頭痛ワクチン？

マリンバ協奏曲《ブラウン×2 運動》の30種のパート譜を作り終えると、頭痛が始まった。
頭痛に初めて襲われたのは高校生の時。締め付けられるような痛みに悲鳴を上げ、勉強も手に付かず、ベッドに潜り込んだ。
同様の症例を持つ近所の人によれば、子供の頃患った副鼻腔炎のせいだろうとの事。
両親は気遣い、本で調べ、鍼灸院に通わせてくれたり、日本一と言われる漢方医に連れて行ってくれ、煎じた薬を朝晩飲ませてくれたりした。これらは効果があった。

大学に入り、社会人となり、酒を飲むようになってから二日酔いが頭痛に取って代わった。
数年前から酒を控え、二日酔いの頭痛は無くなったが、高校以来の酷い頭痛は季節の変わり目など、体調を崩しかけた時にしばしば起きる。
そして2泊3日、自分の中に居座る。その間食欲も無く、ひたすら耐え、祈り、諦め…必要最小限のこと以外は寝るだけ。
「この頭痛さえ無かったら人生はどんなにバラ色だろう…自分はどんなことでも頑張れる」と誓ったりもする。
一体、これまで頭痛に苦しめられた時間は何カ月分、何年分になることか！

しかしこれをやると風邪をひかない。頭痛の間、体内で抗体を形成しているかのようだ。
一度、数時間で頭痛が止んだ時があるが、喜びも束の間、喉が腫れ、咳が出て、本格的に風邪をひいてしまった。
（写真：マリンバ協奏曲のパート譜を作り終えてから買った郵便受け）