池田 悟≪作曲家≫のArabesque

・・・深くしなやかに・・・(音源リンクしてます)

「剣士のパヴァーヌ」デビューin愛・地球博

2005-09-01 | 作曲コンペ歴

愛知万博「剣道フェスティバル」の前夜(30日)、名古屋のホテルで交流会の宴が開かれ、翌朝6:30、全員バス2台で万博会場へ。
作曲公募の審査委員長、佐藤眞氏も交流会からご出席でしたが、超多忙な中、1泊2日を過ごしていただき、ありがたいやら申し訳ないやら。
リハーサル中、暇な僕はステージから客席を写真に撮ったり、佐藤氏と写真を撮ったり、持参したPCで僕のブログや写真をお見せしたり、たまたま前日の仕事で持って来ていた自作聴音課題集(最上級用)を見て頂いたり…。

3000人入るドームにお客さんはよく入り、12時頃表彰式(短いトークもしました)が終わるとその1時間後、フェスティバル第2部<形の真髄と美>の開始と共に「剣士のパヴァーヌ」CDの披露。
=録音直後スタジオで聴いたのとはかなり異なる、音響的には満足度60パーセントの印象でした=
ドームなので音が散る→さまざまな残響が干渉し合って濁る、ポピュラー音楽用のスピーカーなので倍音の少ないこもった音になる、それらを音量でカバーしようとするとかえって高音がキンキンする、お客さんが始終ざわついているので繊細な音は聴こえない…などが理由でしょう。
それでも良いと思います。60パーセントは伝わったのですから。
何よりも多くの人に聴いて頂き、後で博覧会場を歩いている時に声をかけて下さった方もいらっしゃいましたし、幸せ者です。

フェスティバルを通しての感想としては、大勢のちびっこ剣士たちがステージ狭しと駆け回り、活発にパンパンやり合ってるのは見栄えがしました。
オープニングでの、地鳴りのような和太鼓と笛の演奏も「定番」とは言え、迫力ありました。(写真集Ⅰ)(

一方、教士・範士の名人技のすごさが、遠くで見ているからか僕が素人だからか、それほどわからない。
単なる緊張感の持続としか思えず、もし解説が無かったら退屈してしまっていたという、ひょっとしたらこれって「現代音楽」と同じ?と思いました。
同類同士、これからは剣道とも仲良しになれるかも知れません。

9日、全日本剣道連盟から賞金を振り込んで頂いたので(□□□千Yen)、白い24段変速の自転車を買いました。
パソコンばかりやらずに、外の空気も吸うべし!気分がいい時には、これで新宿や渋谷まで、また行きますか。


愛・地球博「剣道フェスティバル」のDVDとCDのセット、購入しました。DVDはNHKエンタープライズ製作。(2006年2月)≪このCD・DVDは現在廃盤です≫
フェスティバル自体は4時間ほどの冗長さも免れないものでしたが、ビデオでは50分に切り詰められ、フェスティバルには無い、選手や子供たちの内心を露わにするインタビューや日常風景なども盛り込まれ、剣道とは何か、を分かりやすく伝えてくれます。
CDで久々に「剣士のパヴァーヌ」を全曲聴いて満足しました。使用料が安いスタジオでの録音だったせいか、本格的な再生装置で聴くと、ブ~ン、というハム・ノイズが微かに聴こえるのが残念です。それで「特典CD」ということになったのでしょうか。でも、お手軽なポータブルの装置で聴く分には全く支障ありません。竹の棒を振る、びゅっ、びゅっ、という音も聴こえますし、EXPOドームで聴いたのより2倍もクリアーな気がします。
自分にとって初めて日の目を見た邦楽作品。幸せなデビューです。曲の一部がDVDのエンディングに使われ、緊張感を作ってました。

500セット限定の記録冊子には、CDに収められた2曲の楽譜の縮小コピーも入ってます。
もう1曲の方、橋本裕樹氏の弦楽四重奏曲―糸―は、ラヴェル風の温かみのある曲で、僕の曲とメロディーが似ているところもあり、続けて聴くと、2曲がまるで一つの作品のように感じます。「剣道」というコンセプトが無かったなら、こうはならなかったでしょう。



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