電話の話

職場で、電話が鳴った時、
何をおいてもすぐ出なければならないものではあるけれど、
自分のいる場所によって、出にくいときもある。
職場には全部で電話器が１１台ある。
それが一斉に鳴り、どれを取っても、出られる。

私は、受付の最前線（？）にいることが多いので、
いつでも、窓口優先だと思っているので、
同じ事務所の中でも、中の方にいる人たちが、
優先的に出てくれる。

でも、人がいなくて、電話が多いときには、そうもいかない。
だれでもいいから、とにかく出なければという時もある。

そういう時に、わが職場の人たちは、最前線にいても、
我先にと受話器を取るのだ。
感心してしまうくらい、熱心に受話器を取る。

だから、往々にして、私は出遅れる。
あまりに出遅れると、少し焦ってしまう。

そして、次は取ってやろうと待ち構えてしまったり、
２人とか、３人とか、ほとんど同時に取ったのに、
自分に繋がらないと、がっかりしたりという、
光景が見られると、思わず吹き出したり…
いつのまにか、電話に早く出る競争みたいになってしまう。