今月12日、代官山音楽院の入学式。渋谷駅直結のエクセルホテル東急にて。
あれ、こんなにいるの?と思うほどたくさんの新入生とご父兄が出席された。多分ポピュラー系、リペア系の学生が殆どだろう。
最後に講師が一人ずつ挨拶し、僕は「留学したつもりで、頑張れよ」と一言。
月曜は学院内に学生があふれ返る。職員も倍増し、職員のスペースは職員室の外のフロアにまで増設された。
それでも手狭で動線が悪い。非常事には避難できるのだろうかと心配になるが*、ともかく学校らしく活気が出てきた(*非常階段あり)。
僕の学生は微増。仙台から新幹線で通って来る。昨年の秋に入学した学生は新入生と比べると、半年のことではあるけれど確かに長足の進歩が認められる。
新設の作曲プライベートコースにも年長の方が入られた。理系が専門の礼儀正しく聡明な方で、楽しそうに熱心に受けて下さっている。
池袋の作曲の生徒も増えた。先週は生徒が全員出席した。大人の方は欠席がちだし、人数も増えた今、これは奇跡的。
作曲だなんて、皆さん、結構なご趣味で…。余暇に五線紙に向かっている姿を想像すると、微笑ましい。
作曲は、指導できるか?出来ないねえ。理論なら教えられるけれど、作曲は基本的には好きなようにするものだから。
「この音はこれでいいの?」と確認したり、興が乗れば同じモチーフで僕が自分流に2、3分でイントロやコーダを作ったりするくらい。
それも、こっちの方が優れているなんて、これっぽっちも思ってない。
ただし唯一、不寛容なジャンルがある。対位法だ。対位法の課題はもとより、対位法的な作品を生徒が持ってくると、途端に僕は厳格な先生になってしまう。
対位法の様式美は緻密な規則に支えられているから。音楽の規則は古いものほど難しく、格調高く、美しい。(写真はイメージです…当時の学院長の)
自宅には受験生がいて、ソナタを書かせたりしてますが、いまいちうまくないです。
でも、作曲は正しいとか間違っている、
というのはないので、指導が難しいですね。