最近なんとなく巡り合わせを感じた研修医名取です。
その出来事を書いてみます。
ここ最近、放射線技師さんからX線撮影のレクチャーを受けたり、実習で訪れた学生さんの案内をしたり、わりと研修医的なイベントの多い毎日を過ごしていました。そんななか入院している患者さんも受け持ち、検査や治療をおこなっているわけです。
ある朝、病棟の患者さんの様子が少しおかしいのですが原因はよくわかりません。
精査のためCTを撮影して、学生さんへの説明を兼ねていつもよりじっくりとCTの画像を読むことにしました。その際に、つい先日放射線技師さんが熱心に教えてくれた画像の変換方法を試してみようと思いつきました。新しいものを知ったら使いたくなるのが人情。画像ソフトを駆使していつもよりも詳しくCTを読み込んでみたわけです。学生さんが優秀なので、一緒にああだこうだディスカッションしながら画像の角度を変えたりしながら見ていると、以前はなかった小さな異変があるような気がします。しかし、そこはつい先日まで学生だった者と学生のコンビ、「うちの科の疾患ではない気がするけれどなんかおかしい気がする」止まり。上級医の先生はまだ外来中です。そのとき偶然にも、そこの病変が専門の他科の先生が隣に座って仕事をしている。その先生がすぐに画像を読んでくださって、これは大変だ!ということになり上級医に報告。当院では手におえない緊急事態となり、そこからは怒涛のごとく大きい病院へ転院手続、転院搬送となりました。
いま一段落して思うのですが、
つい先日画像の変換方法を習ったこと。
そもそも放射線技師のレクチャーという珍しい研修が当院にはあったこと。
学生さんがいたため、いつもよりじっくりと画像を読むようなチャンスがあったこと。
他科の先生が隣にいて、気軽に相談できるような病院だったこと。
このような巡り合せがあって今回の診断に漕ぎ着けた気がします。
このようにならなくとも、最終的には上の先生が異変に気が付いて診断をつけたことだとは思うのですが、一刻を争うような状態であったため、研修医が早めに気付いて報告できたということは患者さんにとっては良かったと思っています。人の命はこういったタイミングにも左右されることがあると感じた出来事でした。
そして、転院搬送に私もついて行ったのですが、着いたところは唯一私の大学の同級生がいる東北の病院でした。
ここで同じように研修をやっているんだろうなと思いを馳せながら、そういう意味でもなんとなく巡り合せを感じた一日でした。
その出来事を書いてみます。
ここ最近、放射線技師さんからX線撮影のレクチャーを受けたり、実習で訪れた学生さんの案内をしたり、わりと研修医的なイベントの多い毎日を過ごしていました。そんななか入院している患者さんも受け持ち、検査や治療をおこなっているわけです。
ある朝、病棟の患者さんの様子が少しおかしいのですが原因はよくわかりません。
精査のためCTを撮影して、学生さんへの説明を兼ねていつもよりじっくりとCTの画像を読むことにしました。その際に、つい先日放射線技師さんが熱心に教えてくれた画像の変換方法を試してみようと思いつきました。新しいものを知ったら使いたくなるのが人情。画像ソフトを駆使していつもよりも詳しくCTを読み込んでみたわけです。学生さんが優秀なので、一緒にああだこうだディスカッションしながら画像の角度を変えたりしながら見ていると、以前はなかった小さな異変があるような気がします。しかし、そこはつい先日まで学生だった者と学生のコンビ、「うちの科の疾患ではない気がするけれどなんかおかしい気がする」止まり。上級医の先生はまだ外来中です。そのとき偶然にも、そこの病変が専門の他科の先生が隣に座って仕事をしている。その先生がすぐに画像を読んでくださって、これは大変だ!ということになり上級医に報告。当院では手におえない緊急事態となり、そこからは怒涛のごとく大きい病院へ転院手続、転院搬送となりました。
いま一段落して思うのですが、
つい先日画像の変換方法を習ったこと。
そもそも放射線技師のレクチャーという珍しい研修が当院にはあったこと。
学生さんがいたため、いつもよりじっくりと画像を読むようなチャンスがあったこと。
他科の先生が隣にいて、気軽に相談できるような病院だったこと。
このような巡り合せがあって今回の診断に漕ぎ着けた気がします。
このようにならなくとも、最終的には上の先生が異変に気が付いて診断をつけたことだとは思うのですが、一刻を争うような状態であったため、研修医が早めに気付いて報告できたということは患者さんにとっては良かったと思っています。人の命はこういったタイミングにも左右されることがあると感じた出来事でした。
そして、転院搬送に私もついて行ったのですが、着いたところは唯一私の大学の同級生がいる東北の病院でした。
ここで同じように研修をやっているんだろうなと思いを馳せながら、そういう意味でもなんとなく巡り合せを感じた一日でした。