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釈迦『ダンマパダ(真理の言葉)』を読む。⑦真人とは?

2024年02月12日 | 釈迦『ダンマパダ(真理の言葉)』を読む。

 釈迦『ダンマパダ(真理の言葉)』

 

今日は、 第七章 真 人 を読んでみます。

宮崎駿監督作品『君たちはどう生きるか』の主人公の名前が「真人(まひと)」でしたが、

釈迦が語る「真人」とは一体どういう人なのでしょうか?

 

第七章 真 人


すでに人生の旅路を終え、憂いを離れ、

あらゆることがらにくつろいで、あらゆる束縛の絆を逃れた人には、悩みは存在しない。(90)


心をおさめている人々は努め励む。彼らは住居を楽しまない。

白鳥が池を立ち去るように、あの家この家を捨てる。(91)



財産を貯め込まず、食べ物についての本質を知る人々の解脱の境地は、

「空」にして形跡がないので、彼らの行く道は知り難い。

まるで空飛ぶ鳥の行く道が知り難いように。(92)

 

汚れが消え失せ、食べ物を貪ることのない人々の解脱の境地は、

「空」にして形跡がないので、彼らの行く道は知り難い。

まるで空飛ぶ鳥の行く道が知り難いように。(93)


御者が馬をよく馴らしたように、自分の感官を静め、高ぶりをすて、汚れのなくなった人

このような境地にある人を神々でさえも羨む。(94)



大地のように逆らうことなく、門の閉まりのように慎しみ深く、湖のように汚れた泥がない

そのような境地にある人には、もはや生死の世界を超越している(95)


正しい知恵によって解脱して、やすらぎの中にいる人

そのような人の心は静かである。ことばも静かである。行いも静かである。(96)



何ものかを信じることなく、

作られていないものを知り、

生死を超越し、いいことも悪いことも分け隔てなく受け入れ、欲求を捨て去った人、

その人こそ「本当に」最上の人である。(97)



村、林、低地、平地、

どこであろうと聖者の住む土地は楽しい。(98)



人のいない林は楽しい。俗人が楽しまないようなところで、執着のない人々は楽しむだろう。

その人たちは快楽を求めないからである。(99)

 

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いかがでしたでしょうか?

 

何ものかを信じることなく、

作られていないものを知り、

生死を超越し、いいことも悪いことも分け隔てなく受け入れ、欲求を捨て去った人、

その人こそ「本当に」最上の人である。(97)

 

これが、釈迦のいう「真人」、「本当の」最上の人なのでしょう。

現世に生まれ落ちることを「誕生」と言います。

「生」の前に付いている「誕」とは本来「嘘語り」のことで、

「この人生はどんな目的でどういう役を演じたい」と「嘘語り」し、

人は地球に生まれてきます。その設定こそが「偽(嘘)」なのです。

そして「作られていない」とは何のことかというと、

「往生」した後、「誕生」する前です。

こちらが「真(本当)」なのです。

それを知る人が「真人」であると。

 

 

ところで「往生」したあとの世界は

『君たちはどう生きるか』にも描かれていましたが、

宮崎駿監督ご自身の世界観なのかなと思いました。

私もあまり詳しくないのでわかりませんが、

日本神話の世界と仏教的世界観のイメージでしょうか?

 

死後の世界は実際、

その人の想像した通りの世界が現れることが

臨死体験者たちの証言などから

明らかにされつつあります。

私の個人的な世界観は、

とても幸せな、とても平和な、

「天国のような」世界で、

『ソウルフルワールド』

に似たイメージです。

ただ雲の上から降りてきて、

雲の上に帰るイメージです。

 

 

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写真は2023年に撮影した東京スカイツリー

 

💓今日も、最後までお読みいただきありがとうございました💓