた上で分からなかったということなのでしょうけれど。

ですのでブログで研修環境を綴るのは、そういったミスマッチを防ぐ上でも大切かなと思います。
とりあえず申しますと、公立相馬総合病院は、田舎で、涼しくて、研修医に優しく、いろいろ仕事を任せてくれるので拘束時間はありますが、所謂ハイパーというほどでもなく、少し飲み会が多いような気がしますが?、そのためか同僚同士の関係も良好で、アカデミックな部分は弱いのかもしれないけれど、遠隔地の勉強会の費用は出ますし、論文なども自分次第で書けるし、研修医の数は少ないですが、それが故に手技の数もこなせて、要望も通りやすく、そして、震災後いまだ困難が続く福島県沿岸部の医療圏の医療を実感しながら研修医であっても戦力としてそれを支える責任を感じることができる環境にあります。
そういったことを発信して、学生さんが知って、双方にとって相性がよい方が来てくれたらよいかと思います。