先月トランペットが主役の室内楽作品を作曲中、トランペットのトリルについて伊福部著「管弦楽法」を調べたら、使いたいトリルの中に不可能とされているものがあった。
しかし諦めきれない。だいいち「管弦楽法」に書かれている内容はプロとは言え、オーケストラを対象としている。
室内楽に求められる技術水準はオケよりも格段に高い。現代、オケの技術範囲で室内楽を書いたら、それはもはや室内楽とは言えないのだ。
そこでトランペットの上級者向けの教則本を探しに行った。専門店にある数十冊のトランペットの教則本に殆ど目を通し、最もレベルが高いものを購入した。
テオ・シャルリエ著「トランペットのための36の超絶技巧練習曲」¥8,400。
この本には前述の「管弦楽法」では不可能とされていた技法がいくつも出てくる。驚くべき「技巧のカタログ」であると同時に音楽作品としても通用するが、そこはトランペット、山登りを思わせる曲想が多い。
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