ラヴェルやスクリャービンと同時代に生き、同様に、限りなく完成の域に達していた調性の語法を更に推し進め、新たな魅力を開拓した…シマノフスキ「エチュード Op.4, Op.33」から以下の4曲(演奏順)を暗譜した。
Op.33-11:ワーグナー「トリスタン」風の嘆くような半音階和声。低いD音からの幅広いアルペジオが3度あり、巨大に膨れ上がる。
Op.33-1:C durとGes durを合わせた複調的和声は時にラヴェル「水の戯れ」を思わせる。しかしリズムは機械的に前進する率直な曲…むしろプーランクの予感。
Op.4-2:ショパン「エチュード Op.10-10, Op.25-9」が合体・進化したよう。万華鏡のように煌めき、自在に変貌する驚くべき和声。にも拘わらずパッヘルベルのカノンのような明解なバス。一押し!
Op.33-5:ブラームス風の重厚な、短いアリア。魔法のように主調に帰る。
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