公立相馬総合病院の研修医のブログ

被災地医療を支える公立相馬総合病院
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今週末は相馬野馬追!

2016年07月21日 | 日記
今週末の7月23日(土)、24日(日)、25日(月)は相馬の大きな祭り「相馬野馬追」が開催されます。
見に行こうと思っている研修医名取です。
写真は野馬追公式HPから借りてきました。
23日は相馬市など相双の各地区で、24日は南相馬市原町区で、25日は南相馬市小高区でそれぞれ異なった祭事がおこなわれます。
私は南相馬市の野馬追は見たことがあるため、今年はもちろん相馬市の野馬追を見ようと思っています。
戦国さながらの勇猛な騎馬武者は迫力がありますよ。

ところで最近、こっそりと忠告を受けたのですが、
相馬市の人は相馬をとても誇りに思っているのであまり田舎などと書かないほうが良いとのことでした。
確かに相馬市は歴史ある6万石の城下町であり、野馬追も千年以上続く祭りです。
歴史ある土地ですので、先祖代々相馬で暮らし誇りを持っている方が多そうです。
私はポジティブな意味で「田舎」と書いていたつもりなので、誤解を受けないようにしないといけないなと反省しました。

このブログは主に医学部の学生を対象に書いているため、各県の県庁所在地に居住しているような都会の人達が想像できるように書いています。
そしてライバルとなる日本各地の研修病院は都会に固まっているため、相対的に田舎となってしまう相馬の良さにも気付いてもらえたらなという意味で書いています。
また当院のことを「小さな病院」と書くことも多いのですが、これも相対的に小さな病院という意味で書いているわけで、本当はベッド数が230床もあり設備や臨床科も揃っているしっかりとした大きな地域中核病院です。
しかし比較となるのは研修病院によくある500~1000床もあるような超巨大病院ですので「小さな」という表現を使ってしまっています。
田舎で小規模であることは、よくある他の研修病院と比較して、特異で独自の良さがたくさんあります。
これまで比較対象を説明していなかった事と、ブログの読者には相馬市在住の方など様々な方がいることを意識しないといけないですね。

ところで地域や病院に誇りを持つことは大切ですが、奢ることなくありたいものです。
昔の当院の内情を耳にすると、医者というのは医局から勝手に送り込まれてくるものだと思っていた節があったといいます。
そして研修医一号の先生も昔のブログに書いているように、相馬には卑しく要求を訴えるよりも耐え忍ぶ気性がありそうです。
ですが段々と受け身の姿勢では医療者が確保できない時代になってきました。
このブログもちょっとした変革であり、小さな努力なのです。

そういうわけで、今日も拙いブログを読んでいただきありがとうございました。