素直な表現、きれいな音…子供や若者が本能的に持っている長所。
その反面子供には限界もある。フォルテで力んだり微妙な抑揚がぎこちなくなったり。
しかしそれらの限界は純真さの表れであり、限界があるからこそ魅力が感じられるのではないだろうか。
(第11回島村楽器ピアノフェスティバル講評/'97)
どんな音楽にも必ずひとつ最も大切な箇所がある。そこをしっかり掴み、食らい付いて離さないこと。
そこは歓喜の絶頂、断末魔の叫び、乱れ飛び散る音の群れ…大変なエネルギーが必要。
日常の「お行儀の良い自分」の精神状態で弾き切ることは出来ない。
(第12回島村楽器ピアノフェスティバル講評/'98)
小さな子と、中学生以上の大人の「無心」は同じではあり得ない。成長すれば却って無心になるために高い技術を要する。
それは指の技術はもちろん、高ぶった心や表現意欲をコントロールする精神的な力が大きい。
それを支えるのは良い耳、冷静な分析力。
(第13回島村楽器ピアノフェスティバル講評/'99)
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