定石が定石で無くなる時

作曲の生徒が先を書きあぐねていた。「定石ならこうする」とヒントを示すと、その生徒は「それなら私は定石を打ち破る！」と愉快そうに言った。そこは定石を打ち破るような局面では無いのに… . . . 本文を読む

音感＝条件反射

音感教育は思考能力を育てる類のものでは無い。直感で出来なければ意味が無い。大脳で複雑な経路を辿るのではなく、小脳で反射的に感知するもの。犬扱い。 . . . 本文を読む

バッハ「インヴェンション」

作曲教室の生徒にインヴェンションの作曲を勧めた。手本として自分も作る。古典のすごさは模倣して作るとリアルに分かる。ほんの数十秒ほどの2声のインヴェンションの、何と挑発的で奇跡的なこと！【試聴リンク】 . . . 本文を読む

作曲レッスン：助産師のような

レッスン内容：【理論】「和声」「対位法」／【自由な作曲】アイデアのヒントを授ける…作曲を教えるのは生徒が音を生めるよう手助けする、助産師のような営み . . . 本文を読む

ソナタ形式の心

ソナタ形式の原理が、論理的思考を好み、また戦乱に明け暮れたヨーロッパ人をカリスマ的に魅了し、音楽史の中で王座に永らえたのも当然だと言えよう。その理由は…。 . . . 本文を読む

学生が一杯！

月曜は学院内に学生があふれ返る。職員も倍増し、職員のスペースは職員室の外のフロアにまで増設された。作曲は、指導できるか？出来ないねえ。理論なら教えられるけれど、作曲は基本的には好きなようにするものだから。唯一、不寛容なジャンルを除いて。 . . . 本文を読む

さよなら土曜ピアノ教室

子供たちにピアノを教えることと、自分が現代音楽の作曲家として貪欲に成長することとの折り合い…それは作曲家として自信が無かった時期にこそ難しかった。作曲に疲れた自分を癒し、励まし、成長のみを目指すことの醜さを優しい微笑で諭してくれるのが、この教室のスタッフ、そして生徒たちだった。 . . . 本文を読む