誤配

浄化槽の清掃料金の振込用紙が郵便で来た。
ちなみに、この辺は、市の端っこだから、
まだ下水が完備していない。

そして、同じ郵便物が重なっていたのか、
我が家宛でないものが郵便物の中に混じっていた。
見ると住所はすぐ近くなのに、知らない名前だ。
途中まで同じ住所のこの一角の家なら、
ほとんど知ってるはずなのに…

ああ、そうか、と思い当たったのは、
少し前引っ越していった家の後に
だれかが引っ越して来たなあ、と思い、行ってみたら、
やはりそこの人だった。
声をかけて、誤配を知らせようと思ったけれど、
黙ってポストに入れてきた。

挨拶すれば、顔見知りになれたのに、
そんな時だけ、人見知りになってしまう私だった。
いや、そこも、無精者なのかも知れないな。